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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

「戦国時代の予感」

男子プロゴルフ第2戦、つるやオープンの最終日を取材して来ました。

優勝は近藤共弘プロ。最後は2位に4打差を付けての独走。3年ぶりに5勝目を挙げました。

近藤は4日間72ホールでボギーがわずかに2つ。久しぶりの優勝にもかかわらず、まったく隙を見せませんでした。

ショットの安定感は勿論、メンタル面の安定がこの優勝につながったようです。

土曜日は濃霧により約5時間半、日曜日は雷雲の接近のため約2時間半プレーが中断され、天候に振り回された決勝ラウンドとなりました。

中断による待機時間が長くなればなるほど、メンタルコントロールは難しくなるといいます。緊張感はそがれ、もう一度気持ちを高めることは中々難しいもの。

それでも近藤は慌てることなく、それでいて攻撃的な気持ちを失うことなく、最終日の勝負所でも着実にバーディーを重ね、勝利への道を辿りました。

昨シーズンは40代の藤田寛之、そして石川遼・池田勇太・金 庚泰 (キム・キョンテ)などの若い世代が牽引した男子ゴルフ界ですが、今シーズンは高山、近藤という共に同学年33歳、アラサー世代の優勝で幕を開けました。

二人の同級生には、他に矢野東、星野英正という実力者もいます。この二人も今季は心機一転して臨んでいるシーズン。

アラサー世代の奮起で、男子ゴルフの今シーズンはここ数年で一番の戦国時代となりそうです。

投稿者: 小澤昭博 日時: 2011年04月25日(月) |

アナウンサー