今、ふるさと旭川の元気がいい
岩田 公雄
報道局解説委員長(局長待遇)
旭山動物園に200万人
今、「中央と地方の格差」が話題になっていますが、私の“生まれ故郷”・
『北海道・旭川』は比較的“元気のいい話題”が続いています。
私は何年か前に『旭川観光大臣』の一人に任命されていますので、今
日は『旭川』の自慢をしたいと思います。
まず、『旭川市旭山動物園』の話題です。
『旭山動物園』は、今年来園者が200万人を超え、『上野動物園』を
上回る「日本一」の記録を残しました。
私が子供の頃の『旭山動物園』は、「最北の動物園」というのが唯一の
キャッチフレーズで、珍しい動物がいるわけもない、冬には閉園して
しまう「動物園」でした。
そして今でも「珍獣のいない動物園」には変わりないのですが、全国
から来園者が来る「人気のある動物園」になったのです。
今の園長の小菅正夫さんが園長になったのは、1995年。その翌年
には「来園者・26万人」と最低を記録しました。
予算はなく、新しい動物の購入もできない……市の関係者のなかには
「廃園」の声も出てきました。
しかし、小菅園長は「予算がないなら、知恵を出し合って、できる
ことから始めよう」と……これが“復活の原点”でした。
まず、飼育係が「自分の担当する動物のワンポイントガイド」から
始めたのです。これが受けました。来園者が関心を持ってくれるよう
になりました。
エサをやる風景を見せる「もぐもぐタイム」や動物の説明をする「手
書きポップ」……入園者が少しずつ戻ってきました。
「夜の動物」を見せるために「夜の動物園」として9時まで閉園時間
を延ばし、冬も「開園」するようにしました。は虫類やサル山のサル
は冬が苦手でも、ホッキョクグマ・ペンギン・アザラシなどは冬が大
好きです。
そして『旭山動物園』の何よりもの特徴は、動物の行動や生活を見せ
る「行動展示」という“独自の見せ方”にあります。これがヒットし
ました。予算がないので広告費は使えません。でも「旭山が面白い」
と口コミで人が来るようになりました。
来園者が増えれば予算もつくようになります。
今、『旭山』に行くと、水中をものすごい勢いで泳ぐペンギン、透明な
円柱のトンネルを泳ぐアザラシ、大きなプールにダイビングするホッ
キョクグマ、地上17mのロープを片手で空中散歩するオランウータ
ンなど、ここでしか見ることができない「動物の行動」にふれること
ができ、それに人々が癒されるのです。
新市長・西川将人氏は37歳
10月の初めに『旭川市長選挙』があり、民主党推薦の西川将人氏が
当選しました。西川・新市長は今日が誕生日で、38歳になりますが、
当選したときには37歳で、『横浜』の中田宏市長よりも若くして市長
になったことになります。
立候補したのは5人で、自民推薦・公明支持の候補を僅か1758票
上回るだけの接戦でした。
西川氏は、『旭川』の出身で、『北大』を出て、『JAL』のパイロットに
なり、その後「政界」を目指し、『小沢政治塾』に学んだという履歴を
持っています。
この日、民主党は『大阪』と『神奈川』の「衆院補選」で2敗しまし
たが、『旭川』では“若さ”を背景にした民主党推薦候補を市民が支持
したようです。
『旭川』は人口36万人(北海道第2位の人口)で、“道北の拠点都市”
ですが、これまで『札幌』に比べると“街の成長の勢い”に欠けてい
ました。
『道北』でも、『富良野』が『北の国から』で話題を集め、『美瑛』が
ラベンダー畑で注目されて一歩遅れた感じがあったのですが、『旭川』
は『旭山動物園』でようやく「日本一」の冠を持つようになりました。
この動物園を訪れる人で意外に多いのは、60歳前後の夫婦連れです。
『旭川』の後は『層雲峡』で“大パノラマと温泉”を楽しみ、さらに
“世界遺産”の『知床半島』に向かいます。
訪れる人が増えれば、次第に街の活気が蘇ります。
西川・新市長の公約は「チャレンジ・ふるさと旭川づくり」。
『大雪山連峰』と『石狩川』の豊かな自然の中に、「元気なまち・安心
なまちをつくろう」というものです。
西川市長は、若いだけに大きな可能性を持っています。
素晴らしい「まちづくり」をして欲しいと望んでいます。






