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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「ダム問題」…エントリを連結…

ここ1~2日、

「まとまり」がないまま、

ダダッと、書きっぱなしになっていました

「ダム問題」。。。。


改めて、

「校正」して、

再エントリ、しなおしました。


そちらの方を読み直して頂いても、

もちろん結構なのですが、

まとめて、

以下にアップしますので


もし、お時間に余裕ありましたら、


以下をどうぞ!


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

槇尾川ダム中止の決断について。。。。

ずっと、書こう書こうと、思っていたのですが、、、、、


なかなか
時間がなくて、、、、、


まとまった文章をかけない。。。。。

その間、

何も書けないというのも、、、


フラストレーションがたまるので、、、、、、、


五月雨式でも、

とりあえず、書きます。。。。。

「槇尾川ダム」中止の決断。。。

ここは、


現在、政治闘争を展開されている「地域政党」代表としての、政治家・橋下さん

とは

完全に切り分けて、


あくまで「行政の長」のとった「施策」として、


その是非を、

僭越ながら、

評価させていただきたいと、思います。

私は、

昨年度の「事業再評価委員会」
今年度の「河川整備委員会」


全部で20回以上にもなろうかという議論を、
全て、取材してきました。

この問題について、
どの数字が、どういう経緯で出たり消えたりしたか、


また、

どういう概念が、どういう経緯で採用されたり不採用になったか、

なども、

つぶさに取材してきました。


思えば、

私が、

この問題を取材し始めたばかりの頃、開かれた

昨年度の「第一回再評価委員会」は、


私以外に、記者は、一人もいない状態、、、、でした。。。

いまや、

全国紙の「社説」でまで、

この問題の是非が、とり上げられるに至った

この状況は、

「歓迎」すべき現状だと、

思っております。


なぜなら、


この問題は、

単純に、

「ダムを造ってくれ」
「造らない」
「造らないでくれ!」
「造る」

といった話では、

ないからです。。。。

今、
「決断」に際し、

使われた数字、材料、などは、


全て、「所与」のものであるかのように

伝えられていますが、、、、

つまり、「絶体普遍」のものとして、
扱われていますが、、、、


「実は、全然、そんなことはない!!」

という

当たり前の「大前提」を、


今一度、このエントリをお読みいただく前に、

「再認識」していただくところから、

スタートしていただきたいと、願うばかりであります。。。。。。


さて、
その上で、、、、、、


今回の「決断」を、


「行政施策」として、

僭越ながら、

評価させていただきたいと思います。。


(前提、前フリが、長くなってしまいましたが、


複雑で微妙な問題なので、


これくらい、
きちんと、

前段階で説明しておかないと、

誤解、誤認、されては困りますので。。。。)


私は、


治水行政において、
歴史的評価に値する「決断」だと、思っています。


しかも、


どこの知事よりも、市長よりも、
圧倒的に「勉強」して、決断をしただけに、、、、、、

その「理論武装」は、

圧倒的です。。。。

凄みすら、、、、感じさせるものです。。。。

最後の住民説明会で

私は、

知事の「説明」=「理論構築」に、

度肝を抜かれました。。。


住民から一票を託され「行政の長」を拝命している知事が、

あそこまで、

その「一票」を持っている「住民」に対して、

「正論」「理想論」を、真正面から主張するとは。。。。


多くの政治家が、

そこを曖昧にして、

より「政治不信」を増幅させる傾向がありますが。。。。

また、


「政治家」というのは、

そこを「あいまい」にした方が、

短期的には「得をする」ものですが、

そこを「曖昧」にするのは「政治屋」ではないか?? という指摘があって、


でも、
日本には、


本当の「政治家」なんて、そもそもいるのか??

「政治屋」ばかりじゃないか??

