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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

「亀梨さん、初実況!!」

先週25日、東京ドームでの巨人VS阪神戦で、KAT−TUNの亀梨和也さんが実況アナウンサーに挑戦されました。

亀梨さんは川藤幸三さんの解説で主に副音声の実況を担当。途中、主音声で初実況された場面もありました。

私はその日、阪神側のベンチリポーターを担当しており、一度ぐらい「亀梨さん」と呼びかけてリポートを入れたかったのですが、演出上残念ながらそれは叶わず。

それにしても、亀梨さんの実況はとても初めてとは思えない程のレベルの高さで、川藤さんとの息もぴったりでした。

私も入社4年目の野球実況デビューの時は、川藤さんに色々とご指導頂いて解説席にも座って頂きましたが、その時とは大違いです。

まず亀梨さんは長年野球をやっていらっしゃるだけあって、野球をよく知っています。

そして色々な大舞台で場数を踏んでいらっしゃるので、その落ち着きぶりは初めてとは思えない程でした。

更にはトップ歌手ですから発声もしっかりしていますし、リズム感が抜群に良いんです。

特に、ダブルプレイのシーンのよどみない実況はお見事でした。

台本の無いスポーツの生実況で、目の前で次々に繰り広げられる展開を瞬時に実況していくことは、簡単なようで簡単ではありません。

私の実況デビューはと言えば、あまりの緊張で当日に胃が痛くなり、阪神球団の方に胃薬を頂いて飲んでから放送席に着いたのですが、実況の内容はめちゃくちゃで何も覚えていません。

試合後川藤さんにひどく怒られたことだけは記憶にあります。

試合終了後亀梨さんにお話を伺うと・・・

亀梨さんの放送上の実況は地上波放送終了の21時の時点で終わりでしたが、亀梨さんは試合終了まで、放送されなくても約30分間実況を続けていたそうです。

「3−3の同点のままで実況を終わらせたくなかったので。放送がなくても、試合が決まる4点目の決勝タイムリーの実況をやり遂げたかったんです!それを見ているだけだと悔いが残ると思いましたから。」という心持ちで。

結局試合は規定により延長10回引き分けで終了。亀梨さんは結果的に“4点目の決勝タイムリー”の実況は出来ませんでしたが、あの情熱には感服しました!

初実況という未知のジャンルに挑んだ訳ですから、自分の持ち分をやり遂げれば一刻も早く解放感に浸りたくなるはずです。

仕事と割り切って臨んでいれば、到底最後までは続けられないでしょう。

『チャンスに強い人間は、日頃からチャンスに巡り合いたいと強く念じ、そこに向かい不断の努力を継続出来る者』私の好きな言葉です。

まさに亀梨さんにピタリと当てはまると感じました。

お話しさせていただいた亀梨さんの言葉の一つ一つから感性の豊かさも感じました。

あの若さで、根底にある信念をしっかり築いているからこそ、ブレずに歩き続けることが出来るんでしょうね。

最後に「今回は課題ばかりが残りました。またチャレンジしたいです!!」とのこと。

その真っ直ぐなキラキラした瞳に吸い込まれそうになりました。

この模様は今夜11:55からの“Going”でご覧下さい!!

投稿者: 小澤昭博 日時: 2011年08月28日(日) | コメント (0)

「またキャディやりました 2」

2日目以降は曇りや雨などで涼しくなり、体は随分と楽になりました。

雨天時は雨具を用意しなければならないのでキャディバッグの重量は更に重くなりますが、初日の暑さを思えば何と言うことはありません。

2日目からは初日に出来なかった残り距離の歩測を自主的に始める余裕も生まれ、ヤーデージブック(グリーンまでの残り距離を詳細に記したメモ)を参考にしながら、残り距離とヒョンソンが使用したクラブ、打ち方などを詳しく記して行くようにしました。

これが翌日に繋がります。

前日に書いたメモを見ながら「昨日のここでは6番アイアンでぴったりだったな。今日は向かい風が強いから一つ番手を上げて5番アイアンが良いだろう。」と計算して、「ヒョンソン、オヌル、パラミ、マニアゲインスト。ファイブアイアンOK!(今日は風がとてもアゲインストだから5アイアンでいいよ!)」

