Top

野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

特定秘密保護法が成立

特定秘密保護法が、
成立しました。

何度も言ってきたことですが、
もともとの法律設定の「趣旨」を
全否定しようという気は、
さらさらありません。

まあ、
「本当に必要か」
実は、
議論が必要だとも思いますし、
そこの部分の検証が
十分出来ているとは
評価していませんが、

そうはいっても、
その「趣旨」を
全面否定するつもりは、
さらさらありません。

この種の法律が「必要だ」とする意見にも
それなりの説得力がありますし、
結局、
プラス面が大きいのか、
マイナス面が大きいのか、
それは、
「机上の論戦」では
結論が出ない話でありまして、
結局のところ、
「やってみなければわからない」
話でもあるから、、、です。


さてその上で、、、、

の話になるのですが、、、、、

今回成立した法律が
「生煮え」「不完全」「欠陥含み」であることについては、
明確に、指摘しておきたいと思います。

これに関しては、
政権側に、
強く自覚を促したいと
思います。

この法律で「完全だ」「完全に近い」と
本気で考えているなら、
「平和ボケ」もいいところだと
個人的には、思います。

もちろん、
積極的に、
「成立」に向けて動いてきた
与党執行部も、
その自覚は、十分あるようで、、、、

法律が成立した
その日、その翌日から、
早速、
「改正」「改良」のアイデアが、
成立させた側から、
次々と湧き出ること、
苦笑を禁じ得ないほど、、、であります。

それならなぜ、
法案の段階で、
そういったことを、
盛り込まなかったのか?

盛り込めるほど
議論が煮詰まっていなかったのなら、
なぜ、
議論を煮詰めなかったのか??


したり顔で語られる
「この法律は、NSCとセットで…」
という話も、
実に間の抜けた、
分かったようで分からない話…
でありまして、、、、

別に、
NSCと
「同時発足」でなくてもよい、よかった、
というのは、
実は、それなりに、
政権や防衛省内部でも、
「支持」を得ている
見解、、、でありまして、、、、


結局、
「NSCと一緒でなければ…」
というのは、
体の良い、ご都合主義的な、
もっともらしい「見解」ですが、

その実、
「拙速なまでに急いだ」
その理由は、
「後になればなるほど、
反対世論が盛り上がり、
消費税とも絡み合って、
“成立不可能”なまでの状況が
生じる、、、、、

そういった
「すぐれて戦略的」な要素が大きいと、
にらんでおります。。

ただ、
それを見越して
「拙速なまでに、議論、結論を急いだ」
ことは、
全くもって、
「王道ではない」と
指摘しておきたいと思います。。。

「長く議論をすれば、
民意の賛成を得るのが難しくなるから、
そうならないうちに、
ぱっぱと決めてしまおう」

などというのは、

もし本当にそうだとすれば、、
著しく、
「民主主義を愚弄」した
恥ずべき行為だと、、、
思います。。。。。

しかしまあ、
考えれば考えるほど、

“不思議”な法律、、、であります。。。。


秘密を扱う公務員が
「全面的に信用できない」からこそ
出来た法律・・・

なんだと思いますが、、、、

その割に、
「運用する公務員」に対する信頼ときたら、
「全幅の信頼」…

なんであります。。。

これだけの
「両刃の剣」な法律を、
ほぼ「全面委託」の形で、
運用を任せられる
官僚たち・・・・


なのなら、

そもそも、
「重要機密」を漏らすなどということは、
あり得まい・・・・

と、

私なぞは、
思ってしまいますが。。。。


官僚の
「運用」の「幅」が、
「やたらと広い」
「大きな裁量がある」

この法律に、

官僚自身が
まんまと、
絡め取られ、、、、なければ、、、、、
よいのですが。。。。。

そして、

「スノーデン氏」のような、
“爆発”の仕方も、
怖いですね。。。。

結局、
秘密なぞというものは、

人間が扱う以上、

どこまでいっても、
ポロリポロリと、
漏れ伝わる、、、、

ものでして、、、、

厳罰を課せば、
ぴしゃりと収まる、、、、、

ような
単純なものでも
ない、、、だけに、、、、、、

「抑えて抑えて」の
「反動」、、、、

が、

心配です。。。。。


しかしまあ、

安倍総理や
与党の大幹部などは、

上述してきたような「危機感」に、
大変、乏しい、、、、


ようであります。。。。

「恣意的な運用など、
絶対に、あり得ない!!!!」


いやいや、
今の与党執行部に
権力がある間は、、、、

そうなのかもしれませんね、、、
確かに。。。。


でも30年後に、
ヒトラー(のような政治家)が政権をとったときに、
本当に、
「ご都合主義」に、
「好き勝手」、
この法律を使う、、、、、

ような余地が、
本当に、
ないのか、、、、どうなのか、、、、、

私は、

「ない」
「絶対にあり得ない」、、、、

などというのは、

平和ボケの名にふさわしい
「楽観的見解」、、


だと思いますので。。。。。


そりゃあ、
安倍さんは、
そんな使い方はしないでしょうけれども、

30年後の総理も、本当に、
そんな使い方をしないと
言い切れるのかどうか、、、、、


だと思いますし、、、、、

幸い、
与党の側にも、

「修正」「改正」という声に対し
「聞く耳を持とう」・・・・

という考えが
「皆無」というわけでも
なさそうですし、、、

とにかく今後の
「修正・改正」業務が
どう進むのか、、、、、

どう
「恣意的運用に歯止めをかけるのか???」

このあたりの議論、実務、
大変重要に
なってきますので、、、、、


我々有権者も、

大いに
目をこらして、

この「生煮え法」の行方を

見守っていかなくてはならない、、、、、

強く
そう思う、、、、、

次第、、、、なんで、、、、あります。。。。。。

投稿者: 野村明大 日時: 2013年12月09日(月) |

アナウンサー