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2006年11月16日

大規模災害地震訓練

横須賀 ゆきの横須賀 ゆきの
読売テレビ放送 編成局アナウンス部・報道局


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今回も、前回に引き続き性犯罪対策を考える・・・を載せようと思っていたんですが、
ちょっとひと休みさせて頂きまして、
先日、会社をあげて行われた「大規模災害対応報道訓練」について書きたいと思います。

~有事の際のアナウンサーのお仕事について~
災害が起こったとき、
テレビでお伝えする情報は命に直結します。
放送局としてどのような報道をしていくべきか。
それこそ、放送も日頃からの備えが必要です。
ということで、全社をあげての訓練が行われました。
11月6日~12日まで社内では災害意識啓発週間が設けられ、
震災に関するパネル展示や専門家の講演会等などが行われました。
そして最終日12日が大規模災害を想定した報道訓練。
本番さながらに、擬似生放送を行いました。

200611061452000.jpg200611061457000.jpg


【スタジオ担当アナのお仕事】
「情報をどれだけ整理してお伝えすることができるか」
アナウンサーの集中どころはこの1点につきます。
これが有事の際は本当に難しい。
放送中、ありとあらゆる情報がキャスター席に次から次へとやってきます。
例えば、○○で電車横転、高速道路が倒れたとか、○○地区では何棟が倒壊、
○○では火災が発生しているとか、
また電話ガス水道等のライフラインの状態、
○○の公園で食料品や水の配布がはじまったとか。
メモ書きやら原稿やら、カーボン紙やら色んな書式で大量にまわってきます。

200611121306000.jpgそれらの情報を『今必要なのは何か』の基準で、放送にのせる、のせないをまず決めます。
そしてジャンル分け。都府県別に全体的な被害状況(数字)、
各所で起こっている具体的な被害、ライフライン、交通機関の情報。
避難者に向けた情報等に分けます。
最後に伝える優先順位を決めてお伝えします。
番組の大きな構成はもちろん報道デスクが適宜考えてくれるのですが、
「点」でくる具体的な情報を「線」にして繋いでいくのはアナの仕事になります。


【キャスターとサブアナの関係】
ただ、キャスター一人で、番組の進行、
中継先とのかけあい、原稿読み、情報選別は大変です。
ですので、キャスターの横には、「サブアナ」と呼ばれるアナウンサーが一人つきます。
(画面には出てきません)
サブアナは、中継リポートの重要な情報をメモ書きしたり、
伝える情報をジャンル分けして優先順位をつけたり、
記者やデスクの所へ走って情報を取ってきたりと、
有事の特番の際はなくてはならない存在です。

200611121308000.jpg今回の訓練では、情報キャスターとサブアナを30分交代で植村アナと組みました。
私は報道のサブアナ初めての経験、植村アナに色々教えて頂きました。
はっきり言って、
キャスターよりもサブアナが優秀ならどんな局面でも乗り切れます!
これは、JR脱線事故特番で坂キャスターがサブアナについて下さった時にも
痛感したことです。

例えば、全国の皆さんに、
「JR尼崎駅近くの事故現場」がどんなところか分かりやすくきちんと説明したい!
と放送中に思っていても、特番本編の段取り事に追われて、
なかなかそちらに集中することが出来ない。
んーどうしようと思った瞬間に、
坂キャスターが「尼崎の事故現場」の丁寧な説明を手書きで纏めてくれたメモが、
手元に差し込まれてきた!ということがありました。
話し手が伝えたいことは話し手が一番よく分かるということですよね。
一事が万事こんな風に特番は進んでいきました。
坂キャスターいなかったからどうなっていたか、今考えると空恐ろしいです。

坂キャスターも植村アナも積み重ねてきた報道経験がありますので、
瞬時に、『今、必要な情報』を整理してオンエアに反映させることができます。
その情報の捌き方はさすがの一言です。
私もいつかあんな瞬発力を発揮出来るときがくるのだろうか・・・
こなきゃ駄目ですけど・・・・(苦笑)
瞬発力を発揮するためには、結局は「備え」が大切なんですよね。
日頃から積極的に情報を仕入れ知識を蓄えシミュレーションをする・・・・・
さすれば、いざという時落ち着いて臨める=正しい瞬発力に繋がります。
第一、視聴者の皆さんに「落ち着いて行動してください」と呼びかける以上、
私達が落ち着いていないと話しになりませんしね。


【確実に迫り来る巨大地震】
近畿地方は、巨大地震が起きる危険性が非常に高い地域と言われています。
地震を起こす「活断層」が全国で最も密集している他、
東南海・南海地震はなどの「プレート型」地震は、
30年以内に50%の確率で起こるといわれています。

先日大阪府は、大地震による被害想定を10年ぶりに見直し結果を公表しました。
最も被害が大きいのは、
大阪市中心部を南北に走る『上町断層』が震源となる直下型地震。
死者は1万2700人(阪神大震災の2倍)、負傷者は14万9千人。
全壊家屋は36万棟(阪神大震災の3.5倍)
経済的な被害総額は19兆6000億円に上ると予測されています。

大阪府は、この被害想定を基づいて、2007年度内に防災戦略を策定するとしています。
また、和歌山県の市町村をはじめとして、地域ごとに防災マップを作成したり
津波を想定した防災訓練が定期的に行われるようになっています。
起こりうる巨大地震に対し、
国、自治体、個人、それぞれのレベルでの備えが少しずつではありますが進んでいます。
放送局でも地震訓練を行っています。

個人としては・・・・・・
最近、災害時用グッズがスーパーや通販で大々的に売り出されていますよね。
リュック等の中に最低限必要な水や食料、日用品が入っています。
この他にも、家族と避難経路や待ち合わせ場所を話しあっておいたり、
枕元に厚底のスリッパをおいて寝る習慣をつけたりと、
出来ることからこつこつと備えておきたいものですね。

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