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#222カンボジア/シェムリアップ 12月23日(日)午前10:25~


 今回のお届け先は世界遺産・アンコールワットで有名な町、シェムリアップ。ポルポト政権下で20年以上続いた内戦の影響により、今も不発弾による負傷が後を絶たず、被害者は6万人以上にのぼり、昨年だけでも211人が被害に遭っているという。そんな町で不発弾の処理活動を続ける古賀美好さん(65)と、福岡に住む妻・やす子さん(62)、長女・尚子さん(34)、長男・武志さん(29)をつなぐ。

かつて自衛隊で36年勤務し、特別不発弾処理隊として活動した古賀さん。妻は「退官してカンボジアに行くとき、危なくないのかと聞いたら、“私はこの仕事を何年やってきたんだ?”と言われた。(その言葉を信じて)安心して見送った」と振り返る。一方、「何故わざわざ海外まで行って危険な仕事をするのか?と父に聞いたら、“自分がしたいことだから”といわれた」という長女。長男は「父は真面目で実直な人なので、それほど心配はしていない。ただ緊張の毎日だと思うので、ちゃんと息抜きが出来ているのか気になる」と話す。

古賀さんが所属するのは日本の国際NGO・JMAS(日本地雷処理を支援する会)。住民や警察からの通報を元に、カンボジア政府の第三者機関「CMAC」のメンバーと共に不発弾の撤去を行いながら、自衛隊で培った不発弾処理のノウハウをカンボジアチームに伝授している。扱うのは迫撃砲弾や手榴弾、対人地雷など。こうした不発弾はカンボジア全土にまだ800万個以上も残っているという。さらに、不発弾を回収する際には、その地域の小学校にも必ず立ち寄る。子どもたちに危険回避の講習も行っているのだ。「被害者がゼロになってくれたら一番いい」。カンボジアの将来を担う子どもたちを守ることが、古賀さんの強い願いだ。

自衛隊を退官後、その知識と経験を買われてJMASから声がかかった時は、家族から反対の声もあったというが、古賀さんは「私にはこれぐらいしか人に貢献できることがないから」とカンボジア行きを決意した。それから4年。自分の持つすべての知識を惜しみなくカンボジアチームの隊員たちに伝える古賀さん。自らの命を危険に晒してまでこの仕事を続ける理由を聞くと、「家族が理解してくれるからですね。どうしてもダメだというなら私も家族を取るが…。自分の知識や技術がまだお役に立てるのかなと思っているので、もう少しやらせていただければ」という。そんな父の姿に、長女は「人の役に立つ仕事をしているんだなと、父を誇りに思います」と語る。

被害者をゼロにしたい…その一心で活動を続ける古賀さんに、妻から届けられたのは、日本にいるころ晩酌に欠かせなかった焼酎と愛用のグラス。“これを飲んで日本の自宅にいるようにリラックスしてほしい”。そんな妻の思いが込められていた。さっそく一口味わった古賀さん。「懐かしい味。染みわたりますね。感謝です」と喜び、心配する家族に「みんなで仲良く過ごしてもらえたら、私も安心です」とメッセージを送るのだった。


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