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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「ダービー」を終えて…

今年のダービー。素晴らしかったですね。
キズナ号。
ダービー馬に相応しいレースぶりでした。
あっぱれ!! 

しかし、
「前が残る」「前が残る」と
さんざ言われたこの馬場で、

武豊騎手の、
あの落ち着き払ったレースぶりは、
何なんだ!!?一体!!? 

武豊騎手以外、
ファンも関係者も、全員ドキドキ…笑

武豊騎手じゃなかったら、
ひょっとしたら、キズナはダービー馬じゃなかったかもしれない… 

お世辞抜きで、そう思います。 

武豊騎手でなくても勝てるであろうレベルの、
大変強い馬ではありますが…

ここ数年、
衰えただなんだと言われ続けた武豊騎手ですが、
やっぱり、最後方近くからいっての、
あのどっしり構えたレースぶりは、
経験とセンスがなければ出来ない芸当ですね!! 

ていうか、

そもそも、あの実績とセンスがなければ、
ダービーで一番人気背負って、
あれだけゆったりいけないだろうし… 

しかも、スタートとか、
全然出負けしてないのが、
さすが武豊流というか…

ロゴタイプは、
やっぱり、あの馬の特性というか… 

センスはあり、
今日も悪くない競馬してるんですけど、
「瞬発力」とか、そういうところでは、
分が悪いんですかね… 

でも、
3着にはきて欲しかったけど。。。。 

まあ、
3着狙いなら、十分3着あったでしょうが、
もちろん、G12勝馬だから…

エピファネイアは、
中間も順調さに欠けたし、レース中もつまずいたり… 

それでもあわやの2着にきっちりきたのは、
やっぱりもともと、前評判の高かった素質馬ならでは… 

でも最後に出たのは、何なのか?
父の偉大さの差か?? 

Sクリスエスも、十二分に偉大な馬ですが…

コディーノ、レッドレイヴンあたりは、
残念な結果… 

2歳時は、どこまで強いのかと思わせるコディーノだっただけに、
友人が言ってた
「コディーノは、ローズキングダム」という評価が、
現実味帯びてきたなぁ…

にしても、
2歳の年末時点では、

コディーノ、エピ、キズナの3強といわれたりしながらも、
少し差をつけられているのが「キズナ」という印象だった。

ラジニケ見終わった後は、
「果たして今後、エピに勝てるんか…キズナ…」と思ったものでしたが……


ダービーまでに、きっちりと逆転してきたキズナ… 

立場逆転です…… 

ラジニケ見終わった時に、
実は昔のライバル関係で、
思い出していたのがあるんです。 


ダンスインザダークとロイヤルタッチ。

ラジたん(今のラジニケ)の頃は、
3馬身くらい離されていて、
ダンスインザダーク、
ロイヤルタッチに一生勝てないと思わせる内容でした… 

イシノサンデーにも勝てなかったし… 

きさらぎ賞で一気に差を縮め、
そしてその後は、
ロイヤルタッチの後塵を拝することは、二度となかった…

皐月賞に出なかったこと… 
なのにダービーで一番人気になったこと… 

このあたりも、共通。 

唯一違うのは、
ダービーで、
傑物・フサイチコンコルドが、
衝撃の差し切りで、ダンスに勝ったこと。 

和製ラムタラなんていわれて、
フサイチコンコルドも、格好よかったですよね…

今となれば、
ロイヤルタッチ、イシノサンデー、バブルガムフェロー、
そしてフサイチコンコルドという華やかな同期で、
ダンスインザダークが、
ナンバー1の力を持っていた…ということは、
種牡馬成績も含め、
異論ないところではないでしょうか… 

キズナも、そういう存在になっていくんでしょうか…

ロゴタイプも、
イシノサンデーぽいしなぁ…笑 

器用で強い馬ですが… 

エピは、
ロイヤルタッチに似てるとこ、
ありますよねぇ… 


コディーノは… 
こっちがイシノサンデーか、
それともやっぱりこの馬は、
ローズキングダム的か…

フサイチコンコルドは、
でもやっぱり、格好よかった。

あの馬の「ロマン」は、
どうしても追いかけ続けてしまいます… 

だから、アンライバルドにも、
不思議な魅力を感じてましたよ。

あの馬も、すっごい強かった。
特に皐月賞の時なんて… 

雨のダービーで、ダメになっちゃいましたね…

そして、
ダービーを勝ったロジユニヴァースも、
その後、ダメになっちゃいました… 

あの年の馬たちは、
本当にその後、
数奇な結果をたどりましたよね。

不可解な「その後」ばっかり… 


ロジだって、
ラジニケとか弥生賞勝った時は
「無敵」でしたが… 


なぜか皐月大敗、
そしてダービーで復活、
その後ダメ…

リーチザクラウンもそう。
結局、無冠。 

2歳の頃の「凄まじさ」と、
「無冠」という点では、
ロイヤルタッチに通ずる部分もありましたね。 

結局、
あの「幻の新馬戦」で、
その後出世したのは、ブエナビスタのみ… 

あっ4着の馬も、
後のG1馬か… 

凄い新馬戦だ…ロマンですね…

あの年のダービー時点での「一線級」の、
その後の落ちぶれ方は、
長いこと競馬やってても、本当に不可解です。 

前にも後にも、
ああいうのは、見たことありません。 

今年だって、エピもコディーノも、
掲示板レベルには、
皐月もダービーもきてるし…

などなど、

やはり伝統のある「ダービー」というレースのあとには、
様々な過去の出来事を
「回顧」してしまいます。 

やはり、競馬というのは、
面白いスポーツ…ですね。

投稿者: 野村明大 日時: 2013年05月26日(日) |

アナウンサー