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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

「ささやき」会見から3年…

三年前の11月。。。

私は、
「ある会社」にかけられた、「ある疑惑」について取材したくて


毎日のように、
「その会社」に、アプローチしていました。


「その疑惑」とは、、、、


その会社の顧客である「消費者」を欺くもの、、、、、、
だったので


なんとしてでも、
真相を究明したいと、考えていました。

ほぼ一か月間、
毎日のように、その会社に、アプローチしました。

毎朝のように、
その会社の前で、経営者を、待ちました。

ほぼ毎日、
その会社に電話をして、
経営者への取材を、オファーしました。

しかし、、、、


経営者が、姿を現すことは、ありませんでした。

電話では、

電話番の従業員の方に、
毎日、

「今、ちょっとこちらにおりませんで、、、」
と、断られました。


取材依頼のファックスも送り、
こちらの連絡先を伝え、

取材を受け、質問にこたえてもらえないかと
お願いしましたが

ついぞ、折り返しは、ありませんでした。。


そして、
3年前のきょう、

およそ一か月の沈黙の後、、、
ついに、その経営者らが、会見を、開きました。。。

私は、一か月間、聞きたかった「核心」の質問を、

ようやく、経営者に、ぶつけることが、できました。


「消費者を、〝結果的に〟欺いてしまったということは、わかりました。
欺く気持ちは、あったんですか?なかったんですか?」

経営者は、
しばしうつむいた後、こたえました。


「ありませんでした」

後刻。。


経営者の隣に座っていた人物が、
経営者の横で、


私の質問に対する「答え」を「ささやいていた」ことを、

他局のテレビ報道で、知りました。。。。


取材に対して

「なしのつぶて」だった一ヶ月間。。


もし、

もう少し真摯に、、、もう少しはやく、、、

消費者に対して、説明と謝罪をしようとしていれば

消費者も、もう少し、寛大だったのではないか?と
いまでも、思います。

我々「テレビ業界」も、
視聴者の信頼あっての「業界」。

何があっても、視聴者に対してだけは、


真摯で正直で、率直でありたいと、、心底、思います。
自戒の意味も込めて。

投稿者: 野村明大 日時: 2010年12月10日(金) | コメント (1)

コメント

今考える私にとっては、マスコミの方々が正義を貫く救世主であると信じています。

投稿者: ロプロス 日時:2010年12月11日(土) at 11:02

アナウンサー