麻垣康三郎か、第五の候補か
岩田 公雄
報道局解説委員長(局長待遇)
『ウエークアップぷらす』にポスト小泉候補が次々と登場
先日、入社間もない若い記者に「議員名簿に麻垣康三という議員が
見あたらないのですが」と聞かれました。
「麻垣康三」とは「ポスト小泉候補の麻生太郎・谷垣禎一・福田康夫・
安倍晋三のこと」と説明して大笑いになったのですが、地方に講演に
行くと「まだ麻垣康三が定着していない」ことを実感として感じてい
ます。
最近では、これに河野太郎氏を加えて「麻垣康三郎」と言ったりもし
ます。
我が『ウエークアップぷらす』では、麻生太郎氏に始まって安倍晋三
氏、河野太郎氏と、「ポスト小泉候補」の出演が続いています。
先々週の安倍さんは内政の充実について明るく能弁に語り、総裁選に
強い意志を感じましたし、先週の河野さんは政策論議による総裁選を
提案して、共に実のある出演となりました。
5人のうち河野さん以外はまだ正式には立候補を宣言していないの
ですが、それぞれの発言や動きが目立つようになってきました。
安倍さんの動きが早く、先日の『再チャレンジ支援議員連盟』という
「勝手連」の設立総会には94人の衆参議員が集まりました。
また、『知名立志の会』という50歳を過ぎて初当選した自民党有志
議員会は福田のさん応援母体になるのではないかといわれています。
「ポスト小泉の総裁選」で独走していたのは安倍さんで、世論調査で
も圧倒的な支持を集めていました。
それが選挙に強い小沢一郎氏が民主党代表に選ばれ、ベテランの福田
さんが対抗馬として台頭してきたのです。
まだ差はあるものの、その追い上げは激しく、他の候補は推薦人集め
に問題があるので、今や『安福対決』といわれ始めています。
しかし、安倍さんも福田さんも『森派』ですから、『森派』の一本化
も難航しそうです。さて、どうなるのでしょうか。
総裁選のキーワード 「ベテランの知恵」
今度の総裁選には,5つのキーワードがあります。
1. 日米同盟か、東アジア外交か
2. 靖国神社の参拝の有無
3. 財政支出の削減か、消費税の引き上げか
4. 小沢民主党と戦えるか
5. 世代交代か、ベテランの知恵か
こういう戦いは、今までになかったことです。
それぞれが明確な答えを示さなければなりません。
そして今、「ベテランの知恵」が特に話題になるようになりました。
ベテラン勢中心に福田支持への傾斜が見られるのですが、経済・財政
に強い与謝野薫氏や二階俊博氏を「第五の候補」として推す声が出て
きたのです。さらに額賀福志郎氏や山崎拓氏の声もあります。
総裁選が「麻垣康三郎or安福」vs「第五の候補」ということにも
なりそうです。
派閥の領袖の威力はなくなりましたが、派閥単位の会合は毎日のよう
に開かれています。
自民党には、「初めに手を挙げた候補が当選した例は少ない」という
ジンクスがあります。
「ポスト小泉選び」は、直前まで様々な動きを見せることになるので
しょう。






