単に自分自身がおじさんになって、他の人たちの行いが気になっているだけなのか。それとも、社会全体として気遣いや心配りというものが失われつつあるのだろうか。以前にもこのブログでも何度か書いたことがあるが、電車内での乗客の態度や行動に唖然とさせられることが多い。
先日、電車に乗った時に2人がけの椅子の半分が空いていた。座っているのは若い女の子。その人は自分の鞄を座席の上に置いているので、実質上は0.5人分ほどしか空いていない。そこに座ろうと思った私は、当然荷物を膝の上において私が座るスペースを空けてくれると思い「すいません」と声をかけたのだが、その人は全く無視したまま荷物をどけようともしない。
そこに無理やり座るのもどうかと思い、立っていようかとも思ったが、この非常識さを許してはいけないと思いそのまま無理やり座った。席をつめてくれると思ったが甘かった。荷物を座席に置いたまま、その人は私を睨み付けた。腹が立つより、何だか怖くなった。
逆に私が座席に座っていて、横にスペースが空いていて誰かがそこに座りに来た時には当たり前のように座りやすいように少しでも席をつめる。しかし、ほとんどの場合相手は「ありがとうございます」の一言どころか、会釈さえしない。
こういう態度をとる人はどちらかと言えば若者に多いが、中にはそういう常識を身につけていて当たり前と思われる年配の人も多い。世代の問題ではなく、他人のちょっとした心遣いに気付かないのか、気付いても礼を言う必要もないと思っているのか、この社会が悪い方向に行っているのではないかと心配になる。
人に何かをしてもらったら「有難うございます」の一言を必ず声に出して言うようにと、子供たちには厳しく言っている。子供たちは外に出た時も、ちゃんと感謝の気持ちを相手に伝えているのだろうか。
電車に乗る度に、このような乗客の振る舞いが気になるのは私だけなのだろうか。
毎週月曜日に出演させていただいている夕方のローカルニュースで、「速球解説」(このブログで以前に「直球解説」と、間違えて書いたそうでスタッフに怒られた)というニュース解説コーナーを担当している。
そのコーナーも視聴率が良くないのか(反省)、1月は一度も放送されず今日が今年初めてだった。そして今日の解説の内容は「日本再生の鍵は宝塚歌劇にあり」というなかなか大胆かつ斬新なものだった。
案の定、解説内容を提案してもデスクは戸惑っているようだった。どんな内容になるのか検討がつかなかったのか、私の力不足で信頼されていなかったのか、すぐにゴーサインは出なかった。それもそうだろう。タイトルだけを聞けば不安になるのも分かる。
いつも演出してくれるディレクターは、予想通り「面白そう」という反応だった。彼ならすぐに理解してくれるだろうなと思っていたがその通りだった。
その解説内容は、日本再生に対する提言なのか、このブログでも何度か書いた宝塚歌劇への提言なのか、その両者が混ぜ合わさったようなものだった。司会者やコメンテーターの方々のお力添えも得て何とか終えることが出来た。
温かく見守ってくれたデスクや、いつもスタジオ展開と演出を考えてくれるディレクターに放送作家、インタビューを撮ってくれたディレクターとカメラマンに編集マン、マルチ画面を作ってくれるディレクターなど多くのスタッフが支えてくれているのだ。
出来栄えについては視聴者の方々に判断していただくしかない。思い切った内容だったかなと思ったが、放送後に何人かの知り合いから携帯メールで好意的な反応があった。こんなことは初めてである。
12年2月5日(日)「#1680 アメリカン・アイドル」
アメリカが懐かしい。あの空気をまた吸いたい。サンディエゴ予選の会場はなんと驚くことに航空母艦「ミッドウェー」(もちろん退役艦だが)の艦上だった。
アメリカの5大テレビネットワークの一つであるFOXの人気番組「アメリカン・アイドル」をきょう初めて観た。素人が審査員の前でアカペラで歌うオーディション番組である。予選で審査員が合格と判定すると、その挑戦者には本選が行われるハリウッド行きのチケットが送られる。
