午後3時から始まる党首討論の1時間前に国会に着いた。席をとっておこうと党首討論が行われる衆議院の第一委員会室に行くと、1時間前だというのに既に記者席の前方2列程には机の上に記者の名刺やメモ帳が置かれ席が確保されていた。首相官邸での記者会見の際などに記者クラブのメンバーらが席を確保するために早い段階で記者席の机の上に名刺などを置いているのをいつも苦々しく思っていたが、今回は私も机の上に名刺を置いて席を確保してしまった。それほど記者の関心が高まっている党首討論だった。
それほどまでに期待した党首討論だったが、結論から言うと残念な結果だった。きょうの党首討論では、もちろん鳩山首相がどう答えるかにも焦点があたったが、ある意味それ以上に注目されたのは自民党の谷垣総裁が鳩山首相をどう責めるかということだった。
前回の党首討論で谷垣総裁が鳩山首相を攻めきれなかったことで自民党内で谷垣降ろしの声が高まっただけに、今日の党首討論は谷垣総裁にとっても自らの立ち位置をかけた勝負だったのだ。
谷垣総裁に対して、「冒頭で時候の挨拶などをしないように」、「ですます調で話さないように」などのアドバイスが自民党内からあったと聞いたが、問題はそんなことではないだろう。首相と対峙して何を論じるかということだろう。
首相も総裁も前回に比べて声に力もあったし、語り口調に迫力もあった。しかし、中身がないのだ。35分間の討論時間のほとんどを政治とカネ、普天間問題に費やしたのだが、最も聞きたかったのはそんなことではない。もっと大事なことがあるだろう。経済が落ち込んで山ほどの借金があり、国際的にもその地位が低下し危機的な状況にあるこの国をどうやって立て直すのかということについて大いに論争して欲しかった。相手を貶めるための論争ではなく、未来について語るべきではないか。
そのためには35分という時間は短すぎる。公明党の山口代表にいたってはわずか10分である。お互い本当にこの国のことを思っているなら、2時間でも3時間でもやるべきではないか。党首討論を聴いて虚しくなった。
確かに党首討論は時間が短すぎますね。でもその35分間のうちテレビ(NHKの中継を除く)がそれを報道する時間は1分もないのではないですか?
たった35分間ではありましたが、唐突とも思える鳩山首相の「腹案がある」発言には愕然としました。
今のこの時点で「腹案」という全く個人的なアイデアでどうしようというのでしょうか。
そのうえ「いま私から県外や県内とは言えない」と曖昧な回答に終始していました。
本当にこの国を立てなおそうという政治家はいないのでしょうか。