この結果が良い方に出ると、キャディとしての自信が芽生えてきます。

アナウンサーとしての仕事もそうですが、自信が生まれると言葉にも自信が備わります。選手が打つショットにも大きな声で「チョアヨ!(いいよ!)」などタイミング良く反応できるようになっていきます。

最終日、3メートルのバーディーパット。ヒョンソンが「少しスライスですか?」と聞いてきたので、私はラインを読みながら「アニョ。チョッグム フック。(違うよ。少しフックだよ!)」と自信をもって答えました。

私が自信を持って答えても、選手が信頼してくれなかったり、悪い結果が出たりすれば意味がありません。内心ドキドキしながらそのパットを見守っていましたが、ヒョンソンは私を信じて言った通りに打ってくれ、カップのど真ん中からバーディーパットが決まりました。

ヒョンソンに「オジャワさん、ラインパーフェクトです。カムサムニダ。」と言われた時は本当に嬉しかったです。

ただし今のところ私は自分を、選手の気持ちを盛り上げ、励まし、勇気付ける“リアクションキャディ”だと思っています。選手のリクエストに満点回答を出すことはまだまだ出来ません。

こんな話しをしていると、「アナウンサーが一体何を目指してるの!?」と突っ込まれます。丸山茂樹プロにも冗談めかしてそう言われました。

今回4日間通してキャディをやったことで、選手の技術や手法、心理などは勿論ですが、キャディが選手にとっていかに大きな存在で、その信頼関係がいかに大切なのかがより深く分かりました。

ヒョンソンは今大会、初日を終えた時点で予選通過も危ぶまれる位置でしたが、二日目を何とか堪えて決勝ラウンドに進み、最終的に49位タイで終わりました。

優勝したのは韓国の23歳、チョ・ミンギュ。最後はぶっちぎりの優勝でした。

同胞の後輩の初優勝を祝って、自分のことのように喜びながらミンギュに祝福の水を掛けるヒョンソンを見ていると、「近い将来、ヒョンソンにもああやって水を掛けて祝福したいな。」という思いに駆られました。

また大きな財産と一つの夢が増えました。

このような素晴らしい機会を、再度与えてくれたヒョンソンに感謝です。

投稿者: 小澤昭博 日時: 2011年08月26日(金) | コメント (0)

「またキャディやりました 1」

5月の日本プロゴルフ選手権に続き、先週末の関西オープンでキム・ヒョンソン(金 亨成)プロのキャディをやりました。




前回はピンチヒッターで決勝ラウンドの2日間だけでしたが、今回は予選ラウンドの初日から4日間通してのキャディを引き受けました。

初日は8月らしく灼熱の太陽が照りつけ、気温35度、湿度70%前後、無風というじっとしているだけでも汗が噴き出して来るような気象条件。

キャディを生業としていない私が、アップダウンの激しい小野ゴルフ倶楽部を約20kg近いキャディバックを担いで18Hラウンドするのは、想像を絶する過酷さがありました。

選手だけでなくキャディの棄権者も続出し、私も途中ふらふらになりました。

スタートから8ホール目あたりで体が重くなり、10ホール目になると足が前に出て行きません。その後わき腹が痛くなって心臓の鼓動が速くなり・・・。

「次のティーグランドで、ヒョンソンに申し出て棄権させてもらおう・・・」と本気で考えてしまいました。

私の体の不調と合せたかのようにヒョンソンのスコアも崩れ始め、前半2アンダーと完璧な滑り出しをしたにも関わらず、その貯金も無くなってしまいました。

ここで棄権したら何の為にキャディを引き受けたのか・・・。ヒョンソンの力になることは勿論のこと、プロと同じフィールドに立って技や考えを勉強する為です。

「ヒョンソンのプラスアルファーの力になれなくても、バッグだけは最後まで運ぼう!」と気合を入れ直しました。

残り3ホールになってコース内にはこれまで全く無かった風が吹き始め、少しだけ涼しさが感じられるようになりました。

私にとってまさに神風です。

途中ヒョンソンと会話を交わす余裕も失っていましたが、「ヒョンソン、イホール、バーディー(このホールバーディーとろう!)」と二人に笑顔が戻ってきました。

ヒョンソンはショットの調子が悪く、この大会から使い始めた長尺パターの調子もいまひとつ上がらずに、初日を+4の93位タイで終えました。

初日のラウンドを無事完走すると、私はプロゴルファーやプロキャディの皆さんから「今日の完走はすごい!プロキャディでも今年一番の苦しさだったんだから。」と励まされ、「諦めなくて良かった」と改めて思い、少し自信が付きました。