今年がシーズン11だから、番組が始まって11年目ということだ。ジェニファー・ロペスとエアロスミスのボーカルであるスティーブン・タイラーが去年から審査員に加わった。因みにジェニファーもスティーブンも顔は分かったものの名前が出てこなかったのだが妻と娘が教えてくれた。
娘は以前からお気に入りの番組として観ていたようだ。我が家のCSがHDになって画面が綺麗になったので家族で観ていた時に番組が始まりはまってしまった。
番組に参加する挑戦者たちのノリが完全にアメリカンなのだ(当たり前だが)。審査員のリアクションも率直で容赦が無いのも面白い。
知っている人には「今さら?」と言われそうだが、よく出来た番組である。因みに、その番組が終わって今テレビからはK-POPが流れている。我が家のテレビは娘のおかげでインターナショナルである。
トップスターのサヨナラ公演を観るのは久しぶりである。月組トップスターの霧矢大夢(きりや・ひろむ)は相手役の娘役トップの蒼乃夕妃とともにこの公演を最後に退団することになっている(最後の舞台は宝塚大劇場に続いての東京宝塚劇場である)。
最近多いことだが、公演告知のポスターを見るかぎりあまり面白くなさそうだった。しかし、実際に劇場に足を運ぶとなかなか見ごたえのある舞台だった。車椅子に乗った母を連れての2人での観劇である。
演目は、ミュージカル「エドワード8世~王冠を賭けた恋~」とブリリアントステージ「Misty Station~愛の終着駅~」というお芝居とショーの二本立てである。
「エドワード8世」は、アメリカ人で離婚暦のあるシンプソン夫人と恋に落ち、王位を捨ててまで結婚した英国王エドワード8世の物語である。回転舞台などを多用した舞台装置がとにかくおしゃれである。作者のセンスを大いに感じる。霧矢はイギリス王室の素敵な男性を好演している。一方で、さすがに王冠を賭けた恋の相手と思わせるシンプソン夫人の魅力が物語に欠かせないと思うのだが、蒼乃が演じる夫人はどうみても魅力的でなかったのが残念だった。娘役に厳しすぎるだろうか。
ショーは可もなく不可もなくといったところか。トップ2人のサヨナラ公演なのだから、もう少しサヨナラムードいっぱいの見せ場がある舞台にしても良かったのではないだろうか。
次のトップになるであろう二番手男役の龍真咲よりも、三番手の明日海りおの方が輝いていたように思うのは私だけだろうか。男役にも娘役にも立ち姿の綺麗な生徒が何人も見られた。これからの月組も楽しみである。
12年2月3日(金)「#1678 ゲスト・ティーチャー」
たいへん楽しい体験だったが、15分という時間はやはり短すぎた。でも子供たちの目はキラキラしていてこちらも大いに刺激を受けることができた。
二男が通っている小学校でゲスト・ティーチャーをやらせていただく機会があった。これまでも何度か小学校で授業を担当した経験があるが、大学、高校、中学校と比べると小学校で教える機会が最も少なかったと思う。
子供が3人もお世話になった学校なので、お手伝いできることがあればいつでもやりますと学校側には伝えていたのだが、今まで残念ながらその機会がなかったのだ。
今回は幼稚園の先生や鉄道関係、ディスプレーなど様々な職種の方々と一緒にゲスト・ティチャーとして子供たちに自分がやっている仕事についての授業を行った。
それぞれの先生が決められた教室に入って、子供たちが色々な教室を回ってくるのだ。1回の授業は、仕事についての説明が10分に質問時間が5分の合わせて15分という短い時間だった。それを4回繰り返した。
私がやらせていただいた部屋はコンピュータ教室。公立の小学校だが机の上にはノートパソコンがずらりと並び、大型の液晶テレビにDVDと大抵の機器は揃っていた。授業では、私も普段出演させてもらっている番組がちょうど生放送中だったのでテレビでそれを観たり、海外特派員の時のリポートをまとめたDVDを観せたりしながら、テレビの仕事がいかに楽しいかという話をした。
