事件ファイル

事件ファイル
2003年1月13日(月)放送

第305話 「見えない容疑者(前編)」

テレビのミステリー番組の出演を依頼された小五郎は、コナンと蘭を連れて洋館を使ったロケ現場にやってきた。小五郎は番組の解説役のピンチヒッターとして出演することになったのだが、ミーハーの小五郎は「ドラマのほうにも出演してもいい」などと言い出してはしゃいでいる。

推理ドラマの出演者の中に元癒し系女優ナンバーワンと言われた雨城瑠璃がいると聞いて大喜びする小五郎だったが、小五郎を今回の代役に指名したのは瑠璃だと知らされる。小五郎はいそいそと初対面の挨拶をしに行くが、瑠璃は「初めてじゃないでしょう」と小五郎に話しかける。

瑠璃は小五郎と英理の中学の同級生だったのだ。美人女優に変貌した瑠璃に小五郎はデレデレ、蘭のことも他人のふりをしようとする。娘ですと自己紹介した蘭に、瑠璃はお母さんの英理とは幼稚園からずうっと一緒だったと話し、学校一の才女の英理とやんちゃ坊主の小五郎がラブラブで、結婚までしたというのが未だに謎だという。

ドラマの撮影が始まり、コナンたちは見学をする。主役の探偵役を演じる風見良輝が台本を無視し、小五郎に事件の謎を解いてもらおうと言い出す。コナンはとっさに小五郎に麻酔銃を撃ち込み、眠りの小五郎に謎を解かせて、小五郎の窮地を救う。

小五郎の(実はコナンの)推理に感心する一同だったが、風見はなぜか機嫌が悪く、共演者たちに口論を吹っ掛け、いさかいが始まってしまう。風見は現場から立ち去り、中断された撮影は休憩になる。その間を利用してコナンたちと洋館の探検をしていた瑠璃は雪が降っていることに気づき、スタッフたちを外に誘う。コナンが瑠璃の姿が見えないと気づいたとき、突然、瑠璃の悲鳴が聞こえる。コナンと小五郎は声のした洋館の二階へ駆けつける。二階の一室で、手を血だらけにした瑠璃が一点を凝視して悲鳴を上げ続けていた。瑠璃の視線の先に血まみれの風見の遺体があった。