大学時代のトレーニングで、あまりの厳しさに倒れて起き上がれなくなったことがありましたが、その時よりも過酷だったような気がします。

2に続く・・・

投稿者: 小澤昭博 日時: 2011年08月23日(火) | コメント (0)

「新湊VS龍谷大平安」

連日熱い闘いが繰り広げられている高校野球。

先日甲子園に、富山県代表の新湊高校VS京都府代表の龍谷大平安高校の一戦を観に行って来ました。

公立高校の新湊は、県大会ではノーシードから勝ち上って夏は12年ぶり、春夏通算7回目の出場。

一方の平安は、夏は3度の全国制覇。春夏通算67回の甲子園最多出場回数を誇り、OBには西武の銀仁朗、広島の赤松真人、阪神の桧山進次郎など数々のプロ野球選手を輩出している伝統校。

下馬評では甲子園常連の平安が圧倒的に有利でした。

しかし新湊は何か持っています。86年の春の大会では、無名校ながら次々と優勝候補を倒しベスト4まで進むというミラクルで、甲子園に“新湊旋風”を巻き起こしたことを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

今回もエースの袴谷圭汰とそれをフォローするキャッチャーの沢田快人選手を中心に、全員野球を展開。強豪の平安を相手に8回まで1−1の緊迫した試合が続きましたが、8回遂に新湊が均衡を破って勝ち越し4−1で平安に勝利。

試合の主導権は平安が握っていましたが、度重なるピンチを凌ぐ新湊が少しずつ流れを手繰り寄せ、勝利をものにしたという形でした。全員で守り抜いての勝利といっていいでしょう。

平安は4番の高橋大樹選手のバッティングに度肝を抜かれました。第一打席のバットスイングの速さをみて「この選手は間違いなく大きな仕事をやってのける!」という期待感を持たせてくれました。案の定、レフトへの同点ホームランはスタンド中断に突き刺さる一発となりました。プロ入りも十分あり得る逸材だと思います。

実は、エースでキャプテンの袴谷選手のお父さんも、新湊高校野球部のキャプテン&4番バッターとして80年に夏の甲子園に出場しています。現・新湊高校野球部の森監督とは同級生で、4番とエースとして甲子園に出場したチームメイトだったそうです。

残念ながら少年野球で監督をされていたお父さんは、4年前に御病気で急死されたそうですが、新湊ナインは「袴谷選手のお父さんが一緒に付いていてくれる」という気持ちで甲子園に来たとか。

試合後袴谷選手は「父の出来なかった1勝を自分が出来て嬉しい。何処かで見ててくれると思う。“勝ったよ”と報告したい。」と話しました。

その後新湊は東洋大姫路に敗れましたが、敗退したどのチームにとっても甲子園での経験は人生の宝物になると思います。

溌剌とグランドを駆けまわる球児達の姿を観て、年末年始の高校サッカーとも重なり胸が熱くなりました。高校生達のひたむきな姿からまた力を貰いました。

残るは準決勝と決勝です。最後まで球児達の熱戦を期待します!

投稿者: 小澤昭博 日時: 2011年08月17日(水) | コメント (0)

「ロンドン観光」

THE OPENが終わった翌日、ロンドン市内を一周して来ました。




(ビックベン)


来年のロンドンオリンピックに向けた準備も進んでいます。




(駅構内に掲げられた五輪)

4月のロイヤルウェディングの影響か、ウエストミンスター寺院やバッキンガム宮殿は人だかり。








(世界遺産ウェストミンスター寺院)




(バッキンガム宮殿)



(バッキンガム宮殿・衛兵の交代式)

最後は英国式アフタヌーンティーを頂きました。





残念なことに、帰国後ロンドンで暴動が起こっていているようです。

早期の事態収拾を願います。

投稿者: 小澤昭博 日時: 2011年08月13日(土) | コメント (0)

“THE OPEN”観戦記6(完)

