Top

尾山憲一(ytvアナウンサー)『スポ根劇場尾山の大将』

過ちは繰り返さず… ( プロ野球 ) > ( 阪神 ) 

今日から阪神は広島主催の北陸シリーズです。
富山 ⇒ 金沢 ⇒ 福井 と続く3連戦。

富山アルペンスタジアムの映像を見るのは久しぶりでした。
以前、トラトラタイガースという番組を担当していた時の98年、
当時のルーキー坪井選手を追いかけて
フレッシュオールスターの取材へ行ったことを思い出します。

あれから10年…

時の流れは早いものです…


さて、試合は、先発アッチソンが5回までにカープ打線につかまり、
広島先発が好投手ルイスなだけに苦しい展開。
しかも、アッチソンは、5回途中に何らかのアクシデントが発生し、降板。

徐々に雨脚が強くなってきた終盤、1点を返したものの、
雨で登板が流れた杉山投手が打ち込まれ、1−9と富山の阪神ファンのため息が聞こえてきた…

しかし、土砂降りの雨の中、最後まで大きな声援を送ったファンにプレゼントを贈ったのは
‘アニキ金本選手’でした!!!

9回表1死1塁で回ってきたアニキの打球はライトスタンドへ!
プロ野球史上15人目となる通算400号ホームラン達成の瞬間でした。

敗色濃厚の場面、この1本のホームランでの逆転には程遠い場面でしたが、
アニキは野球に対して紳士でした。


2000本安打がかかった4月6日の巨人戦。
第1打席に1999本目のヒットを放ったアニキでしたが、
その後、記念のヒットは出ないまま、試合は大敗ムード。
最終打席は三振し、翌々日からの地元甲子園に持ち越し…という流れ。
しかし、その後、甲子園での達成どころか18打席ノーヒット。
結局、達成は横浜スタジアムでした。

ある複数の野球界OBは、
「どんな展開でも全力を尽くすのが金本であって、あの三振の姿は金本らしくない」
「野球の神様が試練を与えた…」
など、苦言を呈していたことを思い出しました。


その真意はわかりませんが、
同じことを繰り返さなかったアニキの一発は、過去14人しかいない大偉業…

チームも勝利して‘祝砲’とはなりませんでしたが、
アニキのこの姿は、間違いなく明日へつながるはずです!

王貞治・野村克也・門田博光・山本浩二・清原和博・落合博満・張本勲・衣笠祥雄・大杉勝男
田淵幸一・土井正博・長嶋茂雄・秋山幸二・Tローズ

そうそうたるメンバーの仲間入りを果たしたアニキ。
ytv中継での達成はなりませんでしたが、本当におめでとうございます!!!

投稿者: 尾山憲一 日時: 2008年05月13日(火) |

アナウンサー