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2007年01月22日

憲法改正国会 VS 格差是正国会

岩田 公雄岩田 公雄
報道局解説委員長(局長待遇)


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不満だらけの党大会
今週の木曜日・25日から「通常国会」が始まります。
それに先立ち、先週は『自民党』と『民主党』の「定期党大会」が開
かれました。

早かったのは『民主党』で15日と16日。
小沢一郎代表は、16日には出席し、「私自身の政治声明を賭けて戦う」
と挨拶したものの、初日は顔を見せませんでした。代表は会場近くで
地方組織の幹部から「参院選への取り組み」を聞き取ったり、指示を
与えていたといいますが、“力強い小沢”を期待した党員の中からは、
「存在感がない」「入院騒ぎを思い出す」などと不満が出ました。
党大会は「今国会を『格差是正国会』と名付けて戦い、『参院選』での
“与野党逆転”を唯一最大の目標とする」という「07年度活動計画」
を採決して閉幕しました。
しかし、「知事選不戦敗」や「候補者選びの難航」などの選挙戦略や、
「消費税据え置き・年金財源」「事務所費問題」「帆船を使ったCM」
「格差是正の具体策」など党の姿勢・国会対応についての疑問・不満
の続出した党大会でした。
一方、『自民党』は翌17日に大会を開き、安倍晋三総裁の「美しい国
日本」という書き初めから始まりました。
そして、「憲法改正」を全面に押し出し、今国会を『憲法改正国会』と
し、憲法改正の手続きを定める『国民投票法案』の成立を最重視し、
「統一地方選・参院選も『憲法改正』を掲げて、正攻法で臨んで勝ち
抜く」と訴えました。
しかし、「憲法改正で選挙が勝てるか」という声も強く、地方党員から
は「地方や生活に関する話がない」という不満が出ました。
『自民党』も『民主党』も「不満だらけの党大会だった」と言えそう
です。
また、政府・与党は『国民投票法案』を除くと、野党との争点になり
そうな法案のいくつかを早くも「提出見送り」にしました。
例えば、「残業代ゼロ」と不評だった「ホワイトカラー・エグゼンプシ
ョン」導入の『労働基準法改正案』や「艦艇の機能強化」の『首相補
佐官権限強化法案』などです。
その意味で、今国会は「焦点があるようで、ないような国会」になり、
「政策論争」の代わりに「スキャンダル合戦」になりそうです。


“ポスト安倍”は「麻・垣・康」か
安倍政権が誕生して100日余り、「安倍総裁最初の党大会」だったの
に、その陰で「ポスト安倍」を巡る動きがあったことが明らかになり
ました。
自民党谷垣派会長・谷垣禎一前財務相によると、古賀派会長・古賀誠
元幹事長と麻生派会長・麻生太郎外相の双方から「派閥連携」を打診
されているのだそうです。
『谷垣派も古賀派も麻生派』も元々は『宏池会=旧宮沢派』ですから、
「3派を結集して『宏池会』を復活させよう」という動きは以前から
もありました。
今度の古賀会長からの誘いは、「“タカ派”の安倍首相に対抗するため
に“反タカ派”で組もう」というものでしたが、麻生会長からは「俺
と組んで“ポスト安倍”を狙おう」というもので、「俺を先に(総理を)
やらせろ」というのが連携の条件でした。
谷垣会長としては、古賀派と連携することは考えられても、麻生派と
は組む気がないので、講演でこの「麻生発言」を暴露してしまったの
です。
麻生会長はこの暴露発言に対し、「マナーとしていかがなものか」と不
快感をあらわにしましたが、「通常国会を前にして“ポスト安倍発言”
をするあたりが麻生氏らしい」という声もあります。
これで反転攻勢に出ようとしている野党に対し、どのような対応を示
すのでしょうか。
かつて“ポスト小泉”を争ったとき、「麻垣康三」いわれましたが、
今度は「麻・垣・康の争い」になりそうです。
あの時、早めに下りてしまった福田康夫氏に期待する声も根強くある
からです。

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