第329話 「お金で買えない友情(前編)」
夏の陽射しが強い中、コナンは歩美、元太、光彦、哀と土日の休日を利用して阿笠博士の車でキャンプに出かけることになった。そんな中、歩美は哀のことを"灰原さん"ではなく友達だから"哀ちゃん"と呼ぼうと決意する。
当日、林道を走っていた阿笠博士はコナンとの話に気をそらし、止まっていたキャンピングカーにぶつかりそうになってしまう。そこで知り合ったのが大学のアウトドア同好会に所属する福浦玲治、白藤泰美、天堂晴華、飯合拓人の4人だ。キャンピングカーはお嬢様である晴華の車である。そして彼らからバーベキューに誘われ思いっきり楽しんだコナンたちは、晩ご飯でお礼をすることになった。
日が沈み、キャンプ場でカレーを作ったコナンたちは早速、4人を呼びにいく。だが、泰美の姿だけが見当たらない。携帯自転車で花火の見える高台に1人でいったと予想した拓人たちはコナンたちを連れてキャンピングカーで山道を登り高台へと向かった。途中、何かが路上に転がり、危うくぶつかりそうになったところを玲治はたくみな運転技術で切り抜ける。玲治は泰美かと一瞬、冷や汗をかくが、壊れた木の柵だった。
高台に到着すると、夜空に打ち上げられていた見事な花火が見える。そこで壊れた木の柵を見つけたコナンは、さらにタイヤの跡も発見。しかし、結局、高台でも泰美を見つけることはできなかった。帰り道、キャンピングカーの突然の急ブレーキに驚くコナンたち。道の真ん中に泰美が倒れていたのだ。しかも、もう息はない。しばらくして目暮警部たちが到着し、現場検証をした捜査陣は事故と判断するのだが…。