読売テレビ
岩田公雄
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  暫定予算
2008年2月22日

大阪府の橋下徹知事がきょう記者会見を開いて08年度の暫定予算案を発表した。
通常なら08年度の通年予算(本予算)をたてるのだが、今月6日に知事に就任してから2週間ほどしか経っておらず独自カラーを出す本予算を組むには時間的余裕がなかったため、とりあえず4ヶ月間の暫定予算を組み、夏に本予算を組みなおすのだ。大阪府で年度の途中までの暫定予算を立てるのは革新府政だった76年度以来32年ぶりのことだ。人件費などの事務的経費と契約上期間内に必ず支払わなければならないお金などを中心とした暫定予算で、予算規模は一般会計と特別会計を合わせて約1兆5000億円だ。07年度の当初予算が約4兆3000億円だから、1年分の予算の約35%にあたる暫定予算だ。橋下知事は就任直後に財政非常事態宣言を出し、府の全ての事業、出資法人、公的施設をゼロベースで見直し歳入の範囲内で予算を編成するという原則を立てた。但し、府民の安心、安全を守るためのセーフティーネットに関しては予算計上している。財政再建団体への転落を避けるためにこれまで行ってきた、減債基金(府債の返済のために積み立てたお金)からの借り入れや借換債の発行という禁じ手をやめて、将来の子供たちに負担を先送りしないことを明らかにしている。原則府債発行ゼロという公約をたてているが、暫定予算ではどうしても必要だと判断した180億円の府債を発行する。
今日の知事の記者会見をミヤネ屋では生中継したが、「財政再建のために本気で改革しますよ」という知事のあらためての決意表明だと感じた。将来に負担を先送りせず、子供たちが笑う町にというビジョンは評価できるし、財政再建に向けての決意と意欲も伝わってきた。公約を簡単に撤回し発言が軽い上、メディアにけんか腰で過激に反応しすぎるという声も聞かれるが、知事就任以来の動きを見ているとまずは良くやっていると評価してもいいのではないか。就任から2週間程で重箱の隅をつつくような批判は控えるべきだろう。アメリカでは新しい大統領が就任してから100日間はハネムーン期間として、野党もメディアも批判を控えるという紳士協定がある。
任期は4年だ。あせらず地に足をつけて大阪のために持ち前の正義感を発揮して欲しい。