今回は世界のトッププロ達をなるべく沢山見たかったので、定点観戦もしました。

色々な選手を見ると、選手それぞれに攻略方法も違います。

例えば16番163ヤードのパー3のティーショット。左からの強いアゲンストでピンはグリーン右サイド。狙い方は千差万別です。

高めの球で、左からの風に乗せる選手。
低めの球で、ピン方向に大胆に狙う選手。
その中間の高さで、グリーンセンターを狙う選手。

狙い方は多種多様でありながらも一つだけ共通していたのは、ピンの右に外す選手がほとんどいなかったことです。

強風吹き抜ける状況下で、「バーディーチャンスを伺いながらも間違ってもボギーを打たない」積極的な気持ちの裏にしっかりとしたリスクマネジメントが施されています。

あれだけの悪天候の中で、技術の素晴らしさはさることながら、決して攻めの気持ちだけに流されずに堪える「メンタル面の強さ」も感じました。立っているだけでも苦行のような天候なんですから。

もう一つの発見は、ドライバーでのティーショット。その弾道に関してです。

アゲンストの風に向かっても弾道を低く抑えることはせず、驚くほど高めのボールを打っていました。

通常アゲンストの風にショットを放つと、ボールは吹き上げられるように急速に高く舞い上がって失速します。しかし世界のトッププロは、高弾道に打ち出しながら吹き上がらないボールを打っていました。


スイングを変えて低弾道のボールを打つのではなく、スイングを変えずに低スピンのボールを打てるのです。要はアゲンストに負けない高いボールです。

風向きによってスイングを変えることをしないので、あの強風の中でもいつもと同じリズムでスイングしているように映ります。

ただし、誰しもこのスピン量の少ないボールを打てるわけではありません。これは全てのプロにとって永遠のテーマで、それが打てる選手だからこそ、“THE OPEN”という世界のメジャーの舞台で戦える力を持つ、プロ中プロなのでしょうね。


今大会優勝候補だった世界ランキング1位※のルーク・ドナルドや同じく2位※のリー・ウエストウッドが予選落ちしたことからも、この大会の攻略が容易ではないこと、またその中で決勝ラウンドに進み、戦い抜いた選手達の素晴らしさが浮き彫りになります。

今大会、タイガー・ウッズの欠場や、石川遼、藤田寛之ら日本人選手達の活躍が見られなかったのは残念でしたが、新旧“トム”の活躍や、優勝したダレン・クラークやフィル・ミケルソンらベテラン勢の奮闘など素晴らしい大会でした。


予選落ちした日本人プロ達は一様に「世界との壁を感じた」と言いますが、この悔しさを忘れずに次へのステップにしてくれると思います。

今回初めて“THE OPEN“を観戦して、この悪天候の下、自然のままのコースに果敢に、むしろ楽しそうに立ち向かう選手達の姿を見て、「これがゴルフの原点なのだな」と感動し、改めて”THE OPEN“とは真の実力が試される大会なのだと実感しました。

私も“THE OPEN”で見たこと感じたことを、来年からの『ミズノオープン~全英への道~』の実況に活かして行きたいと思います!!

※世界ランキングは全て7/31付けのランキングです。

投稿者: 小澤昭博 日時: 2011年08月08日(月) | コメント (0)

“THE OPEN”観戦記5

今大会私が最も注目した選手は、ローウェストアマチュアとなった地元イギリス出身の“トム・ルイス”。

1991年1月生まれの現在20歳で、現在世界アマチュアランキング9位※。マキロイと同世代の逸材です。

日本で例えるなら、一昨年賞金王の石川遼がマキロイで、マスターズでローウェストアマチュアになった松山英樹(世界アマチュアランキング現在32位※)がトム・ルイスいったところでしょうか。

私はこの大会で彼を見るまで、恥ずかしながら彼に関する予備知識を何も備えていませんでした。誰に付くとも決めずにコースを歩いていると、物凄くキレの良いスイングをする若者がいます。

近くにいた地元のギャラリーに「彼の名前は?何歳ですか?」と尋ねると、したり顔で「トム・ルイス。20歳だよ。」と、聞かれたことがとても嬉しいように答えてくれました。

初日はスーパースターの“トム”ことトム・ワトソンと同組。

トムという名前はプロゴルファーであった父が憧れのトム・ワトソンにちなんで付けた名前だそうで、自分の名前の由来になったスーパースターのトムと一緒にラウンドしたのですから「これ以上ない素晴らしい経験」とニューヒーローの”トム“も“感慨無量の様子。

しかしそのスーパースターのトムとのラウンドにも臆することなく、他の並みいる選手達も押しのけ、初日は65をマークして何と首位タイ!!

