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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「橋下知事」の公開姿勢を、高く評価する…

きのう


大阪府河川室から、橋下知事への

「11日の河川整備委員会」についての「報告レク」が

行われました。

いわば、

「部下から上司への業務報告」ですが、


こんなものを

「公開」するなどというのは、

「前代未聞」です。


まずは、


「こんなもの」まで

「公開」した

橋下知事の姿勢を、

高く評価したいと思います。

さて、

「可視化」された中、

我々が最も注目したのは、

「河川室から、橋下知事への報告は、

 どんな内容で行われたか?」


でしたが、


結論から言いますと、


「ダムを造りたくて造りたくて

 仕方がないんだなぁ。。。」と


思わず、

呆れる、、、苦笑してしまうほどの

「稚拙な報告」。。。でした。

特に、

河川室長と都市整備部長。

知事が、

「極めて真っ当」な意見を述べた際、

(その内容は、おのずと「非ダム案で、問題ないのでは??」というニュアンスを

 色濃く帯びたものになるわけですが…)


その際の、

都市整備部長のリアクションは、

非常な違和感を、覚えるものでした。


それまでは、

「公開」にもかかわらず、


ぼそぼそと、我々報道陣に

「聞き取れるか聞き取れないか」という小さな声で

発言していたのですが、


非常な大声で、


「槇尾川の整備については、

 0から始める事業とは違う!


 ダム建設は、既に、一定程度進んでおり、

 残事業費のコストを重視した

 シンプルな比較で

 
 決められるものではないのだ」

との論を、

展開しておられました。

確かに、

そうです。


ですが、

それをいまさら言い出したのでは、

「元も子もない」。。のではないでしょうか。

初めから、

そんなことは、

わかっています。


それでもなお、

「検証する必要がある」事業だからこそ、


検証にかかっているという原点を、

お忘れなく。

ダムのほうは、

既に、


一定の工事が、

終わっています。

その状態で、

なお、

「残事業費」で見て、

「非ダム案が28億円、安上がり」という

「コトの重大性」に、

なぜ、気づかないのでしょうか?


部長がおっしゃるように、


「0からの比較」

であれば、

どうなっていたでしょうか??

まっサラな状態から、

真摯に、


「ダムありき」でなく、

「比較検討」していれば、

ダム案など、

「ハシにもボウにも、かかっていなかった」

可能性が、

極めて、高いのはないでしょうか?


そんな事業を、

これまで平然と、粛々と、

進めてこられた。。

そのことに関する「反省」と「検証」の気持ちを、

もっとお持ちになるべきでは、ないでしょうか?

知事は、


「これまでの治水の考え方では、やむを得なかった」と

表明しています。


いわば、

「これまでの『非効率で不可解な選択』の数々は、

 日本の河川行政全体を覆う

 『非効率で不可解な慣習』によるものだ」として、

これまでの「選択」については、「水に流す寛容さ」を

見せているわけです。


その代わりに、

河川室全体が持つ「専門知識」や「経験」を、

「新しい治水」への転換に

振り向けてほしい、

というメッセージでもあると、


我々、外から見ていると、感じます。


その「寛容さ」を感じ取れず、

「旧弊」から脱しきれないのなら、


「新しい治水」を目指すチームからは、

離れられたほうが良いのでは、ないでしょうか?

長年、身に染み付いた「習慣」からは、

どうしても、抜け出せないということでしょうか??


奇しくも、

昨年、

「槇尾川ダムの是非を審議する有識者会議」にて

「ダム論」を展開しておられた

都市整備部出身の

元大阪府副知事の方と、

きのうの都市整備部長の意見とが、

「酷似」していることに、

大きな懸念を、

抱きます。


元副知事の方も、

時折、


「旧職場」の「河川室」に出入りされているのを、

我々は確認していますが、


「槇尾川ダム」について、話し合われているのでしょうか??

また、

河川室や鳳土木事務所の幹部らが、

「元副知事」に対して、


「知事」の「ダムに関する発言メモ」を、

逐一、メールで、報告されているのも、

気になります。


あの「報告」は、

「副知事が、『有識者』として、河川室に対して求めた」為、

送られているメール、なのでしょうか?


