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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「ダルビッシュ投手」…いよいよ……

ダルビッシュ投手が、
まもなく、重要な一戦で投げます。

ダルビッシュ投手の、
そういったポストシーズン系でのこれまでの実績が、
新聞などで多く紹介されていますが、

とても良い成績なのですね!

自分の中で持っていたイメージとズレがあり、
ちょっと意外でした…


私のダルビッシュ投手に対する、
ポストシーズン的な「大事な試合」における印象といえば、

「結構、簡単に点を取られてしまう」
的な印象だったのですが、

過去の数字を見れば、
ありゃ、、、、、

文句のつけようのない数字です。。。


WBCで、
抑えで登場した時の印象が、
強すぎるのかなぁ。。。。 

いずれにせよ、
ダルビッシュ投手は、

「抑え型」ではなく、「先発型」の好投手、と
思っています。 

どういうことかと言いますと…


これ、
レギュラーシーズンでもいえることなのですが、

「1点もやれない」
大事な緊迫した場面で、

その神経戦、
相手との我慢比べで、

それほど強い印象が、
ないのです。 


大事な場面で
「意外とあっさり献上するなぁ…」という印象。。。


長丁場、トータルでみたときの「クオリティ」は、
もちろん、抜群なんですよ!! 

言うまでもないことですが… 

文字通り「クオリティスタート」を、
ここ8試合ほど続けているそうですし… 

ポストシーズン過去の成績も、
その「クオリティ」は、非の打ち所なし!!

ただ、
1点が、勝負を、シーズンを左右する、
重要な局面。

一球一球に息をのみ、
手に汗握る局面で、

「必ず相手より先に点をやらない」
までの姿を、

実は、
あまり、見た記憶がないのです…

でも実はそれも当然で、

「そういう局面」って、
「抑え投手」が直面する「局面」… 

なんですよね。。。 


先発投手には、そもそも、
そういう局面が巡ってくることが、少ない。

だから、
ダルビッシュ投手の「そういう姿」を、
あまり見た記憶が、ないんだと思います… 

たとえば、藤川球児投手などが、
そういう局面で、バッタバッタと三振に斬ってとるシーンは、
数え切れないほど、記憶に残っています。

だからこそ、
WBCの時のそういう場面で、

球児ではなく、ダルビッシュ投手を選択した采配は
「ベストチョイスではなかった」と、
私は今でも思っていますし、

実際、あっさり1点とられてしまいましたよね… 確か……

「抑え」の場面は、
「3回1失点」「4回1失点」で合格、

という世界では、ないですからね。 

その1失点が決勝点となれば、
「即終わり」の世界であります… 

たぶん、ダルビッシュ投手は、
抑え専門に転じれば、

その役割を十分にこなせる潜在力があると思いますが、

今は、「先発型」です。


ただ、今日の試合は、
あくまでも、先発。

本当は、

「相手に先に点をとられない」とか、
「相手にリードを絶対に与えない」とか、

「重要な試合における先発投手の心得」というものも、
あるのでしょうが… 


大リーグの重要な試合で、
「1-0」で勝負が決まる試合も、あまり見た記憶がない…

そういう意味では、
まさに、ワシントン監督が言うように、

「ゲームを作ってくれればいい」と、
なるんでしょう。

これがたぶん、
監督の「本音」だろうし、

実は監督自身も、
ダルビッシュ投手の「特性」を、十分に、把握している… 

がゆえの発言かも、しれません…

もちろんクレバーなダルビッシュ投手も、
そんなことは百も承知でしょうし、

きっと、その役割を果たしてくれる… 

そうすれば強力レンジャーズ打線が、
必ずや… 


と、期待する次第… 

なんであります…  

そうこう言ううち、あと30分か……

投稿者: 野村明大 日時: 2012年10月06日(土) |

アナウンサー