17日間にわたって熱戦が繰り広げられたバンクーバー・オリンピックが閉幕した。最後の最後で日本に初めての金メダルかと期待されたスピードスケートの女子団体追い抜き(パシュート)はわずか100分の2秒の差で銀メダルとなった。しかし立派なものである。今回のバンクーバーが4度目で最後のオリンピックとなるであろう35歳の田畑選手が追い抜き団体の3人のチームをまとめて悲願のメダルを手にしたのだ。補欠選手として最後まで出場機会がなくメダルを授与されなかった日本選手団最年少15歳の高木選手に、表彰式の後で3人の先輩が3つのメダルを高木選手の首からかけてあげたシーンをテレビで観てジーンときた。4年後には高木選手がチームの主力として表彰台の真ん中に立っていることだろう。
日本選手団が獲得したメダルは結局、金0、銀3、銅2の計5個だった。前回のトリノ大会では女子フィギュアの荒川選手の金メダル1個という結果に終わっており、それに比べるとメダル総数は増えたが、やはり金メダルがないのは寂しい限りだ。
バンクーバー大会ではメダルの総数はアメリカが37個でトップだが、金メダルの獲得数は14個の地元カナダがトップとなった。韓国と中国というアジア勢の健闘も光った。韓国は金6、銀6、銅2で、中国は金5、銀2、銅4だった。約13億人と人口が格段に多い中国は順当な数だとしても、人口約4800万人の韓国のこのメダル数は賞賛に値する。特に金メダル6個はたいしたものである。
韓国の強さの秘密は国を挙げてのスポーツ強化策である。日本に比べてナショナル・トレーニングセンターも充実している。国際大会での成績に基づいて支給されるスポーツ選手の年金も充実しているし、男子のメダリストに対しては3年間兵役が免除されるという特典もあるということである。
日本では夏季でも冬季でもオリンピック開催の時だけは国をあげて選手たちを応援しメダル獲得を期待するが、普段からもっと国としての支援を強化すべきではないか。アマチュア・スポーツの強化を民間企業に委ね過ぎである。オリンピック選手の養成、強化のための予算をもっと増やすとともに、スポーツ省を作って国としてのスポーツ強化に取り組む必要がある。その前に、まずは国民がアスリートへの尊敬の念をもっと持つことが重要なのではないだろうか。
コメントは管理の都合上、200字以内でお願いいたします。長文のコメントの公開はサイト管理者にて登録を控えさせていただきます。コメントはリアルタイムに反映されません。
お書きいただいたコメントは、サイト管理者が登録すると掲載されます。他人の名誉を傷つけたり、権利を侵害する内容や、プライバシーに抵触するもの、公序良俗に反する内容、その他不適当と判断するコメントについては掲載いたしません。URLなどのリンクを含んだコメントも採用されない場合があります。また、掲載しているコメントであっても、個別のコメントへの返答はいたしかねます。なお、一度掲載したコメントについても、予告なく削除することがありますので、ご了承ください。