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小澤昭博(ytvアナウンサー)『小澤昭博のゴルフナビ』

「うつむくなよ~ ふりむくなよ~♪」

今年もこの時期がやって来ました。

『第88回全国高校サッカー選手権大会』が今日開幕!!

高校サッカーの頂点を決めるこの大会。
毎年年末年始、全国47都道府県からの代表校が、
約2週間に亘る熱戦を繰り広げます。

私達中継スタッフも全国の民放43社から集結し、
選手達にとってそこが最高の舞台となるように、
局の垣根を越えて力を合わせ、
選手達と共に戦う気持ちで心を込めて
最高の中継を目指します。

時には選手達の熱い涙を見て、
私達がもらい泣きしてしまう事もしばしば。

思えばこの大会をステップにして、
多くの名立たる選手達がプロサッカー界に、
そして世界へ飛び立って行きました。

古くは現サッカー協会の川渕名誉会長や釜本名誉副会長を始め、
中山雅史、井原正巳、北澤豪、中田英寿、城彰二、前園真聖、
川口能活、中村俊輔などのそうそうたる
歴代日本代表選手達を輩出しています。

中でも私が印象深いのは中村俊輔。
中村俊輔が高校三年生の時、全国大会を目前に控えた
桐光学園に取材に行った時のこと。

中村選手は当時、既にアジアユースの代表に選ばれ、
チームメートの中でも一目置かれている存在で、
サッカーファンからも「フリーキックの天才」と
呼ばれていましたが、その裏には人一倍の努力がありました。

全体練習が終わった後、他の選手達が一人、また一人と帰る中、
グランドが真っ暗になっても最後まで一人で残り、
黙々とフリーキックの練習をしている中村俊輔の姿が
私の目に今でも焼き付いています。

その自主練習が終わるのを待って声を掛けましたが、
中村選手は「みんなが帰っても自分は自分」という
確固たる信念を持っていました。

「この選手は絶対に大物になる!!」
とその時確信したのを思い出します。

毎年色々なドラマが生まれるこの大会。
選手達、そして私達中継スタッフの想いの詰まった
熱い戦いを是非ご覧下さい!!

最後に年末のご挨拶を。

ブログを初めてからまだ1カ月とちょっとですが、
この一年、読売テレビをご愛顧いただきありがとうございます。

来年も皆様にとって良い一年になりますようにお祈り致します。

日時: 2009年12月30日(水) |

アナウンサー