10年3月7日(日)「#980 韓流」

  海外赴任が終わって日本に帰って来てから、我が家のリビングでは英語が流れていることが多かった。妻や私はもちろん、子供たちもアメリカ生活で身に付けた英語力を何とか維持できないかと英語のニュースを聞いたり二ヶ国語放送の映画やアニメを英語で聞いたりするように努めていたのだ。
  ところが最近、我が家では韓国語があふれている。高校生の長女が韓国人女性アーティストの大ファンになり、自分の音楽再生機ではもちろん自宅のテレビでも録画したK-POP(韓国のポップス)ばかり聞いている。一緒に車に乗っても流れる音楽は韓国のものばかりだ。
  妻は妻でテレビでやっている韓国の宮廷ドラマにはまり毎週欠かさずかじりつくように観ている。韓流ファンの友人に借りてきた韓国ドラマを長女と一緒に毎日のように熱心に観ているのだ。という訳で、我が家にいると最近では英語を耳にするよりも韓国語を聴くことのほうが多いのだ。
  確かに韓国ドラマは面白い。私もかつては「冬のソナタ」にはまり、第一話から最終回まで全て観たが、韓国ドラマならではの、あり得ないだろうという展開に知らず知らずのうちにはまっていった。
  韓国の女優さんも俳優も歌手も、顔立ちがすっきりとしていてとにかく綺麗なのだ。最近では日本ではあまり見られなくなった日本人が好みそうな端正な顔立ちが多い。その上、テレビに出てくる男性はとにかく女性に優しいので日本の女性が韓国ドラマにはまっていくのもよく理解できる。韓国では日本に比べてまだまだ男性優位な社会なので、ドラマの中では理想としての女性に優しい韓国人男性が描かれるのだろうか。
  娘の部屋には韓国人の歌手やアイドルグループのポスターがたくさん貼られている。アメリカの小学校にも通っていたので英語が得意な長女は語学にたいへん興味があるようで、韓国語の学習も始めた。韓国語の音声テキストを音楽再生機に入れて聴いている。長女の世代では、肩肘張って外国語を習得しようという意識はないようだ。興味があるので音楽を聴くように耳から覚えようということのようだ。国や言葉の違いなんて簡単に越えるというか、そもそもあまり違いを意識していないような国際感覚には感心する。
  少し前には妻と一緒に念願の韓国旅行を実現させて、ソウルの街を堪能してきた。音楽がきっかけとなって、ドラマ、言葉と韓国に対する興味がどんどん膨らんでいるようだ。妻との共通の興味なので、二人の楽しみは増すばかりである。
  将来は大学で国際関係でも学んで、外交に関わるような仕事でもしてくれればと父は密かに思っているのだが、長女は自分の興味の赴くままに好きな世界を広げていくのだろう。それが一番いいのかも知れない。

コメント

ここ数年、お昼や夕方に韓流ドラマが当たり前のように放映されるようになりましたが、何だか気味が悪い感じもしてしまいます。放送局の「色」が出ているような・・・。
でも、こういう先入観がいけないのかな、と自分をたしなめてみたり・・・。

投稿者:一視聴者  2010年3月 8日 at 16:40
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春川正明

はるかわ まさあき
1961年5月5日生まれ
讀賣テレビ放送
報道局解説副委員長
ロサンゼルス特派員、
チーフプロデューサー、
報道部長を経て07年より現職。
関西学院大学非常勤講師
大阪市出身