大泉純子のニュースの裏側
大泉 純子
読売テレビ放送 報道局 報道部記者
中国といえばやはり・・・トイレの話
読売テレビ上海支局のオフィスは、とあるオフィスビルの一室です。
外資系の会社が多数入居していますが、そこで働くOLさんはもちろん
ほとんどが中国人。
赴任した直後、トイレにてある不思議な光景に出くわしました。
オフィスビルの共用トイレは、8つほどの個室が並んでいます。
入ろうとすると、便座が上がっているのです。ここも隣もその隣も・・・。
下げて使えばよいわけですが、それにしても毎度毎度便座が上がって
いることを不思議に思ったわたし。支局の女性スタッフに聞いてみる
と「便座を上げた状態で使うものだ」といいます。
女性なら、自宅で父親や兄弟が上げっぱなしにしていたために、不覚
にもすっぽりはまった経験をお持ちの方も多いと思いますが、オフィ
スビルの女性トイレですから男性は使いません。
「どうして上げて使うの?」「汚いからです」
「なに、では便座を上げて中腰状態で用を足すワケ?」「そうです」
私はその後、何も気にせず便座を下げて使用していました。
そしてある時発見してしまいました。便座の両脇に『靴の跡』が付い
ていたのを。
おわかりですか?洋式トイレの便座の上に立って、和式のように使っ
ていた人がいたということです。滑ったらどうすんねん。ああ、あっ
ぱれ中国人。
中国へ旅行したことがある方なら、中国のトイレがいかに原始的であ
るかを体験なさったことがあるでしょう。
ドアなし、仕切りなし、不衛生極まりない。
最近は、上海など都会では条件はどんどん改善されており、洗浄機能
つき便座なども普及しつつあります。
でも、どんなに設備がきれいでも使い方を知らなければ結局「汚いト
イレ」になってしまいます。
2008年の北京オリンピック、2010年の上海万博開催に向けて
今中国政府は市民のマナー向上に躍起になっています。
交通ルールを守りましょう、とかタンを吐くのをやめましょう、とい
った内容ですが、ぜひ「トイレをきれいに使いましょう」という項目
を加えていただきたいものです。
中国の田舎へ行きますと、びっくりトイレがたくさんあります。
特に印象深かったトイレといえば・・・。
★ チベットのポタラ宮
布の扉を入ると、6畳くらいの広さの板の間。
そこに30センチ×50センチくらいの長方形の穴が2つ。
2つ、といのは2人同時に入れるということです。穴の下は崖。
落ち着かなかった・・・。
★ 三峡下りの船
観光用の船にはそこそこ衛生的なトイレが完備されているのですが
取材用に小回りの聞く漁船をチャーターしたところ・・・。
ドアを開けるとこれまた30センチ×60センチほどの穴。
穴の下は長江。携帯なんか落としたらもう最悪・・・。
そして、この穴に板を乗せるとシャワールームに早がわり!
(シャワーといっても頭上に水道の蛇口があるだけです。この水も
長江の水かと思うと・・・)
★ 内モンゴルの草原
遊牧民を取材。「あのートイレ行きたいんですが」というと、大き
なマントをくれました。
「あっちですよ」と指差された先に広がるのは果てしない草原。
適当なところでマントを着てやれ、というわけでした。
そういえば、真夏なのにどうしてマント着てうろうろしている人が
いるんだろ?という疑問が解けた瞬間でした。
すみません。本当は別のテーマで書こうと思っていたのですが、先程
会社のトイレに行ったら便座が上がっていたもので、急遽「トイレの
話」にさせていただきました。






