素顔のポスト小泉の候補者たち
岩田 公雄
報道局解説委員長(局長待遇)
気さくで多弁・真面目でガリ勉・悪ぶる坊ちゃん
こんどの自民党総裁選に出馬する方々は、私が記者として接したこと
がある方ばかりです。
そこで「ニュースの裏側」として、その素顔を紹介しようと思います。
先ず、安倍晋三さん。
外相だった安倍晋太郎さんの次男で、早くから「清和会のプリンス」
として期待されてきました、
一言で言うと、「気さくで多弁」。誰とでもつきあい、核心までざっく
ばらんに話してくれます。それだけに知己やブレーンが多く、今後は
慎重な人選びが必要になるかも知れません。
ただお酒は余り強い方ではなく、自分はウーロン茶を飲みながら、
会話を楽しむタイプです。
外交姿勢としては「タカ派」として知られ、「拉致問題」で名を挙げ、
先日の「北朝鮮ミサイル事件」では、サミット外遊中の小泉総理の
留守居役として、国連安保理の動きを陣頭指揮し評価を高めました。
また、総裁選に先立ち『美しい国へ』という新書を出版しました。
これは「政治提言の本」ではなく、10代・20代の頃、どんなことを
考えていたかを若い人たちに伝えようと書いた本です。
続いて、谷垣禎一さん。
彼も政治家二世で、父親は文相だった谷垣専一さん。
一言で言うと、「真面目でガリ勉」。何度目かの挑戦で、司法試験に
合格して弁護士になり、父親の死で政界に入り、加藤紘一さんの側近
で早くから「宏池会の総裁候補」として期待されていました。「加藤
の乱」で一時は不遇を体験しましたが、政策通で復活し派閥の領袖に。
凝り性で山登りとサイクリングは本格派。選挙区は京都5区=福知山
で選挙戦を取材したことがありますが、父親の実家は酒蔵で、大変な
酒豪。それがワインに凝って「ソムリエの会」の会長に就いています。
「ポスト小泉」を目指して、眼鏡を変えるなどイメージチェンジ中
ですが、エリート臭さが抜ければさらに大きくなると見られています。
そして麻生太郎さん。
母方の祖父が戦後の総理だった吉田茂さんで、明治の元勲・大久保
利通まで辿ると政治家5世になります。
一言で言うと、「悪ぶる坊ちゃん」。初等科から学習院で育った人には、
わざとべらんめえ調で喋る傾向があるといわれていますが、その典型
で、本人曰く「生まれはいいが、育ちは悪い」。怖いもの知らずで、
遠慮することがなく、失言・放言を心配する声が周囲にはあります。
『モントリオール五輪』には「射撃」の選手で出場したスポーツ選手
で、「青年会議所」の会頭を務めたこともあり、英語も堪能。漫画が
大好きで、外務省の執務室にまで持ち込んでいるといいます。
かつては番記者を連れて、銀座を回ることがある親分肌ですが、最近
は控え気味のようです。
3人がそれぞれに個性豊かな政治家だと言えそうです。
政策論争を『ウエークアップ!ぷらす』で
『ウエークアップ!』が始まって今年で15年。私が「初代報道東京
駐在」に就任して13年になります。
この間、誕生した総理大臣は、平成3年の宮澤喜一に始まって、細川
護煕、羽田孜、村山富市、橋本龍太郎、小渕恵三、森喜朗、そして
小泉純一郎まで8人になります。
特に小泉さんは「総裁選」に出馬する度に、他の候補者と共に『ウエ
ークアップ!』に出演してくれました。
今度の「総裁選」でも『ウエークアップ!ぷらす』で、各候補者と
政策論戦を展開して欲しいと願っています。






