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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「橋下市長」天王山が来年秋に…!!?

さて、

堺市長選挙で、
現職が勝利。
維新候補が敗北しました。

これによって、
「堺市が参加した大阪都」が
早期に実現する可能性は、
極めて低くなりました。

このことについては、
橋下さん及び維新にとっては、
大変大きな「痛手」でしょうね。

どうしても、
「ワン大阪」という
当初の目標からは
やや離れた形の「大阪都」
ということになります、、、
たとえこの先、成就したとしても。。。。

ただ、
大阪府と大阪市との間では、
既に、
「都」に向けた道程が
スタートしており、

「大阪都」が実現する可能性は、

この敗戦で、
「完全についえた…」
とは
全くいえない状況…
であります。。。

「先行き不透明」とする指摘も
多く聞かれますが…

私なりの「先行き」予想を
今日は、
披露したいと思います。

来年秋の「住民投票」が、
一つの大きな壁と、言われております。

そして、
その前にある
「市議会、府議会での議決」も、
ひとつハードルになってくると、
言われております。。。

維新に対して
旗幟を鮮明にしていない、
「是是非非」の立場を維持している公明党が、
市議会における議決で、
「ポイント」になってくると
見られています。

もちろんこの見方は
その通りだと思っていますが、

実は私は、
言われているほど、
先行きが「不透明」だとは、
思っていません。

もちろん、
実際に「都構想」が実現するかどうか?
その結果自体は、
神のみぞ知る…

ということ、、、ではあるのですが、、、、、

ここから書くことは、
もちろん、
今後、ある程度、具体的になってくる
「都構想の具体像」の内容次第で
当然、流動的な部分は、ある、、、、

というのは、大前提として
読んで頂く
としても、、、、

恐らく、
シミュレーションとしては、
下記のようなものに
収斂していくのではないか…

という
「予想」…です。

今回の選挙結果を受け、
橋下さんの「求心力」「政治的存在感」「発言力」が、
減少した…
あるいは、
そう見られがちな状況になった…

これは恐らく、
異論ないところでしょう。

これまで都構想に
協力姿勢を示してきた公明党が、
今回の選挙結果を受けて、
今後、よりシビアに、
維新に対して注文をつけてくる可能性が
ささやかれています。

その延長線上で、
来年の「市議会の議決」の際にも、
公明党が、すんなり「賛成」してくれるか
「不透明」とも
ささやかれています。

当然、
そういった可能性は、
高まってきたとは思いますが…

恐らく実際に
公明党がそういった「戦略」を
用いようとした際には、

橋下氏は、
お得意の「伝家の宝刀」を
チラつかせてくると、
私は見ております。

すなわち、
「出直し選挙」
であります。

都構想は、
維新にとって、
「一丁目一番地」の原点。

これの実現に向けての
「出直し」「民意を問う」選択は、
大義名分が、たちます。

任期満了までおよそ1年となった時点での
「出直し選挙」であったとしても、、
です。

「選挙に多額の税金がかかる…」
といった類の批判は、
橋下氏に対し、
何の効果も持たないであろうことは、
これまでの氏のたどってきた
道筋、発言などを振り返っても、
火を見るより明らか…でしょうね。

とにかく橋下さんは、
「選挙」という手続きを重視しますし、
節目では必ず、
「選挙」という選択を仕掛けるタイミングを
うかがうでしょう。

松井さんと共に辞任し、
ダブルで信を問う
「W出直し選」を仕掛ける可能性も、
高いでしょう。

いやむしろ、
初めからその二つは、
「セット」かもしれませんね。。。

ということで、

公明党のけん制に対しては、
「出直し選」をチラつかせることで、
乗り切ろうとするでしょう。

すなわち、
「都構想への賛成を迫る」か、
それがかなわない場合は、
「民意を問う」という手続きに踏み切るでしょう。

これで勝てれば、
「市民、府民は、都構想に賛成した」と
大手を振って、
「賛成」を求めるという
心積もりだとみます。

さらに私が
可能性が高いと思っているのは…

公明が「都構想に賛成」する場合でも、
「住民投票が接戦?」
という事前予想報道が伝えられた場合は、
橋下さんが、
出直し選挙を選択する…

というパターンです。

「住民投票で否決されれば頓挫」するわけですから、
少しでも否定される可能性が報じられれば、
出直し選に踏み切る…
と、
私はみております。

さらに、
法定協議会の「審議」などが
長引いた場合…

「統一地方選」とのトリプル選に
持ち込む可能性も、
十分、あるでしょう。

いやむしろ、
「選挙」という装置を、
「最大限に生かしたい」と
常々考えている橋下市長からすれば、
「ずれこんで、統一選とのトリプル」は、
願ってもない舞台設定、
と考える可能性が、
高いでしょう。

もちろん「維新」の勝敗は、
府民や市民の選択に
委ねられるわけですが、

氏は、
「勝算あり」と考える可能性も、
十分に、あります。

実際に勝算があるのかどうかは別にしても、
「退潮」をささやかれる維新が、
一気に形勢を挽回できる可能性があるとすれば、
そういうパターン以外には、
なかなか考えにくい状況に、
なってきた…

特に今回の堺市長選の結果によって、
より一層、
「選択肢は限られてきた」
というのが、
私の見方です。

恐らく出直し選の場合には、
「負ければ政界引退」を掲げて
臨むのではないか…

と、
みております。

それは口だけではなく、
恐らく「本気」で
そう考え表明するのではないかと
思います。

そして、
「もし勝った場合には、
一躍、
“退潮傾向の背水の陣”から、
“野党再編の中心的存在”への
返り咲きも、
非現実的な話ではない…」

という考えを心に秘めての辞職に、
なってくるんでしょう。

ここについては、
選挙時、
当然、明確に表明はしないと
思いますが…

というわけで、

あくまで私的な「予想」…
にしては、
随分、具体的に、
予想してみました。。。

返す返すお断りしておきますが、

あくまで上記は、
私の個人的な
「大阪政局予想」
に過ぎません。

ただ、私は、
こういったシナリオ以外には、
現時点では、
正直、ちょっと、
思いつかないのです。

さあどういった成り行きになるのか…

これから一年は、
今までにも増して、
目を凝らして「ウォッチ」していきたいと、
思っております…次第です……

投稿者: 野村明大 日時: 2013年10月03日(木) |

アナウンサー