小沢裁判傍聴記その3
被告人質問2日目。
初日で、弁護側・指定弁護士側からの一通りの質問が終わり、
この日はより具体的な、より突っ込んだ形での質問が行われました。
指定弁護士側は、
やはり銀行からの融資と、4億円の出所についての質問からスタート。
4億円の出所について、
小沢被告は、前日よりも詳しい説明をしました。
私がこの裁判を傍聴してきた中では、
このときの小沢被告の発言が、初公判での意見陳述を除けば、
最も長かったのではないかと思います。
かいつまんで書くと、
「4億円がどのような経緯で事務所の金庫に存在したのか、
客観的に明らかにできない。
銀行に出入金の資料を要請したが、
そのような古い記録は残っていないと言われた。
それでも粘って、ようやく手にできたのが、
自宅売買によって生じた差額のうちの2億円の出金記録と、
病気で入院した後に、万一を考えて預金解約した3億6~7千万円の、
二つの記録だ」
小沢被告は特に、「自宅売買によって生じたかなりの差額」について、
この後も繰り返し強調しました。
ただ、指定弁護士側も「ああそれで納得しました」と言うわけもなく、
現金4億円がビニールや新聞で包まれていた、その作業を誰がやったのか、
あるいは1億円の札束の重さとはどれくらいなのか、といった、
細かい部分を衝いて、小沢被告の発言から矛盾点を見出そうとします。
小沢被告は同じような答えを繰り返し、
そのため、質問に対する答えになっていないこともままありました。
言質をとられないように、矛盾点を指摘されないように、
「自分はこう説明する」と決めたことだけを、
ひたすら繰り返していたようなイメージです。
そんな小沢被告に指定弁護士側がいらだっている様子もうかがえ、
互いに強い口調で「ですから!」と言い合うような場面もありました。
傍聴していると、
指定弁護士が質問の選択・投げかけ方に苦心しているのがよく解ります。
ときには、弁護側から、「異議あり!その質問はおかしい」と飛んできますし。
質問の終盤では、弁護側から、
「昨日の時間と合わせてそろそろ予定の質問時間を過ぎている」と批判され、
裁判官から「簡潔に」と指示される一幕もありました。
私はこの日、指定弁護士側からの質問しか傍聴できませんでした。
その後、弁護側と裁判官からの質問があったのですが、
各紙の裁判記録の記事を読んでも、
小沢被告から目新しい発言はほとんど無かったようです。
これで実質審理が終了し、
次回2月17日は、大きな焦点となっている、
元秘書らの供述調書を証拠として採用するかどうかの判断が、
裁判官から示されます。
この2日間の小沢被告の発言から、裁判官はどのような心証を持ったのか、
そしてこれまでの証人から明らかにされた、
「検察の危うさ」をどう評価するのか。
次回の証拠採否の判断は、この小沢裁判のクライマックスと言えそうです。