といった指摘も、数多く聞かれる状況で、、、、


と、

まあ、話が、かなりそれたので、

本題に引き戻しますが、、、、


要は、

「政治家」として

でなく

「行政の長」として、

「信念」に基づいて、

主張されたのでしょう。。

そして、

その「信念」の背景には、


裏づけとなる「勉強量」があったと、「自信」を持っていると、いうことなんでしょう。。

そして、

だからこそ、

「説得力」を持てると、

「自認」していると、、、いうことなんでしょう。。。


知事の「言動」についての「説明」は、

どこまでいっても、「推測」の域を出ませんので、


どこまでいっても、こちらも、「そう推測する」以外の手立ては、ないのですが、、、、、

まあ、その辺の話はさておき、


私の率直な感想では、


あの「理屈」を

真正面から主張されては、、、、、


ダムを造らんがための
どんな「理屈」も、、、、

通用、、、しません。。。。。

それくらい、

突き抜けた「正論」だと、思います。


実際、、、、、

あの「主張」の後、、、、

大阪府河川室の幹部も、

こう、漏らしていました。。。


「あの理屈を展開されると、、、、

 こちらとしては、、、、もう、、、、、言えることは、、、、何もない。。。。。


 今までの、、、、細かい数字の、、、、、どうだこうだというのを、、、、、

 全て、、、、、「無」にしてしまう、、、、、、、正論だ。。。。。」


理想論を
「口にする」だけなら、、、、、

これほど、簡単なことは、、、、ありません。。。。。


ただ、、、、、、


「行政の責任者」にとって、、、、、理想論を、、、、、、現実のものにすることほど、、、、、、、


難しいことは、、、、、、、ありません。。。。。

私は、、、、、


理想論を、、、、正面切って、、、、、主張された、、、、、、

そして、、、、


その「主張」の裏づけとなる「勉強」を、人一倍こなすことによって、

専門家である「官僚」サイドの理屈を、

結局、ひっくり返すまでに至った、、、、、、

その「一事」をもって、、、、、

まず、、、、、このことに関しては、、、、、、、


正当に、、、、「評価」、、、、、、、

しなければならないと、、、、、、、思って、、、、、、、、、、、おります。。。。。。


ダム中止の決断によって、

多くの地元住民の皆さんが、

猛烈に反対をされたことについては、


このことに、触れないわけには、いきません。

結果的には、

住民説明会において、

「知事VS住民」の、真っ向からの対立構造が

クローズアップされた形になりましたが、

ここでも、

我慢強く、

「あるべき論」を唱え続けた姿勢は、


これまた、

評価すべき「対象」だと、思っています。


今までの

大阪府の、20年以上にわたる説明が、

「ダムを造れば、全てがばら色、絶対安全」

かのような「夢」を振りまく「説明」に、


「結果として」なのだと主張されるのかもしれませんが、

「結果として」は、終始してきたことが、

最大の「ボタンの掛け違え」であることは、

疑いようのない事実。。。です。。。。


この20数年間、

ボタンを、ひたすら掛け違い続けてきた。。。

それを、

一つずつ、外していこうというのですから、

これは、

反発があって、当然でしょう。

時間もかかって、当然でしょう。


事実ではない「夢」を、

刷り込まれてきた住民の皆さんこそ、

実は、一番の被害者だと思います。

「ダムがあれば安全」でもないのに、

「ダムがあれば安全」と信じ込むことは、

実は、

「治水」においては、


「最も危険」であるとさえ、いえるでしょう。


私も、


土砂災害が、通常より「起こりやすい」と

行政によって「指定」されている場所に住んでいますが、

そのことを行政から指摘されるまでは、

あまり、意識していませんでした。

そのことを行政から指摘され、
意識するようになってからは、


大雨の際、


「どうなったら、どういう経路で、避難しないといけない」と

頭の中で、緊迫したシミュレーションを、描くようになりました。

実は、

なにがしかの「自然災害」が起こりやすい地域に住む住人にとっては、


そのことに「危機感」を持つ、ということが、

一番の「予防策」であるわけですが、

なんと、

これまでの大阪府(そして、大阪府だけでなく、日本全国の、国も含めた、多くの行政組織)は、

「計画」で定めた「大規模工事」をスムーズに進めたいがゆえに、

それさえスムーズに進めば、


「危険」が、「100%安全」になるかのような「口説き方」を、

繰り返してきた、、、、


その時点で、


「住民の命を守ること」が、

「大規模工事をスムーズに進めること」に、

すりかわっていて、、、、、


「本末転倒」、、、、、


なのですが、、、、、


その「ひずみ」が、

やはり、如実に、現実に、


「危険な妄信」という形で、

あちこちの地元住民に「浸透」している傾向が、非常に強い、、、、現況です。。。。


多くの首長は、


この部分の「深刻さ」について、


ほとんど、真正面から切り込もうとしません。。

「敢えて切り込まない」のもどうかと思いますが、


そもそも「問題意識」もなく、


本当に、「ダムさえ造れば、安全」と、


住民と同じレベルで、


技術系官僚に言われるがまま、

妄信してしまっている首長も、数多くいる、、、、


それが、

悲しい現実であり、

防災に関する、

(首長レベルであっても)

悲しい「レベル」です。。。。


そこに対し、

自ら独学の末、問題意識を持ち、

技術系官僚を「理屈」でねじ伏せ、


しかも、

それを、トップ自らが、「説いた」というのは、


すごい「信念」だと、、、思います。。。。。


少なくとも、

一行政の長としての、

この件に関する「アクション」と「決断」と「説明責任」については、


しっかり正当に評価する、、、、、

私としても、

一取材者として、

そこは、

そうあらねばならないと、

思っております。


取り急ぎで

一つ一つのエントリは、


かなり、まとまりがありませんが、、、、、


まだまだ書き足りておりませんので、

この後も、随時、、、、

折をみて、書きます。。。。

また、

この問題に関しては、

これまでも、

多くのエントリを書いてきておりますので、


どうか、

ご意見を頂く際には、


そちらの方も、是非、ご参照の上、

また、どしどし、ご意見も、頂戴していきたいと、思っております。

投稿者: 野村明大 日時: 2011年02月26日(土) | コメント (1)

コメント

建設予定地にお住まいの方の心情を考えれば

ダム建設を推進した当時の行政、政治家、メディア等
権力側の人達が、誰1人として責任を取らないのに
何故、私たちだけが?・・・となるのかと。

衆院選の
あのマニフェストを信じさせたのは誰か?という問いも同じですけど。

投稿者: (・e・) 日時:2011年02月26日(土) at 21:40

アナウンサー