大学や高校で教える時には厳しいことや辛いことなども話すのだが、今回は小学生が相手だし時間がなかったこともあり楽しいことだけを伝えるようにした。
さて、この中から将来テレビの世界で働く子供たちが何人出てくるか楽しみである。因みにわが二男は私の授業を選択しなかった。照れくさかったのだろうが残念だった。
12年2月2日(木)「#1677 プロデューサー」
いまの仕事である解説委員は楽しいし、かつて4年間やらせていただいた海外特派員は最高の仕事だった。面白くないだろうなあと思っていた報道部長という管理職も楽しかった。そして、何をやるのか当初は全く分からなかったプロデューサーという仕事もやりがいのあるポジションだった。
プロデューサーというのは番組の最高責任者である。どんな内容の番組にするのか、出演者は、制作スタッフは、予算は、と全ての権限を握っているのだ。簡単に言えば、自分の好きなようにやれる立場なのだが、それと引き換えに最終的な結果責任は負うことになっている。
会社に入って以来、ニュースVTRの編集マンから記者になり、そして念願だった海外特派員にもなれてとても幸せだった。海外から帰国するにあたり私に告げられた次のポジションがプロデューサーだった。
当初は何をする仕事なのかよく分からなかったが、やっているうちに自分なりのやり方が何となく分かってきた。どの仕事もそうであるが、肝心なのはコミュニケーションである。番組スタッフと、外部プロダクションと、出演者と、社内の関係各所と、常にコミュニケーションを密にして皆が気持ちよく番組に携われるような環境を作ることに最も力を入れた。
プロデューサーという仕事もとても向いていると自分では思っていたのだが、周りの評価は分からない。もう一度やることあるかなあ。いい仕事出来ると思うけどなあ。
毎週、東京で政治や国際関係などの勉強会や食事会に参加しているが、3日続きとなったのは久しぶりである。そのため、今週は間に番組出演のため大阪にとんぼ返りで一度戻ったものの東京に3連泊する日程となった。
東京は遊びに行くには楽しい所だが、住むにはなかなかたいへんな場所だと思う(東京の皆さん、ごめんなさい)。仕事の関係でこれまで二度、東京に単身赴任したが、二度とも寂しかった。人と人との距離感が大阪とは違うような気がする。
今回も含めて毎週のように東京に行く目的はもちろん遊びではなく仕事だ。残念ながら東京でしか会えない人たちも多いし、東京でしか開かれていない勉強会も多い。だからこそ東京へ通うのだが、東京へ行くと疲れる。
旅行も大好きだし、飛行機もホテルも全く苦にならないどころか大好きだったが、このところ少々気持ちが離れてきた。飛行機は移動手段、ホテルは寝るところと感じることが多くなってきたような気がする。
東京といっても、東京支社や日本テレビ周辺、国会のある永田町、省庁が並ぶ霞ヶ関、いくつかの勉強会が開かれる場所など狭い範囲をぐるぐる回っているだけである。たまには週末にでも東京に残ってゆっくり街歩きでも出来ればと思ったりもするが、住んでいる時でさえ結局そんな機会はほとんどなかった。
東京。またそこに住むことはあるのだろうか。
何年ぶりのバウホールだろうか。宝塚大劇場の横にある宝塚バウホールという座席数500ちょっとの小劇場で先日観劇してきた。バウホールでは若手有望株の公演やスターのリサイタルなども開かれる。こじんまりとしているが、大劇場とまた違って雰囲気のあるいい劇場である。
今回観たのは宙組の二番手で次期トップスターと思われる凰稀かなめ主演のミュージカル「ロバート・キャパ 魂の記録」である。20世紀最高の報道写真家といわれるロバート・キャパの半生を描いた物語である。
それにしても難しい地味な題材を選んだものである。ジャーナリズムで働く者にとっては有名なジャーナリストだが、そうでない人にとってはどこまで興味があるのかなと思ったが、それなりに良く出来た舞台だった。
凰稀かなめは、先日見た大劇場公演では輝いていたが、バウホールということもあるのか、抑え目の演技だった。ストーリーを考えると難しいかもしれないが、もう少し笑顔を見たかったし、心の葛藤がもう少し描かれていても良かったのでは。
