事件ファイル

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2018年9月1日(土)放送

第911話 「目暮警部からの依頼」

 目暮警部は毛利探偵事務所を訪れ、国文学者、霊岸雄高が刺殺された事件解決のために力を貸してほしいと小五郎に頼む。容疑者は逮捕されて送検されたが、起訴目前に全てひっくり返ってしまったという。3週間前、四葉台の自宅で刺殺死体として発見された霊岸。殺害されたのは前日の夜8時と判明し、目撃者の八尾公一は夜8時に霊岸邸から霊岸の甥にあたる舞浜竜二が出て行く姿を見たと証言。舞浜は事件前日にホームセンターで凶器の包丁も購入していた。舞浜は唯一の血縁者だったが、独身主義の霊岸に結婚を誓い合う女性が出現。財産を独り占めするには結婚前に霊岸が亡くなる必要があったのだ。

 犯行を否認していた舞浜は勾留期限まで残り2日となった昨日になって、霊岸が殺害された頃、笹五町で強盗に入っていたと供述。独り暮らしの老女、天山日出の家に押し入った賊は1時間以上居座った上に50万円を奪って逃走したが、現場で食べ物を食い散らかした犯人の歯型が舞浜の歯型と一致し、舞浜が隠した50万円も発見されたという。舞浜が民家に押し入ったのは夜7時で、逃げ去ったのは8時過ぎ。笹五町から四葉台までは車で1時間近くかかり、舞浜に霊岸を殺害する事は不可能だった。

 昨日になって八尾は目撃証言は嘘だったと告白し、舞浜がアパート裏に埋めた包丁も発見される。包丁は霊岸の遺体に刺さっていた包丁と同じだった。小五郎は舞浜が強盗に入ったのは遺産相続の資格を失わないための工作と睨み、目暮もアリバイ作りのために強盗をしたと確信する。だが、強盗して、同時に霊岸も殺害したトリックはわからずにいた。このままでは霊岸殺害では起訴に追い込めないのだ。

 舞浜が日出の家に押し入ったのはテレビの7時のニュースが始まった直後。舞浜は黒い布袋を日出の頭から被せ、ヒモで後ろ手に縛って床に転がしたという。殴られて気絶した日出が目覚めたのは1時間後。目隠しされていたが、8時から始まるテレビ番組の音声が聞こえてきたという。そして、舞浜は金の在処を聞き出すと、日出をもう一度殴って気絶させて逃走したのだ。

 小五郎は舞浜が中抜けして霊岸を殺害したと推理。録画した8時の番組の音声を聞かせ、日出に8時と誤認させたと睨む。だが、日出は8時に消防車のサイレンの音も聞いていた。笹五町で消防車が出動したのは8時の1度きりで、目暮は8時に舞浜は笹五町にいたと考える。コナンは舞浜が布袋を被せ、日出の視覚を封じた狙いを推理。日出はサイレンと同時に焼け焦げた臭いも嗅いだと証言していたが、虚偽通報だったため、それはあり得ない事だった。日出は他にも8時に沸くようにセットしたお風呂のお知らせ音が聞こえなかったと話していて、目暮は高齢者のため、妙な思い違いをしたと考える。だが、コナンは日出の言っている事が全て本当だと仮定して推理を進め、舞浜の巧妙なトリックを見破る。