それとも、


「ダム行政を進めてこられた『先輩』に対して、

 特段の『配慮』をして、

 河川室が自主的に、提供されている『情報』」

なのでしょうか??


副知事が、

「有識者」として

情報を求められ、

「ダム問題」について、

「議論を深めたい」と

思われているのならば、

我々が、副知事に対して求める

「槇尾川ダムに関する取材」には、

応じられるべきですし、

中途半端に中断したままになっている

「有識者会議」の「再開」を

求められて然るべき、、ですが、

かの元副知事は、

そこの部分については、


「再開する必要はない。

 もう、ダムについては、終わった話だ。

 話はついている。」

という内容のことを、

おっしゃっていることが、


我々の取材で、

確認されています。

これは、

どういう意味なのでしょうか??


「有識者会議のメンバー」というお立場で、

是非、取材に応じ、

その趣旨を、説明していただきたいのですが。。。

また、

「終わった話」なのならば、

逐一、

河川室に対して、

「知事の発言内容」を知らせるように

求められるのを、

控えられたほうが良いのでは、

ないでしょうか?


そもそもが、

「情報提供」を、

お求めになっていないのであれば、


河川室が、

自主的に「先輩」に対して、

気をつかって、


情報提供を、行っているのでしょうか?


ならば、

河川室側が、

そういった「誤解を招く行動」は、

慎まれるべきだと


考えますが。。。


真相は、

どうなのでしょうか??

いずれにせよ、


元副知事の「ご意見」と

「酷似」した

都市整備部長のご意見。


有力な「非ダム案」が出てきた中で、

ある意味「貴重」な

「ダム推進寄りのご意見」なので、

耳を傾ける価値のある「ご意見」と考え、

何度も、

取材テープを繰り返し、

聞きなおしましたが。。。。


私自身の印象では、


全く、説得力を感じられないご意見で、


非常な「失望」を、

感じました。


また、

きのうの「報告レク」の中でも、


案の定、


「超過洪水に関する

堤防補強の効果」

については、


「委員会でも、そこが、議論が分かれているところで、

委員の方も、

『悩ましい』とおっしゃっているところなんです。」


との報告が

なされていましたが、、、

まあそれも、

懸念したとおり、

といいますか、


予想どおり、、、

だからこそ、

我々は「可視化」を、要求していたのですが、、、

「委員会での議論の実相を、

 きちんと報告した」とは、

お世辞にも言えるようなものでは

なかったと、思います。

委員会での空気は、

「堤防補強は、その効率性も含め、

 あくまでも、超過洪水対策。


 だからこそ、

 ああ、堤防補強が、これくらいの割合で効くのなら、


 投資効率でみても、

 ダムを逆転するのね」

それくらいの気持ちでみれば良い「参考資料」であり、

そんなに、詰めて、

「80%の割合で効けば、投資効率がこうなって…」


厳密に追求すべきものでもないだろう、、、


という雰囲気が、

圧倒的に、支配的でしたが、

なぜか、

お二人だけ、

不自然に感じるほどに、

「その見方ではいけないのでは…」と

主張される委員がおり、

ただ、その理由を問うと、

「わからない」といった、

非常に抽象的で説得力を欠く説明に終始され、

「だめとおっしゃるなら、

その根拠を示していただけませんか?」


といった、


極めて刺激的な批判も飛び出すほど、


不可解な空気と、しらけた空気が支配する、、、


そんな議論でしたが、、、


やはり、

きのうの河川室からの「報告」では、


「両論が出て、

かみあいませんでした。


委員の方も、

『悩ましい』と、おっしゃっていました」


なる内容の「報告」と、


なっていました。。。


まあ、河川室としては、

あれが「精一杯」なのでしょうか・・・

だからこそ、

やはり、

「知事の出席」が、

必要だということでしょうか。。。。


書いているうちに、

どんどん方向性がそれ、

「何を書きたかったのか?」もわからなくなってきましたので、


いったん、

ここで、

筆を置きたいと、思います。。

投稿者: 野村明大 日時: 2010年10月15日(金) | コメント (1)

コメント

お疲れ様でした。

投稿者: (・e・) 日時:2010年10月15日(金) at 20:54

アナウンサー