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#6576月19日(日) 10:25~放送
アメリカ・ロサンゼルス

 今回の配達先は、アメリカ西海岸。セレブ御用達のまつ毛エクステサロンを経営する山本純子さん(37)へ、兵庫県で暮らす父・政行さん(65)、母・洋子さん(67)の想いを届ける。娘がアメリカへ渡って17年。政行さんは「コロナ前だった5年ほど前に会ったきりで、サロンも住んでいる家も見ていない」と明かし、洋子さんと「会いたいですね」と口を揃える。
 カリフォルニア州ロサンゼルスにある、世界有数の高級住宅街・ビバリーヒルズ。中でも、ロデオドライブは高級ブランドショップが立ち並ぶエリアで、純子さんはそのエリアのすぐ隣に自身のまつ毛エクステサロン「Eyelinq(アイリンク)」を構えている。まつ毛エクステとは、1本1本のまつ毛に人口まつ毛を接着していく技術のこと。2000年頃から日本でブームとなり、アメリカへ広まった。2005年に渡米した純子さんは現地で美容師の資格を取得し、2015年「アイリンク」をオープン。サロンでの施術のほか、セレブの要望で豪邸への出張サービスも行っている。
 施術は最初にお客さんの希望を聞いたうえで、どの部分にどんなまつ毛をつけると効果的なのかデザインを決める。とはいえ、必ずしもプラン通りにつけるのではなく、純子さんいわく「まつ毛と対話」しながら方向や長さ、太さ、色、カールの具合を組み合わせ、お客さんの美を最も引き出す目を作り上げていく。施術料は相場よりも高めの設定だが、顧客は100人を超え、新規の予約は取れない状態。その人気の理由は「秘密の技法」があるからだという。「持ちが良くて自然だけど、自まつ毛よりしっかりしている。人から見るとマツエクがついているのかいないのか、不思議に思われるテクニックを編み出しました」。そんな唯一無二の技を駆使し、2019年にはまつ毛エクステのコンテストで世界チャンピオンに輝いた。
 元々はフライトアテンダントになる夢を叶えるため、19歳でアメリカに語学留学した純子さん。その時ホストマザーだったジョシーさんとの出会いが彼女の人生を大きく変える。ジョシーさんは英語がうまく話せない純子さんを家族の一員として扱い、大切に面倒をみてくれた。そんな人とのつながりを大切にするアメリカの家族像に憧れ、純子さんは日本の大学を辞め移住を決意。父に5枚にわたる長い手紙を送り、アメリカで生きていきたいという決意を告げたのだった。10年前には、アメリカ育ちの夫・哲也さんと結婚。アメリカで生活するためにまつ毛エクステの仕事を始め、優しく協力的な哲也さんのサポートでサロンを開き、腕を磨いて世界の頂点まで上り詰めた。順調に幸せを重ねてきたが、今の自分があるのは「アメリカで家族を作りたい」という漠然とした夢を描く娘を送り出してくれた両親のおかげだと感謝する。
 現在、純子さんはサロンを拡大するため新店舗を探している。そして「アメリカで挑戦したい人を応援したい」と、スタッフには日本の若者を積極的に受け入れようとも考えている。アメリカに憧れ、日本を飛び出して17年。今また新しいステージに挑戦する娘へ、届け物は父が手作りしたジオラマ。中学時代、六甲山で走る練習をした親子の思い出のワンシーンが作り込まれていた。山の麓には、頑張る純子さんを見守る家族や哲也さん、ジョシーさんの姿も。父がジオラマに込めた想いに涙する純子さんは、「みんなの応援があったから頑張ってこられた。でも本当に父や母がサポートしてくれたおかげですし、会いたいですね」と改めて両親に感謝を伝えるのだった。