過去の放送

#4839月23日(日)10:25~放送
カナダ

 今回の配達先はカナダ。西海岸の大都市・バンクーバーの郊外でフィットネスインストラクターとして奮闘するドナルド涼子さん(46)へ、愛知県に住む父・二夫さん(80)、母・清子さん(75)の思いを届ける。
 プロスポーツ選手も通うスポーツジムのレッスンスタジオには、涼子さんを目当てにたくさんの女性が集まる。始まるやいなや、テンションはいきなりマックス!早いテンポの曲に合わせて目まぐるしく変わるフィットネスメニューをこなすうちに、1時間のレッスンはあっという間に終了する。わざわざ時間を作ってジムに来る生徒達が楽しくフィットネスを続けられるようにメニューを構成しているという涼子さんは、“絶対に脱落者を出さない”スタイルで国内の最優秀トレーナーに選ばれた実績も。生徒思いでエネルギッシュな涼子さんはカナダの女性達から熱狂的な支持を集め、カリスマ的存在となっている。
 いつも明るく健康的な涼子さんだが、日本にいた20年前はネガティブで自信がなく、自分のことが大嫌いだったという。さらに、体重を気にしてあらゆるダイエットを試すもうまくいかず、リバウンドの連続。食べては吐くという生活を1年ほど続け、間違った痩せ方に嫌悪感が付きまとった。実は、涼子さんの両親は当時の娘の思いや悩みに気付いていなかったという。母の清子さんは初めて聞く話に、「明るかったから…一人で抱えていたのかもしれない」と驚く。
 そんな人生のどん底の時期に、涼子さんは「何かを変えなければ」とカナダに留学。そこで現在の夫であるエルトンさんと出会う。当時、エビの行商人だった彼の元へ押し掛けるように結婚。その後エルトンさんは、リフォーム会社に見習いとして就職し努力を重ね、共同経営者となり成功。家賃300ドルの部屋からスタートした2人の生活も、今では娘と息子の家族4人、大豪邸で暮らすまでに。前向きに未来を切り開いていくエルトンさんと過ごすうちに、自らも変化していった涼子さん。さらにフィットネスを始めたことで過去のトラウマを克服し、「自分はダメだ」という思考から解放されたのだった。「ジムに通う人は、自分を変えたいと思っている人」と、かつての自分に重ね合わせ気持ちを理解する涼子さんは、「“自分を変えることはできる”という思いを伝えたい」と、生徒に心を寄せる。そして46歳となった今、自分のため、生徒に思いを伝えるため、ボディビルの世界大会に挑戦する。
 涼子さんがエントリーするのは、女性らしい筋肉美を競う「ビキニ部門」のコンテスト。美しいラインの身体を作り上げるため、日々のレッスンの合間に厳しいトレーニングを重ね、ストイックな食生活で自身を追い込んだ。大会当日、若い女性ビルダーに交じっても引けをとらないほど鍛え上げた肉体でステージに現れた涼子さん。注目の大会結果は…。カナダで生まれ変わり、新たな人生を歩む涼子さんに、両親から届け物が。それは、娘の努力をねぎらう2人からの気持ちだった。