事件ファイル

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2003年6月9日(月)放送

第323話 「服部平次 絶体絶命(前編)」

薄暗い部屋に、手錠を掛けられた服部平次と遠山和葉の姿が浮かび上がる。2人は何者かに監禁され、数字とアルファベットで構成された暗号を解くことを強要されていた。絶望的な状況だが、平次にあきらめの様子は見えない。

いっぽう、コナンと蘭は小五郎の事務所で平次と和葉がくるのを待っていたが、時間になっても平次たちが現れないので心配していた。そこで、蘭は平次たちが探偵の楠川に会うと言っていたことを思い出す。早速、楠川の探偵事務所に問い合わせると、今朝、平次たちが訪れ、楠川の住所を聞いていったのだという。探偵事務所から、その住所を聞いたコナン、蘭、小五郎は平次たちを捜して楠川のアパートを訪れた。

楠川の部屋の前で、平次たちの痕跡を見つけたコナンは不審に思い、誰もいない部屋の中へ入っていく。すると、メモ用紙の下の紙に筆圧で残った字を鉛筆でこすって浮かび上がらせた跡を見つける。そこから、「賢橋町 伊藤」という手掛かりをつかんだコナンたちは、賢橋町で数件の伊藤という名前の家を訪ねて回った。間もなく、コナンたちは弁護士・伊藤美沙里の家にたどり着く。しかし、彼女から平次たちのことは全く知らないと聞かされたコナンたちはあきらめて帰っていく。

だが、平次と和葉は美沙里の屋根裏部屋に監禁されていたのだ。コナンに助けを求めるため大声を出そうとした平次は、顔を殴られ顔中をあざだらけにしていた。さらに反抗的な態度を取る平次に業を煮やした美沙里は…。