10年3月9日(火)「#982 ツール」

  「ミヤネ屋」でツイッターに関する特集をやった際に、ポロッと言ってしまった。ツイッターもそうだしブログもそうかもしれないが、本来は何かを表現するという目的を実現するためのツール(道具)であるのに、それをやり続けること自体が目的になっている場合もあるのではないかというコメントをした。自分自身についてである。
  このところブログを毎日更新することに苦しんでいる。あまり弱音は吐きたくないのだが、本当のことだから仕方がない。客観的に見て、書いている内容が面白くない。書いている本人が言うのだから間違いない。ニュースの解説も、家族ネタも、個人の趣味ネタも、どれもキレがない。
  解説委員になって会社の担当者からホームページに文章(当初はブログではなかった)を書きませんかと言われて、いい機会だと思ってやらせてもらうことにした。書くかぎりは毎日書こうと思い、週末も含めて一日も欠かさず更新することにした。友人からは、長く書き続ける秘訣として毎日更新することに拘らない方がいいとアドバイスされたが、書き始めた以上は意地でも毎日書こうと決め今日まで続いている。
  お蔭様でもうすぐ1000回を迎えるが、ここにきてスランプである。野球と一緒で、そろそろスランプかなという自覚はあった。書いている内容もそうだが、書いている自分の気持ちも楽しくないのだ。ここが問題なのだ。
  冒頭で書いた話に戻るが、何かを表現したいという気持ちがあるからこそブログを書くのである。表現したいことがなければ書くのが辛くなるのは当然である。表現したいことがない訳ではないのだが、何かを書きたいという気持ちよりも、とにかく一日も欠かさず書き続けるという気持ちのほうが強くなっている様な気がする。まさに、手段が目的化しているのではないか。
  うだうだと理屈を書き連ねているが、要するに書いていて面白くないのだ。書いている本人が面白くないものをブログにアップしていいのか。そんなものを読者の方々に読んでいただくのか。思考がだんだんと後ろ向きになってきた。いかん、いかん。
  自宅で書くことが多くなったのも原因の一つかもしれない。自宅に出来るだけ仕事を持ち込まない主義なのだが、自宅で書かなければ毎日の更新はほぼ不可能である。家で書くことがだんだんと重荷になってきているのも事実だ。
  もうひとつの考えられる原因。書いているともっと面白いもの、もっと読者の方々に喜んで貰えるものをという欲が出てくるが、それに応えるだけの筆力が残念ながらない。もっと過激なことを思い切って書けば気持ちも晴れてスカッとするかもしれないが、立場を考えると無理だし、そもそもそんな事を書くつもりもない。
  あ~、どうするかな。大学の野球部で打てなくなった時は、とにかく走って汗かいてバットを振り込んだ。もっともっと外に出て、人に会って、話を聴いて、議論して、知識や情報を蓄えたい。やるぞ~。無難でなく。

コメント

春川さん、お疲れ様です。
私もブログ経験がありますが、
いつの間にかアクセス、コメント数ばかり気にするようになってしまい、
何をやりたかったのか行き詰ってやめてしまいました。

私は春川さんの解説がすごく分かりやすく、
心にすんなり入り、大変学びになるので、
もっともっとあらゆる視点から教えていただけると嬉しいです。
特に春川さんのアメリカ生活のご経験からの視点が好きです。

今はアカデミー賞で日本でのイルカ漁を知り、
先日のミヤネ屋でコメンテーターの方が、
「よその国の食文化に文句を言われる筋合いはない」といった意見を言われていましたが、はたしてそうだろうか・・という思いもあります。
食糧不足の時代に食した文化が過去にあったとしても
現代になって、イルカのような賢い哺乳類を
あんなにたくさん捕獲し、食べる必要があるのでしょうか。
犬を食用にしているお国もあるので、
それぞれの思想や文化を非難出来ませんが
こんなに豊かな食生活になっても、それを食べる必要性が分かりません。
また知る権利はあると思いますが、今回の愛子さま問題は
私は知りたくない情報でした。
確かに学習院でもそのようなことが!!!
現代の子供たちの問題を考える機会になったと思いますが、
東宮は一体どうなっているのか・・とがっかりする気持ちの方が大きく、
これなら知りたくなかったと思えます。
愛子さまが登校された、ご欠席されたということばかり報道されるのではなく、
親として子供をどう教育していくべきか、
どう対応すべきか、お受験で名門に入れたから任せきり~と
無関心にならないことなど、放送していただきたいです。

投稿者:かよ  2010年3月10日 at 09:47

読む側としては毎日更新された方が楽しみではありますが、表現の場はここだけではないのですから無理なさらず、たまにはお休みしてもいいのでは??

投稿者:みこ  2010年3月10日 at 16:36
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春川正明

はるかわ まさあき
1961年5月5日生まれ
讀賣テレビ放送
報道局解説副委員長
ロサンゼルス特派員、
チーフプロデューサー、
報道部長を経て07年より現職。
関西学院大学非常勤講師
大阪市出身