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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

「高校サッカー大阪大会2次予選」

今年もこの季節がやって来ました!

日曜日、高校サッカー大阪大会の2次予選・最終戦を取材してきました。この試合に勝てば、いよいよ中央トーナメント・ベスト16入りとなります。

まず、大阪大会3連覇がかかる関大一高と大阪府立・芥川高校の一戦は、関大一高がロングスローから先制点をあげました。このロングスローは今や関大一高の伝統で、フリーキックやコーナーキック同様、ゴール前にボールを直接放り込むことで得点の機会を広げることができます。

しかし関大一高は全体的にもう一つ動きが重く、先制したにもかかわらず試合の主導権を掴みきれず、1−3で逆転負け。大阪を代表する強豪チームに先制を許しながらも、終始主導権を渡さなかった芥川高校の戦いは見事でした。

関大一高の主将・和田君は、1年生の時にレギュラーとして全国大会でベスト4を経験。昨年度も全国大会に出場し、今年は主将としてチームを引っ張り大阪大会3連覇に挑みました。

敗退後の落胆は声を掛けられない程でしたが、チームが会場を後にする帰り際に会うと、「全くダメでした・・・高校サッカーが終わっちゃいました・・・」と悔しさをにじませながらも、「大学に行ってもサッカーを続けますから、また見に来て下さい!」と前向きに話してくれました。

関大一高の選手だけではなく、敗れてしまった高校3年生にとってはこれで高校サッカーから引退となります。皆、進路もそれぞれでしょうが、次のステージでの活躍を期待しています!





<関大一高vs芥川>

そして、互いに優勝候補にあげられる大阪朝鮮と履正社の一戦は、前半程なく大阪朝鮮の選手に退場者が出る波乱の幕開け。

大阪朝鮮は10人での戦いを強いられながらも、持ち前の激しい運動量で前半を0−0で折り返しました。しかし後半、履正社の丁寧な繋ぎのサッカーが功を奏して1点を先制。そのまま1−0で履正社が勝利を収めました。




<大阪朝鮮vs履正社>

この試合を観戦して感じたことは、退場者を決めることができる唯一の決定権者である審判の難しさです。今回審判が下した判定が不当であったというわけではありませんが、退場となった3年生の選手は、その瞬間に集大成となるはずだった3年間の高校サッカー生活の全てが終わってしまいます。

この出来事は弱冠18歳の高校生の、これからの人生に影を落とすことになるかもしれません。やり直しの利かない“無条件の退場”を示すレッドカードを出すにあたっては、100%完璧な判断の下に行って欲しいと切に願います。

さて、これからいよいよ大阪の頂点をかけた戦いが激しさを増します。

今大会は節目の90回大会。これまで以上のドラマが起こる予感!

大阪大会の決勝は11月12日土曜日。勿論、読売テレビで中継します!!

日時: 2011年10月25日(火) |

アナウンサー