10年3月12日(金)「#985 管理職研修」

  私のいまの会社での肩書きは報道局解説委員である。社内的にいうと部長待遇という管理職だが、報道部長や編成部長といったいわゆるライン管理職ではないので部下はいない。上司は報道局長である。
  管理職といっても番組出演や取材が優先なので社内の会議に出ることもなく、部下の人事管理もないので自分では管理職だと実感することはない。
  しかし管理職の一員だということで社内の管理職研修というものを受けた。たしか報道部長の時に研修を受けたことがあるが、管理職研修というものは久しぶりであった。会議の冒頭で、管理職としてどういうことを大切にしているかとの質問を受けたのだが、部下もおらず誰かを管理している訳でもないので答えに窮してしまった。
  今回の研修の内容はコンプライアンスについてである。コンプライアンスというのは法令順守と日本語に訳されているが、最近では単に法律を守るということではなく、優良な組織を作り上げて社会から信頼される存在であることも求められている。
  そういう意味では解説委員として生番組で社会のあらゆる事象についてコメントすることもコンプライアンスであると言える。また、他の出演者の方々が極端な意見を言った際には局の代表としてバランスをとることもコンプライアンスだろう。コンプライアンスを守るということでは重要なポジションである。
  このままずっと解説委員を続けていくのか、それとも将来また部下を持って管理職として働くことがあるのか分からないが、解説委員としてのキャリアを積んでいくと共にこの仕事の面白さがますます分かっていくのだろうなと思っている。
  解説委員になってからは社内の会議に出ることもなくなっているので、終日会議室に座って研修を受けるのはなかなかきつかった。毎週、大阪と東京を往復して番組に取材にと飛びまわっているのだが、久しぶりに自分も会社員なのだと実感した一日であった。多くの部下の人たちに支えられて報道部長をやっていた頃が懐かしい。

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春川正明

はるかわ まさあき
1961年5月5日生まれ
讀賣テレビ放送
報道局解説副委員長
ロサンゼルス特派員、
チーフプロデューサー、
報道部長を経て07年より現職。
関西学院大学非常勤講師
大阪市出身