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尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

32人目の指揮官誕生! ( プロ野球 ) > ( 阪神 ) 



シーズン4位の責任をとって辞任した真弓前監督に代わって、
本日、新しい指揮官が誕生しました!


阪神タイガース第32代監督:和田豊氏


1985年新人ながらタイガースの日本一に貢献。
以来、現役17年・コーチとして10年、
一度も縦じまのユニフォームを脱ぐことはありませんでした。
タイガースひと筋27年の生え抜き監督の誕生です。


ただ、晴れやかな席にも関わらず笑顔はほとんどありませんでした。


阪神がここ数年ずっと抱えていた主力選手の高齢化と若手の伸び悩みです。
今季最後には若手を起用するシーンが目立ちましたが、
決してポジションを与えたわけではありません。
「ベテランが元気なうちにポジションを奪い取って欲しい」と和田新監督


打撃コーチとして我々と接してきた近年。
和田さんは、相手投手に対して見事な分析を毎日話してくれました。
その分析力を明日からは、チーム内の戦力分析で発揮して欲しいです。


「これまで仕えた歴代監督のいいところを見習って、
その状況に応じた対応していきたい。
これまで監督経験がないので、やっていくうちに‘これ’というものが出来たらいい」


そんな新監督の目指す野球は
「今すぐにとはいかないかもしれないけど、広い甲子園で戦う以上、
ピッチャー中心にセンターラインを強化して守り勝つ野球が理想」
とのこと。
果たして2012年シーズンはどんな野球を見せてくれるのでしょうか?


また、伝統ある阪神タイガースの監督就任にあたり、
12球団で最も厳しい阪神ファンに対して「お手柔らかに・・・」
と、先に釘を刺しました。
お嬢さんが今季甲子園で売り子さんのアルバイトをしていて、
ファンから指揮官への厳しい生の言葉を聞いていたそうです。
だからこそ、
「6年間も優勝を逃しているので、何とかファンを喜ばせたい」
と誓った和田監督。


契約は3年。
ですが「契約はあってないもの1年目から勝負する」と位置づけました。
今日はまだコーチ陣の発表はありませんでしたが、
サポート体制をしっかりしてもらい、いい船出を飾ってもらいたいものです。


私が93年に入社してから19年間の付き合いになりますが、
今日の会見であんな緊張している和田さんを見たことがありません。。。
熱い性格ですが、あまり表には出さないタイプながら、
汗をダラダラ流し、時には顔を拭うシーンがしばしば。


新監督の現役時代からお世話になっている私は、
来年の今頃、和田監督が選手達によって何度も宙に舞う姿を今から想像しておきます。

投稿者: 尾山憲一 日時: 2011年10月28日(金) |

アナウンサー