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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

考えるべき「役割」

先日、
あの津波来襲時を「検証」するテレビ特集を、見た。


非常に見応えのある内容でした。

人間とは危機に直面した時、
「正常」「日常の延長」だと思い込みたい志向があるのだそうな。

自分のごく少ない人生経験に照らしても、
なんとなくそれは分かる気がする。

今となれば、
「津波」は「とんでもなく危険」なものだという情報、意識が浸透しているから、
逃げられると思う。


でも、まさにあの瞬間、
即座に「とにかく、高いところまで遠いところまで逃げる」という判断を果敢に行うのは、

実は、傍観者が簡単に言うほど、
簡単なことではなかったということ。

それは、
分かる気がする。

テレビの役割は、

ああいう緊急時、

とにかく、
(良い意味で)
人々の「危機感」を、あおること。


普段、
あおる必要もないところで煽り過ぎ、

世の批判を浴びることが多い
テレビメディア。


ここぞという事態。

まさに「危機感をあおらなければいけない」事態で、
その役割が果たせないようでは、

本当に、
存在意義が、なくなってしまう。


「ラジオ」から聞こえる声によって
危機感をようやく「あおられ」、
助かった人も、大勢いる。


「津波を伴う大地震」は、
これ以上ない、重大局面だ。

そのことを、
改めて思わないと、いけない。

そんなことを、改めて考えさせられた
特集でした。。

投稿者: 野村明大 日時: 2011年10月04日(火) |

アナウンサー