結局最後は30位タイに終わりましたが、スーパースターの“トム”に「洗練されたプレー」と言わしめたニューヒーローの”トム“。またもや若い素晴らしい選手に出会えました。

余談ですが物凄いイケメンでもあります。これからが楽しみです。

そして日本ツアー会員のプレーはと言うと。

このブログではお馴染みの現在世界ランキング101位※、ノ・スンヨル。

石川遼と同い年の20歳。現在はヨーロッパツアーを中心に活躍しています。

2009年の韓国オープンで彼のプレーを初めて見てから、豪快なプレースタイルの虜になりました。全英オープンでもそのスタイルを崩すことなく、そのダイナミックな攻めに改めて魅了されました。

強烈な左からのフォローのパー4。ティーショットの落下点にはバンカーが点在し狙い幅は15ヤード程。飛距離が出る分、どれだけ風に流されていくのか私には見当がつきません。どこまででも流されていきそうな強い風です。

強烈なインパクト音から放たれた打球は、コース左のラフに向かい飛び出し、少しずつコースに戻ってきます。「もっと左じゃなくていいの!?」と思いながら彼のボールの行方を追いかけていくと、遥か彼方のフェアウエーでボールが弾むのを確認できました。

セカンド地点に行ってみると、ボールはフェアウエーのセンターに。残り距離から逆算すると400ヤード近いビッグドライブです。立っているのが困難な程の雨風の中、ティーショットで400ヤードをかっ飛ばし難なくピンに寄せてくるスンヨルを見ていると、この難コースも簡単にすら思えてくるような錯覚に陥り、度肝を抜かれました。

途中でスンヨルは私に気付くと気恥ずかしそうにペコリと会釈をしてくれましたが、素顔はシャイな20歳がクラブを握ると豹変します。このギャップがまた彼の魅力の一つです。

スンヨルは日本ツアー会員では最高の30位タイで終えました。いずれ世界のメジャータイトルを獲得する逸材だと私は期待しています。

今大会唯一決勝に進んだ日本人選手、現在世界ランキング60位※の池田勇太は38位タイでフィニッシュ。

最終日はトム・ルイスとのプレーでしたが、難コースを相手に粘りのプレーを見せていました。最終日も風雨が厳しい中、終盤パー4のナイスパーセーブはその象徴です。

ティーショットを右のラフに入れ、セカンドショットはグリーン手前のポットバンカーに打ち込んでしまいました。ピンまではざっと40ヤード。球を高く上げてなおかつ距離を出さなければならない難しいショット。私は「上手く打ってもショートしそうだな・・・」と見ていました。

ところが池田のバンカーからのフルショットはピンソバ2メートルに。微妙な距離のパッティングもしっかり決めてのパー。バーディーを獲ることもさることながら、こういったパーセーブが時にはバーディー以上の価値となり流れを生み出しますが、海外メジャーではより必要となってくるのでしょう。早速先週のサンクロレラで優勝し成果を挙げています。

ミズノオープンの覇者、ハン・ジュンゴン(黄重坤)も決勝ラウンドに進みました。

初日のスコアは68。6位タイと絶好のスタートでしたが、三日目は83と大叩き。最終順位は決勝進出者の中では最下位の71位でした。このことからもこのコースが一筋縄では行かないということが分かると思います。

ホールアウト後のジュンゴンにコースの印象を尋ねると「ベリーディフィカルト」と残念そうに一言。19歳で体験したこの素晴らしい経験をまた次に活かしてくれるでしょう。

次回は総括です。
※世界ランキングは全て7/31付けのランキングです。

投稿者: 小澤昭博 日時: 2011年08月04日(木) | コメント (0)

“THE OPEN”観戦記4

まるで“草原”のようなコースを前にして、私は「こんな所でゴルフが出来るのか?」と思いました。

しかし、世界で活躍するプレーヤー達はいとも簡単にこの難コースを攻略していきます。

まずはトム・ワトソン。メジャーで8勝、世界殿堂入りも果たし、ジャック・二クラウスの後継者としてかつては“新帝王”と称されました。

1949年9月生まれの現在61歳。いまだその人気は健在で、彼がティーグランドに姿を現すとギャラリーからは割れんばかりの拍手で迎えられ、「トム!トム!」の大合唱。

軽く会釈をするその姿にさらにボルテージがあがります。私がゴルフを始めた頃のスーパースターですから、私も思わず「トム~!」と絶叫!!

