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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

“THE OPEN”観戦記1

イングランドで『全英オープン』を観戦してきました!!

ゴルフファンとして、そして全英オープンの国内予選となる『ミズノオープン~全英への道~』を実況させてもらっているアナウンサーとして、かねてより一度はこの目で見ておきたかったのですが、入社20周年を機にやっと念願叶いました。





1860年に第一回大会が開催され、第一次、第二次世界大戦で中断されながらも今年で140回目を迎えた『全英オープン』は、世界四大メジャーの一つであり、世界で最も歴史のある大会です。

『全英オープン』はあくまでも日本語での呼称であり、大会の正式名は『THE OPEN CHAMPIONSHIP』。

大会名に飾り言葉や企業名など、他の大会と区別するための表現が一切付いていません。それだけでもこの大会が他に比べる大会が存在しない“唯一無二の歴史ある大会”であることが感じられ、威厳を感じます。

開催コースは毎年イギリス全土を転々としていて、今年はイングランドにあるセントジョージス・ゴルフクラブ。

2003年に開催されて以来、8年ぶりに『THE OPEN』の開催コースとなりました。

コースはドーバー海峡を臨むリンクスコースで、ナショナルレイル(国有鉄道)のサンドウィッチ駅が最寄り駅となります。




私はロンドンのセント・パンクラスという国際駅近くに宿をとり、コース最寄り駅のサンドウィッチ駅まで高速鉄道を利用して通いました。



通常は片道3時間以上かかるところを、全英オープン用に高速鉄道(日本の新幹線)の臨時便が運航され、乗車時間は半分の1時間ちょっとで運んでくれます。

全英オープン用の臨時便ですから、車内のほとんどが地元ギャラリーの皆さん。朝から車内は賑やかです。エスプレッソやカプチーノを片手にサンドイッチを頬張り、ワイワイガヤガヤとまるで遠足のような雰囲気。日本のように「車内は静かに、他人の迷惑にならないように。」という空気は全くありません。

見ていると地元の方の服装は3つのパターンに分けられます。

1 “今すぐにティーオフ”パターン
ゴルフウェアにスパイクで、すぐにでも自分自身がスタートしそうな典型的なゴルファーギャラリーの姿。日本のトーナメントでのギャラリーはほとんどこのタイプではないでしょうか。

2 “ちょっとそこまで”パターン
短パンにサンダル履きで、自宅近所にちょっと買い物に出かけた風なスタイル。日本ではまず見受けられないほどの軽装です。

3 “英国紳士”パターン
カラフルなカッターシャツにジャケット、茶色の革靴でしっかりとお洒落。足元は確実に泥だらけになるのにお構い無し。さすが英国紳士です!ゴルフ発祥の地ならではの身だしなみなのでしょうか。

コース最寄り駅のサンドウィッチ駅に降り立つと、コースまで歩く人の波が続いており、私もこの流れに身を任せました。




初めは緑が豊かな公園の中を歩いていた感じでしたが、10分程で麦畑の中に。行けども行けどもゴルフ場らしき物は見えず、そのまま歩くこと約40分。ようやく駐車場に辿り着きました。





更に入り口まで20分。そこからまた行列です。合計1時間半近くかかって入場ゲートへ。





日本のツアーで最寄り駅からこれだけ歩かされたら間違いなく苦情の一つも出てきますが、これも含めて『THE OPEN』なのでしょう。みんなハイキングでもするように足取りも軽く歩いていました。

さて、ようやく入場です!!

2に続く・・・

日時: 2011年07月27日(水) |

アナウンサー