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2007年03月26日

無党派をどう争奪するか

岩田 公雄岩田 公雄
報道局解説委員長(局長待遇)


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政党にとっては“参院選の前哨戦”だが
「統一地方選」は、先週22日の『13都道県知事選』の告示に続い
て、昨日も『札幌・静岡・浜松・広島市長選』が告示されました。

「統一地方選」と「参院選」が重なる「亥年」は、多い人は「知事選」
「道府県議」「市町村長」「市区町村議」と「参院・地方区」「比例区」
の6枚の「投票用紙」を手にすることになります。
この「13知事選」と「4市長選」は、「政党」にとっては“参院選の
前哨戦”として力を入れたいところですが、どうも“政党色の薄い選
挙”になりそうです。
「知事選」の42人の候補者を見てみると、「現職vs新人」が9人、
「自&公」が7人、「民主」が3人、「与野党相乗り」が2人、「共産」
が13人、「推薦支持なし・その他」が残りの17人となります。
『自民』も『民主』も「推薦はせずに・実質支援」という形になった
『東京』と『神奈川』では、「無党派」を取り込むために“政党色”を
薄めた「第一声」となりました。

石原慎太郎候補の第一声は『JR立川駅前』……「無党派」の多い『多
摩地区』を意識してのものです。
浅野史郎候補と吉田万三候補が『都庁前』で、黒川紀章候補が『新橋』。
志位和夫『共産党』委員長が『JR新宿駅前』に駆けつけましたが、
安倍晋三『自民党』総裁も小沢一郎『民主党』代表も「演説なし」で、
“顔”を見せませんでした。
では“政党の顔”はどこに行ったかというと、中川秀直『自民党』幹
事長・菅直人『民主党』代表代行・太田昭宏『公明党』代表・福島瑞
穂『社民党』党首は、揃って『札幌』で「第一声」を挙げました。
『北海道知事選』は「与野党激突」だけに、「各党の幹部が揃った」と
言うことなのでしょうが、“そのまんま東現象”の教訓から、「政党が
前面に出ると無党派が逃げる」と、「国政にも影響する『東京』を敬遠
した」ようにも思えます。
“2大政党の顔”を見せずに、どのような選挙戦を戦うのでしょうか。


風が吹くのは直前3~4日前
『東京』では、14人が立候補しました。久しぶりの多人数です。
『東京』には1万4千カ所近くの「ポスター掲示板」がありますが、
その多くは「石原・浅野・吉田」の3人のポスターだけで、「黒川」と
あるのはまだ少数です。これは「支援・推薦あり」と「支援なし」を
示しています。ポスター貼りに動員できる人数の差が現れるからです。
そして今回から「知事選」でも「マニフェスト」が認められました。

しかし、『東京』では候補者が多人数ながら、「選択肢」は「慎太郎が
好きか・嫌いか」「オリンピックに賛成か・反対か」だけになってしま
ったような流れです。これも“2大政党の顔”が姿を見せず、「政策論
争」を避けているからではないでしょうか。
私が聞いた話によると、「石原陣営はかなり危機感を感じている」と言
いますし、スタッフからは「絶対にかんしゃくを起こすな!」「有権者
の反発を買うような失言をするな!」と厳しく言われているようです。
そのためか「今回の石原慎太郎候補はおとなしい」という声も多く出
ています。

ある世論調査では、東京の有権者の95パーセントが「選挙に行く・
行くつもり」と答えていますし、無党派の過半数が「まだ誰に投票す
るかは決めていない」のだそうです。
『宮崎』で“そのまんま東の風”が吹いたのは、「投票日の3~4日前
からだった」と言います。
無党派が「誰に投票するか」を決めるのは、その頃になってからなの
でしょう。
どのような結果になるのか……『都知事選』は単なる「地方選」では
なく、「参院選」やその後の「政界再編」の“起爆剤”になる可能性を
秘めていると思っています。
もう一度「マニフェスト」に目を通して、必ず投票に行ってください。

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