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脇浜紀子(ytvアナウンサー)『脇浜紀子のDive into the net』

苦節14年!ニコニコチャンネル始動!!


ついに、読売テレビの公式ニコニコチャンネルが始動します。

放送と通信の融合が叫ばれて久しく、
正直、個人的に心が折れそうになったことも幾度となくありますが、
いよいよ、機は熟しました。
ネット配信のルールなど、放送事業者が取り組むには、まだ整備が必要な部分はあります。
しかし、ユーザー本位を旨とすれば、多様なメディアで情報発信をして行くことは必然です。
地上波の準キー局である読売テレビが、ニコニコ動画の公式チャンネル開設に踏み切ったことを、
意義ある一歩とするべく、微力ながら、ベストを尽くしたいと思います。

記念すべき第一弾のコンテンツは、
読売テレビ開局55年記念ドラマの「泣いたらアカンで通天閣」の放送を記念したトークイベントです。
3月24日(日)夜21時30分からライブ配信スタートです。(タイムシフト視聴あり)
ゲストに主演女優の木南晴夏さんをお迎えします。

僭越ながら、私、脇浜がMCを努めさせていただきます。
14年前、米国留学で目の当たりにしたインターネットの台頭に衝撃を受け、
メディア激変を予感してから、思えば長い道のりでした。
感無量です。
よろしければ、アクセスして見て下さい。

投稿者: 脇浜紀子 日時: 2013年03月22日(金) | コメント (0)

関西テレビ・アンカー「別人映像」問題

人ごとではない。朝から暗澹たる思いだ。
関西テレビの夕方ニュース番組で、告発者のインタビューに別人(スタッフ)の映像をあてて放送していたという。放送倫理などの話は各所から噴出するだろうから、テレビメディアの特性という視点から論じてみたい。


テレビメディアの特性は、要するに、「映像(動画)のメディア」であることだ。映像表現こそがテレビメディアの肝であり、映像があるからこそ万人にわかりやすく伝えることができる。しかし同時に、「映像に引っ張られてしまう」という危険性もはらんでいる。


テレビの制作現場にいると、「えがないなぁ」「えがもたないなぁ」という言葉を頻繁に聞く。「え」というのは映像のこと。伝えようとしているトピックに対し、満足のいく映像が足りないとディレクターやカメラマン、編集マンからこの言葉が漏れる。テレビではとにかく何らかの映像で画面を埋める必要があるのだ。例えば、録音された悪徳電話セールスでのやりとり等を伝えるときには、暗室に電話を置いてそこに照明を斜めにあてて、電話をいろんな角度から撮って、その映像を重ね合わせて、なんとか映像を組み立てる。


ニュース項目を選ぶときに、「えにインパクトがあるから」という理由が働くことも多い。ひどく燃えている火事の映像が撮れたから、車がぐしゃぐしゃにつぶれている事故の映像が撮れたから、は、ニュースバリューとともにニュース選択の際の大きな要素である。


ちなみにこれは、何も日本に限ったことではない。アメリカ留学時代、ジャーナリズムを教える大学教授が嘆いていた。

「放送技術が発達したことで色んなところから即ライブができるようになったのはいいけれど、おかげでテレビニュースはカーチェイスやヘリコプターでの救出劇ばかりだ。そんな『派手な』映像のニュースに時間をとられて、他の大切な政治経済のニュースが流せなくなっている。」

「映像のメディア」である限り、映像表現にこだわるのは当然のことであると思う。しかし、価値判断をそこだけに頼ってはいけないし、伝える内容の本質ではなく体裁を整えることに必死になってしまってもいけない。送り手の都合を優先しテクニックに走ると、落とし穴に落ちる。映像表現を生業とする者として、今一度、肝に銘じたい。


投稿者: 脇浜紀子 日時: 2013年03月13日(水) | コメント (0)

アナウンサー