読売テレビ
春川正明
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  プレゼント
2009年05月06日

この歳になったらお誕生日のお祝いでもないが、我が家はパーティー、お祝い好きである。
家族の誰かの誕生日には必ずケーキでお祝いして記念写真を撮る。子供たちの誕生日には、年賀状の写真も兼ねてお誕生日ケーキの前での子供のスリーショット写真は必須である。しかし、最近になって年賀状の家族写真を止めてほしいという声が子供からちらほら聞こえてきている。自分の写真も含めて家族の写真を友達に送るのは恥ずかしい年齢になってきたのだろう。まだまだ続けるつもりではいるが。
今年の私の誕生日ケーキはティラミスだった。大きなティラミスに野球のボールの形をしたロウソクを立てて48歳の誕生日を祝ってくれた。そこで二男が私の耳元で囁いた。「秘密の話やけど、誰もお父さんへのプレゼント買ってないよ」と。妻からは長年待ち望んでいたプレゼントを貰ったばかりだし、今年の誕生日プレゼントは何もないだろうなと予想していたとおりだった。すると二男が、私が座っていた椅子の背もたれの所を見ろという。そこには緑色の綺麗な紙に包まれたお誕生日プレゼントが置いてあった。二男だけが自分のお小遣いでプレゼントを買ってくれていたのだ。包みを開けてみると「お誕生日おめでとう」と書かれたメッセージカードと野球の本が入っていた。「野村の流儀」(野村克也著、ピア)という1200円もする本だ。どうしても私にプレゼントしたかったらしい。かわいい息子だ。
その息子が久しぶりに野球の公式戦で先発出場した。近隣の少年野球数チームが一堂に会して1日で何試合も行う大会だ。私も久しぶりにユニフォームを着てコーチとして参加した。二男は1試合目は出場なし。引き続いて行われた他のチーム同士の試合で私は主審を務めた。少年野球の試合の審判をやると面白い。バッターボックスに入る時に全ての選手が主審に「よろしくお願いします」と挨拶するのだが、その時の表情がひとそれぞれなのだ。自信に満ちた顔、少し不安げな顔。1人1人に“よろしく”と言葉を返すが、審判でなければ“頑張れ”と励ましてあげたい。
2試合目に二男は9番ライトで先発出場した。二男は試合開始前に私のところにやって来て、こっそりVサインしたので先発出場だと分かったが、私がユニフォームを着て久しぶりに参加したので監督さんが気を遣って起用してくれたのかもしれない。バッターボックスに向かう各選手にはコーチとして「積極的にバットを振れ」と大声でアドバイスし続けたが、二男にも同じことを言った上で「ボールを叩き割るつもりで振れ」と肩を揉みながら気合を入れた。そして打席での二男。1球目ボール。2球目外角ストライク見逃し。(初球ストライクは慎重に行ったな)。3球目内角ストライク見逃し。(仰け反る様な厳しいコースだったので仕方がないか)。4球目ボール。そして5球目。外角ストライク見逃し。結局二男は1球もスゥイングすることなく三振に終わった。この試合では最後まで出場したが1打席しか回ってこなかった。
公式戦初ヒットを願ったが、バットを振らなければヒットは出ない。毎朝のティーバッティングで振りが鋭くなり少しばかり期待していたのだが、ちょっとプレッシャーをかけ過ぎたかなあ。初ヒットというプレゼントはお預けとなった。