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野村明大(ytvアナウンサー)『野村明大の徒然なる道』

徒然なる「ダム問題」堤防補強の効果…

ダムを巡る

エントリの数々…


私としては、

「難しくて面白くないけど、

 大事なことなので。。。。。」


エントリしている、、、、

つもりなのですが、、、、、

想定に反して、


反響&アクセスが多く

好評のようなので、


引き続き、

マニアックな指摘をば。。。

「堤防補強の効果」についてです。

おとといの委員会で、

委員の一人が、

写真を、スライドで、見せられました。


そこには、

「コンクリートの、頑強な堤防」が。。。。

委員は、

その「コンクリートの壁」の、半分くらいの高さの辺りを指し棒で指しながら、

言います。


「この、コンクリートの堤防は、

 このあたりが、

 ハイウォーターレベルに、なっています。

 そして、

 大阪府のシミュレーションでは、

 水位が、このレベルを、1センチでも越えた瞬間、


 この堤防が、陰も形もなく崩れ去り、

 水が溢れ出す、というシミュレーションに、なっています。」


このエントリをお読みになっている皆様に、

まず、理解していただきたいのは、

「そのシミュレーション結果をもとにして、

 いろいろと代替案を検討してみても、

 
 ダム案よりも、脱ダム案のほうが、

 なお、28億円、安上がり」


だと、いうことです。


その「シミュレーション」、かなり「過大」だという指摘が相次いでいるのですが、

『そのシミュレーションをもって、なお』というところ、、、、ポイントです。。。。

さて、

話を、戻しましょう。

コンクリートの、頑強な堤防。


その堤防の、半分あたりに、

「便宜的」に「人工的」に、

定められた「ハイウォーターレベル」というライン。

そのラインまでは、

水位が、どれだけ上がっても、


堤防は、びくともしません。

そのラインから、

1センチでも、水位が越えた瞬間、、、、、


堤防は、

「見る影もなく、破壊されてしまう・・・・」


「このシミュレーション、おかしいと思いませんか?

 私は、国交省で、治水対策に、長年、携わってきましたが、

 このシミュレーションは、一技術者の良心に照らして、おかしいと思います」


私は、

「技術者」ではありませんが、

「おかしい」と、、、思いました。。。


きょう、

京都大学の、今本名誉教授に、

この件について、お聞きしました。

「おかしいに決まってるじゃないか。

 ハイウォーターレベルまで、100%壊れない、強固な堤防を、

 造れているんでしょ?

 ハイウォーターより1センチ高いラインまで、

 同じレベルで壊れない堤防を、なんで造れない?


 日本は、土木後進国か??」


素人目に聞いても、

「おっしゃるとおり」です。。。。

それでも、、、、ハイウォーターレベルという

「人工的なレベル」を、1センチでも越えた瞬間、


堤防が、跡形もなく破壊されて、

水が、とめどもなく、あふれ出る」というシミュレーションを採用し続ける

大阪府。。。。


そして、なお、


「そのシミュレーション結果」をもってしても、

「脱ダム案」が、「ダム案」より、

28億円、安いという現実。。。。

今本名誉教授は、

「28億?? 精緻に計算すれば、100億くらい安いよ」

とおっしゃっていましたが、


まあ、そこは、100歩譲って、

「28億」安上がり、、、なのだとして、、、、、


それでもなお、

「より環境に負荷のかかる」ダム案を選択するとすれば、


その説明責任、、、、本当に、果たせるのでしょうか。。。。


橋下知事と、河川室の、「説明責任能力」が

卓越したものであれば、

私と府民を、『納得』させることが、できるかもしれませんね!!

投稿者: 野村明大 日時: 2010年10月13日(水) |

アナウンサー