平成最後の学生日本一!

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16日に行われた
第73回全日本大学アメリカンフットボール選手権決勝戦にて、
西日本代表:関西学院大学が、東日本代表:早稲田大学を破り
2年ぶり29回目の学生日本一に輝きました。

大会MVPと年間最優秀選手のW受賞となった
関学QB#3奥野耕世選手(2年)
社会問題にもなった日大悪質タックルの被害者です。
選手生命を奪われ兼ねない状況でしたが、
奥野選手自身の奮闘で秋にはエースの座を勝ち取り、
学生No.1の称号まで手にしました。

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右腕に34と書かれていますが、
2日の西日本代表校決定戦で大けがをしたエースRB山口選手が
この大一番に出場できない状況でした。
しかし、「山口選手を出せるような展開にしよう!」
チーム全体がこの合言葉の下、1つになり、大幅リードで試合終盤へ...

最後の最後、攻撃11人全員が4年生のユニットでフィールドへ
「チームメイトに感謝」と涙ぐんだ山口選手。
ほんの数秒でしたが、想いが結集した瞬間でした。

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チーム史上68年ぶりとなるQBと主将を兼任した#10光藤選手
日本一になった直後、
仲間達の前で「日本一になったぞ!」と拳を高々と天に突き上げました。
「でも、目標は社会人に勝って真の日本一!これで社会人に挑戦できる。
いや、挑戦ではなく、社会人に勝つんだ!」と鼓舞しました。

この試合、プレーでも2TDを演出
QBと主将の重責をまっとうし、名実ともに日本一の学生主将になりました!

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そして、もう1人紹介します。
WR#83小田快人選手(4年)です。
彼はアメフトは大学に入ってから、高校までは野球少年でした。
滋賀の近江高校では夏の甲子園に出場、2番センターでベスト16。
去年も甲子園ボウルで聖地の芝を踏んだものの、思うようなプレーができずに敗退...
「甲子園での借りは甲子園でしか返せない...絶対また戻る...」
と、この1年間を過ごしてきました。

阪神タイガースの植田海選手と同級生
「連絡はあまりとっていません。年末にメンバーで集まると思いますが、
僕は1月3日までシーズンが続くので、その席には参加できません」と
ずっと話していました。その通り、年末年始返上の最高の時間が待っていますね!


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関西学院大学ファイターズを支える鳥内監督とコーチ陣です。
悪質なことを指示しなくても、ルールに則り、正々堂々と日本一を勝ち取りました。
大人からの押し付け指導ではなく、
学生自身に色々考えさせ、実行させるスペシャリスト達です。


17日のジャパンXボウルにて、
社会人の相手は富士通フロンティアーズに決まりました。
身体も大きく、パワーもけた違いの外国人選手が大勢いる中、
この大会の意義も問われつつあるライスボウルではありますが、
果たして、どんな一戦になるのか?今から楽しみです。


*写真掲載は許可を頂いております*