事件ファイル

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2018年12月1日(土)放送

第923話 「コナンのいない日」

 光彦、元太、歩美、灰原は建設工事現場で雲母定数の遺体を発見する。雲母は頭を殴られていて、前歯が1本欠落していた。鉄パイプのようなもので殴られたようだが、現場に凶器は残っていなかった。この後、目暮警部たちが捜査を開始し、雲母は強請りの常習犯だと判明する。その頃、コナンは小五郎と温泉に来ていた。コナンは光彦から連絡を受けて事件について知る。雲母の死亡推定時刻は午後3時半から4時半の間だったが、光彦は4時だと断言する。

 光彦たちは工事現場の向かいのアパート前で見張りをしていた事を目暮に明かす。孫の久保幸英が仕事もせずに遊び回り、最近は夕方から出掛けて朝帰りしている事に悩んでいた久保久江。この話を偶然耳にした光彦たちは幸英に意見しようとアパート前で張り込んでいたのだ。そして、光彦たちは4時5分前に工事現場に忍び込むキャップにサングラス、マスクをしたコート姿の長身の男を目撃。その5分後に男は慌てて逃げ去ったという。その時、アパートから幸英が出てきて、光彦たちは尾行を開始。そして、光彦たちは幸英が工場で働いていた事を突き止める。本採用されたら話すつもりだったという。

 光彦はその後、気になっていた工事現場を覗き、雲母の遺体を発見したと証言する。目暮たちは強請られていた長身の男が雲母を工事現場に呼び出して殺害したと推理。電話で事件の話を聞いたコナンは現場に凶器がなく、逃げ去った男も凶器を持っていなかった事に違和感を抱く。翌日、高木刑事と千葉刑事は雲母が男性10人、女性1人を強請っていた事実を突き止める。そして、高木たちは挿絵作家の鮫井リカに会いに行く。リカは華奢で小柄な女性だった。隣人の田子国子は犯行時刻、リカは部屋で仕事をしていたと証言する。男性10人にも確実なアリバイがあり、捜査は行き詰まる。

 コナンは変声機で小五郎になりすまし、現場の遺体写真を送って欲しいと高木に頼む。コナンは写真を見て雲母の欠落した1本の前歯に注目。高木はそれは差し歯だと説明し、差し歯は雲母の部屋にあったと教える。昨日、東京は寒かったのにポロシャツ姿だった雲母。コナンは上着を着ていない事には理由があると考え、事件の真相へと近づく。コナンの推理が正しければ長身の男に辿り着けない事も凶器の事も遺体が薄着だった事も全て説明がつくのだ。

 だが、まだ犯人が誰なのかはわからずにいた。コナンはアリバイ証人への再確認と証拠探しを光彦たちに頼む。灰原は国子を訪ね、犯行時刻にリカが本当に部屋にいたのかはわからない事が判明。そして、光彦たちは現場近くの川で鉄パイプに縛り付けられたコート、キャップ、サングラス、マスクを発見する。灰原、光彦たちから報告を受けたコナンは全ての謎を解いて…。