10年8月27日(金)「#1153 森は海の恋人」
年に一度の泊りがけの勉強会。今回が3年連続3度目の参加である。大企業の経営者や官僚OB、大学教授、医師、弁護士、ジャーナリストなどそうそうたるメンバーが集まっている。こんな中に私が参加していいのだろうかと思ってしまう。
勉強会では毎回テーマに応じての基調講演を聴いた後で分科会に分かれて自由討論をするのだが、みなさんとても積極的である。出席しているメンバーの中で私は下から3~4番目の若さであり、社会の大先輩ばかりである。
今日の基調講演はとてもとても面白かった。東北地方に住む漁師の方で、青い海を取り戻すために海に流れ込む川の上流の山に広葉樹の苗を植樹する運動を20年以上続けている。カキやコンブなどの海の幸は海水だけで育つのではなく、川から流れてくる森の養分が大切なのだということである。
川の上流に住む小学生たちを教育の一環として実際に海に招待して、カキの養殖作業を経験させるなどして山と川と海の繋がりを学ばせている。今までに学んだ子供たちは1万人を超えるという。
その運動のスローガンが「森は海の恋人」なのである。よくできたキャッチコピーである。運動が広がるにつれて、川沿いに住む人たちの環境への関心も高まり、付近の農業では農薬の使用量も減ったという。そして、ついに海には森と海を繋ぐことを示すウナギが戻ってきたのだ。
山に木を植えることは、人の心に木を植えることにつながるという言葉がとても印象的であった。日本列島では2万1千もの川が山から海に流れ込んでいるので、その日本中の川が再生されれば魚介類はいっぱい獲れるし、海草が増えることで地球温暖化の原因といわれる二酸化炭素も吸収され日本列島は蘇るということだ。
長年、現場で地道な運動を続けていることも素晴らしいし、その動きが全国に広がり大きな力になっていることには感動した。世の中には凄い人がいるものである。本当に勉強になるお話だった。
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