今回の舞台は凰稀かなめだけでなく、相手役に抜擢された伶美うららを見ることが楽しみだった。大劇場で見た時にその美しさが目立った将来有望な娘役である。
舞台に登場したときにはパッと周りが明るくなったが、芝居が続くうちにあまり輝かなくなったのが少々残念だった。舞台に立った時に、少し足を広げて立っていることが気になった。立ち方や脚の見せ方を勉強すればもっと良くなる。
ベレー帽をかぶっていた影響もあるかも知れないが、凰稀かなめとのラブシーンでは、凰稀かなめの顔の小ささが目立っていた。
色々と課題も書いたが、歌劇団がしっかりと育てていけばトップ娘役になる人である。今後も楽しみである。
これもまた誤った政治主導の結果と言えるのではないだろうか。東日本大震災を受けて何度も開かれた原子力災害対策本部や緊急災害対策本部などの政府の重要な会議で議事録が作成されていないことが明らかになった。
国難ともいえる危機に際して、国の行く末を左右する重大な決定がどのような経緯でなされたのかを事後に検証することも出来ない。野党時代からずっと情報公開の重要性を訴えてきた民主党の信頼性を揺るがす重大な問題である。
官僚を排除して政治家だけで話し合った際なら記録が残されていないこともあるだろうが、官僚が出席した会議や会合で誰もメモを取っていないことなど考えられない。官僚はそれぞれの出身省庁に対して報告する必要があるため必ず記録を取っているものだと思う。
ここまで議事録がなければ、何か不都合なことを隠していると思われても仕方がないだろう。岡田副総理は、関係者から聞き取り調査を行うなどして議事概要を作るよう指示したが当然のことである。議事録がなければ政府や国会に設置された調査委員会による調べにも支障が出るだろう。
政治主導というなら、官僚が大いに力を発揮できる環境を作った上で大きな方向性を示して適切な指示を出すのが政治家の責任だろう。今回の問題を民主党はどこまで深刻に捉えているのだろうか。
40年ほど前のものにしては、どれも保存程度がそこそこいいのである。同年代の男の人なら誰もが知っているカルビーのプロ野球スナック。えびせんべいの付録としてプロ野球選手のカードが付いていたのだ。
アメリカに住んでいた頃に、メジャーリーガーの野球カードに一時期はまり、野茂を中心に集めていた。今思えば子供の頃から同じことをやっていたのである。
カルビーのプロ野球スナックが初めて発売されたのは1973年。記念すべきカード番号1番は、もちろん長嶋茂雄である。そのカードも持っているのは言うまでもない。
73年といえば、ちょうど二男と同じ小学校6年生の頃である。親から貰った小遣いを握り締めて駄菓子屋に行き、プロ野球スナックを買っていた。40年経っても、子供たちのやっていることはそう変わらない。
あの頃のカードが残っているはずだと大人になってから実家を探すと、10枚以上の長嶋カードの他に、タイガースの江夏に田淵、ホークスの野村など懐かしいカードが出てきた。もっといっぱいのカードを持っていたが、何枚かのカードと人気の長嶋カードを交換しているうちに枚数が減ったという記憶がある。
そして最近、オークションで当時の懐かしい長嶋カードが出品されているのを見つけたのだ。自分がいま手元に持っている長嶋カードを全部出してきて入念にチェックした後で、手に入れたいカードに入札していった。
その結果、長嶋カードはかなり増えたが、まだまだ欲しいカードが残っている。希少価値のあるカードはお値段もそれなりにするのである。
新しい長嶋カードが手に入る度に。これまたショップで買ったカードホルダーに大切に保存していくのである。この作業をしているときが至福の時間である
春川正明
はるかわ まさあき
1961年5月5日生まれ
讀賣テレビ放送
報道局解説副委員長
ロサンゼルス特派員、
チーフプロデューサー、
報道部長を経て07年より現職。
関西学院大学非常勤講師
大阪市出身