10年5月21日(金)「#1055 韓国哨戒艦沈没事件」

  やはり北朝鮮によるものという結論だった。海上の警備や警戒などを担当する韓国軍の哨戒艦「天安(チョナン)」が突然爆発し船体が真っ二つに折れて沈没し乗組員46人が亡くなった事件で、韓国とアメリカなど各国による合同調査団は、北朝鮮の魚雷による外部水中爆発の結果、沈没したとの調査結果を公表した。朝鮮半島情勢はもとより、日本にとっても大きな影響があるたいへん深刻な事態である。
  沈没事件が起きたのは朝鮮半島西側の黄海で、海上の軍事境界線である北方限界線(NLL)の韓国側の海域である。50年に起きた朝鮮戦争は終わったわけではなく現在も休戦中である。陸上部には北緯38度戦に沿って南北軍事境界線が設定されており、海上部には国連軍がNLLを設定したのだが、北朝鮮はNLLを認めず独自の境界線を設定しているため、これまでも何度も北朝鮮と韓国が銃撃戦を繰り広げるなどしている厳戒の海である。
  当初から北朝鮮軍の攻撃によるものではないかとの見方が出ていたが、韓国は北朝鮮側の反発を予想して国際社会を見方につけるためにもアメリカやオーストラリアなど各国のメンバーを調査団に加えて公正で客観的な原因調査を行ってきた。
  北朝鮮の魚雷によるものだと断定した理由は、現場海域から回収された物的証拠である。魚雷のスクリューなどの部品が回収され、それが北朝鮮製の魚雷と形状や大きさが正確に一致した上、部品にはハングル文字が書かれていてこれも北朝鮮製の魚雷と同じであった。また、事件の数日前に北朝鮮の基地から小型の潜水艇が出航し、2~3日後に戻ったことも確認されている。
  調査結果によると、魚雷が直接哨戒艦に当たった訳ではなく、哨戒艦の近くで魚雷が爆発し、その衝撃波によって巨大な水流が起きるバブルジェットと呼ばれる現象が起きて船の底の部分が折れたということだ。
  北朝鮮は、調査結果の発表が始まった30分後という異例の速さで「捏造であり、我々に制裁をするかまた攻撃をするなら我々は全面戦争で応じる」との声明をだした。韓国は断固とした措置をとるとした上で、国連の安全保障理事会で北朝鮮に対する制裁を求めていくことになりそうだ。
  今回の調査結果は妥当なものだと思うし、北朝鮮の反応も今のところは予想通りである。日本も韓国やアメリカと緊密に連携して北朝鮮の責任を明らかにすべきである。また、北朝鮮の後ろ盾である中国に対しても粘り強く説得して協力を得ることが出来るよう努力すべきだ。今回の沈没事件の北朝鮮の責任を問うと共に、拉致問題や核問題についても各国と連携して一日も早い解決のために全力を尽くすべきだ。

コメント

軍靴の音が!!!!!!
とか、どこかの新聞が書きそうですね。

口蹄疫の発生→対処もこの問題に絡んでるんでしょうけど。

投稿者:(・e・)  2010年5月21日 at 22:36

日本が韓国のためというか
南北統一資金を出す口実を作るために
この問題解決の先頭に立つ必要がある。

これくらい書いてくださいな。

投稿者:(・e・)  2010年5月22日 at 11:49
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春川正明

はるかわ まさあき
1961年5月5日生まれ
讀賣テレビ放送
報道局解説副委員長
ロサンゼルス特派員、
チーフプロデューサー、
報道部長を経て07年より現職。
関西学院大学非常勤講師
大阪市出身