61歳とは到底思えない飛距離と正確なショット。二日目の6番ホールではホールインワンを果たしました。あの強風の中でもプレーによどみがなく、即断即決でプレーしていきます。そのプレーのテンポの良さに心地よさを感じます。

驚いたのは、ウッド系のクラブにヘッドカバーを装着していなかったことです。プロゴルファーにとってクラブは武士の刀と同じ“命”です。プロは少しの傷でも嫌がり、他人に触られることにすら抵抗があるものですが、トム・ワトソンはそんなことはお構いなし。悪天候の中でキャディーさんの雑務を減らすことが理由なのでしょう。世界のトップともなると懐が深いな~と感動。

トム・ワトソンは結局22位タイでフィニッシュ。人気のみならず、その技術がいまだ健在であることを証明しました。

現在41歳で世界ランキング6位※のフィル・ミケルソンは2位タイ。
最終日一時は首位タイに並び、会場を大いに盛り上げました。

身長191センチのレフティーから放たれるショットは“豪快”の一言。強烈なヘッドスピードでありながら、それでいてとても柔らかいスイングをしています。

そのミケルソンの姿をスタート前のパッティンググリーンで見つけました。

ミケルソンのパッティング練習は見ていて飽きません。「どうやって打ったらあんなに伸びの良いボールが打てるんだろう・・・」というぐらいミケルソンがヒットしたボールは、糸を引くようにスーッと伸びていきます。強い雨が叩きつける中でも、1球1球丁寧に転がしている姿がとても印象的でした。

そして次に今年度全米オープンチャンピオンで、地元イギリス出身22歳の若きスター、現在世界ランキング5位※のローリー・マキロイ。今大会一番人気です。

メジャータイトルを獲得したことで“ポスト・タイガー”の一番手に名乗りを挙げました。イギリスBBCテレビは彼の一挙手一投足を伝え、メジャー連覇への期待感を膨らませました。

彼が観衆の前に現れた時のムードはワトソン登場の際の歓迎ムードとも違い、アイドル登場を待ちわびたコンサート会場のオープニングのようなテンション。日本の石川遼のそれともまた違う盛り上がりでした。

そのマキロイをクラブハウス入り口で見かけた時は一瞬固まってしまいました。

2年前の韓国オープンを観に行った時に、マキロイも石川遼と共に招待選手として来ていて間近で見たことがあるのですが、その時とはまるで風格が違い、全米オープンチャンピオンという自信に満ち溢れたオーラを放っていました。かと言って鼻に付くような傲慢さは無く、周囲に爽やかな風を吹かせていました。

マキロイが次のメジャータイトルを時間を空けずに獲得出来れば、世間はポスト・タイガーの候補から真のスターとしての扱いに変わってくれるでしょう。マキロイは25位タイでフィニッシュ。

日本ツアーで戦う韓国人選手達の目標であろう、現在世界ランキング37位※のY・E・ヤンも16位タイと善戦しました。

2009年の全米オープンでタイガーウッズを相手に逆転優勝した姿は記憶に新しいと思います。アジアの男子プロで唯一のメジャー覇者です。日本ツアーでの活躍が懐かしく思い出されます。

そして優勝した現在42歳、地元イギリス出身のダレン・クラーク。THE OPENを征したことで世界ランキングも117位から30位と87ランクアップ。(※現在は31位)

親日家で日本ツアーにも何度か参戦しています。フィル・ミケルソンと並んで同世代の希望の星です!!

次回は私が今大会で最も注目した選手についてや、日本ツアー会員の選手について・・・。

※世界ランキングは全て7/31付けのランキングです。

投稿者: 小澤昭博 日時: 2011年08月03日(水) | コメント (0)

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