第325話 「炎の中に赤い馬(事件編)」
悪徳女弁護士により監禁されていた平次と和葉も無事に救出され、毛利家の食卓は賑わいをみせていた。そんな中、最近都内で起こっている連続放火事件の話題が会話にのぼる。警察には放火犯を意味する"アカウマ"という隠語があるのだが、この放火事件では必ず現場に赤い馬の人形が残されていた。だが、これまでに起きた3件の放火事件に接点は全くない。初めは梨善町一丁目、2件目は鳥矢町二丁目、続いて奥穂町三丁目。
実は探偵の楠川から、最近夜中に家の周りで怪しい人影を見たため調査してほしいという依頼を平次は受けていた。そして、この家があるのが杯戸町四丁目だった。
翌日、早速コナンと平次、小五郎は依頼のあった諸角邸を訪れる。すると、玄関の中から主婦の諸角亮子の声が聞こえてきた。骨董品店店長の玄田隆徳が品物を売りにきていたのだ。だが、亮子に軽くあしらわれ、玄田は肩を落として帰っていった。
屋敷を訪れた小五郎たちは楠川に頼まれて調査にきたと亮子に用件を告げるが、気のせいだったと亮子に追い返されてしまう。何か不自然さを感じたコナンたちは諸角邸の前で張り込むことに。次に現れたのは風水アドバイザーの曾我操夫。彼は亮子との不倫を証明するビデオテープを探しにきていた。さらに占い師である亮子の姉・権藤系子が金の無心に現れる。そして精神科医である主人の諸角明も帰宅するのだが、明は曾我を誘って飲みに出かけてしまう。何事もないと判断したコナンたちは諸角邸を後にするが、その直後、諸角邸から出火し、焼けた家の中から逃げ遅れた亮子の焼死死体が発見される。さらに赤い馬の人形も見つかり…。