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尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

トライアウト ( プロ野球 ) 

プロ野球12球団の色とりどりのユニフォームが集結!
一見オールスターゲームのような雰囲気ですが、そこに笑顔はありません…


これから生き残りを賭けた戦いが待っているのです。。。







契約社会のプロ野球界。
今季をもって契約を解除となったものの現役を続けたい選手が一同に会し、
入団テストのようなアピールをするのが「12球団合同トライアウト」


今年の会場が甲子園球場とあって顔を出してきました。
日本一になった巨人やパリーグ覇者日ハムの選手や、
今季は四国や九州等の独立リーグでプレーしながらNPB復帰を願う選手、
逆に選手を見にきた編成等フロント陣の中には、
MLBや台湾球界、独立リーグや社会人野球チームの方々もいらっしゃいました。


勢の関係者や我々マスコミ陣…
関西のメディアはもちろん、東京や名古屋、福岡など全国から取材に来ています。


数々のドラマを生んできたトライアウト。
今日挑んだ選手は総勢42人。
その中には打撃部門のタイトルを過去2度獲得した実績十分の選手がいました。






阪神を戦力外となり、国内他球団からの獲得オファーを待ちながら練習を続けてきましたが、
今現在何もないことからトライアウト受験を決めて臨みました。


今岡選手とは長い付き合いなだけに、この目で彼の姿を見届けたい…
ただただその想いだけで見つめていました。


昨日からの雨のため、甲子園室内練習場で行われ、
受けた選手にとっては気の毒な状況ながら、この日は投手が多かったため、
打者は通常よりも多く打席に立てたようです。
(カウント1-1設定のシート打撃スタイル)


今岡誠
8打席中、安打性の打球は2本、四球3、三振1という結果。


『あまり緊張しない方だけど、思った以上に緊張した。
この日のために合わせてきた。区切りの日。
25日神宮での第2回には行きません。
今日だけと決めていたし、今日の結果で判断されると思う』
と振り返りました。


先日、このままじゃ終われないと話した今岡選手。
どこかの球団が手を差し伸べてくれることを願ってやみません…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年11月11日(水) |

伝統は生きていた(2) ( スポーツ ) > ( アメフト ) 

(1)からの続きです…




関西学生アメリカンフットボールにおける‘伝統の一戦’


関西学院大学vs京都大学


ここ数年、再建途中でもある京大が苦戦を強いられている中、
2009年、今年の戦いも圧倒的に関学有利が予想されていました。




その下馬評の通り、
関学は最初のプレーでタッチダウンを奪い先制、次の攻撃でも得点を追加するなど、
‘伝統の一戦’もやはり色あせてしまったのかと思わざるを得ない展開でした。




しかし、今年の京大はここからが違いました!
10点差を追う後半に同点とした後に一気に逆転と試合をひっくり返します。


負けられない関学も再逆転に成功しますが、
残り33秒で京大が再再逆転とまさにシーソーゲーム!!
残り時間を考えても、京大は5年ぶりの関学戦勝利をほぼ手中に収めました。


ですが、‘伝統の一戦’は最後の最後まで目が離せませんでした…
関学は残り2秒、キッカー大西(2年)のサヨナラフィールドゴールで再再再逆転勝利!!!
28-27で関学が今年の‘伝統の一戦’を制しました。


ですが、試合後の表情に差がありました。
勝った関学の選手には笑顔がなく、
敗れた京大の選手は笑顔こそなかったものの‘力を出し切った’充実感で満ち溢れていました。


試合に勝って、勝負に負けた「関学」
試合には負けたが、勝負には勝った「京大」


ここまでの成績などは一切関係なく、ただただ目の前にいる宿敵を倒す…
これこそ‘伝統の一戦’と言われる所以なのでしょう。


アメフト実況をしてから10数年、
‘伝統の一戦’関京戦を実況してちょうど10年、
私の中で間違いなく3本の指に入る素晴らしい試合にめぐりあえました。




その翌日、今季大旋風を巻き起こしいている関西大学が同志社大学を下し、
61年ぶりのリーグ優勝を決めました!


最終戦で甲南大学を倒せば、
7戦全勝単独優勝で甲子園ボウル出場決定試合へ進出します。


1935年、関西で一番初めに誕生した関大アメフト部。
古豪復活が関西リーグを大いに盛り上げてくれています。




正真正銘の‘戦国リーグ’となった関西学生アメフト界…


関西にとどまらず、
アメフト界の次世代を担う選手育成にとって大きなニュースがあるのです!


(3)へ続く…

投稿者: 尾山憲一 日時: 2009年11月11日(水) |

アナウンサー