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2007年02月06日

国民は論戦に期待している

岩田 公雄岩田 公雄
報道局解説委員長(局長待遇)


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「政治とカネ」に一石を投じた小沢代表
小沢一郎民主党代表の「代表質問」は、「元気も迫力もがなかった」と
いう声も多かったのですが、「政治とカネ」については小沢代表ならで
はの「一石を投じた発言」がありました。

自身も「政治資金から4億円余を支出して、土地を買い、独身寮を建設
し、事務所費として計上した」ことが問題にされていることもあって、
「事務所費の支出の詳細だけではなく、その領収書や会計帳簿を公開
してはどうか」と提案したのです。
「政治資金をめぐる疑惑を解明し、けじめをつける」ことから、「国会
論議を始めよう」という意志が現れていました。

これに対し安倍晋三首相は、「政治資金規正法の制度的な欠陥を見直す
考え」を示すにとどまり、中川秀直幹事長に「事務所費のあり方につ
いての法改正を視野に検討すること」を求めましたが、“首相主導”で
「閣僚らの事務所費疑惑」について解明する気はないようです。ここ
でも疑惑の閣僚を庇う安倍首相の姿勢が見えています。
それならば、小沢代表が率先して「領収書や会計帳簿」を開示して、
政府に迫ってみてはどうなったのでしょうか。
「政治とカネの問題が解明されること」が“国民の政治不信”を解消
する最大の決め手になるように思えます。
それが“ネテしまった=審議拒否”で、せっかくの提案がうやむやに
なってしまうことは残念です。

また、小沢代表は「代表質問」で、「この6年間で『日本』は“世界で
最も格差のある国”になった」と断定し、『民主党』としては「格差是
正を訴える」ことを主張しました。
しかし、ここでも安倍総理は、「経済成長による全体の底上げで対応す
る」とし、“民主党の土俵”に乗せられることを警戒しています。
久しぶりに「与野党が論戦で火花を散らす国会」を期待していたので
すが、「柳沢発言に始まる混乱」がその期待を無にしてしまっています。


政策面での主張をぶっつけ合え
この国会では、「年金・福祉」「安全保障」「教育3法」など、やらなけ
ればならないことが山積しています。
「選挙の年」だから、与野党が「責任のある政策」をぶっつけ合い、
国民に「選択肢」を示すことが大事なはずです。
「安倍政権の憲法改正・教育再生国会」と「民主党の格差是正国会」
と、“キャッチフレーズ”は掲げたものの、「暮らし」や「社会福祉」
「財政再建」などについての「具体策な政策」はほとんど示されてい
ません。
その上、「消費税問題」は参院選が終わるまでは先送り、時代遅れにな
った「労働法制の見直し」も選挙に不利と法案の提出を見送り……
「選挙への思惑」ばかりが先行して、「政策の対立軸」も曖昧にされた
ままです。
「政策面での主張をぶっつけ合え!」と言いたいのは、私だけではな
いでしょう。

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