最近、付き合いが悪く、挙動不審のミノワ(松本利夫)。
夏美(山口紗弥加)は、ミノワが何か良からぬ事を企んでいるのでは?と怪しむ。
すると、衝撃的な知らせが。ミノワが救急車で運ばれたというのだ。

幸い足の骨折だけで済んだものの、念の為、ミノワは検査入院する事に。
夏美に続いて、吾郎(石黒英雄)やカナ(原菜乃華)も急いで駆けつけてくる。意外と無事な様子のミノワに憎まれ口を叩きながらも、心の底では心配そうなカナ。
ミノワは書店の店長と口論になり、誤って階段から足を滑らせたらしい。
「口論の原因は何?」と尋ねる夏美。だが、なぜかミノワは「これは俺の問題ッス。先生には関係ありませんから!」と突っぱねる。

とにかく、その書店に出向く夏美。と、その店の入口に貼られたビラを見て驚く。
それは、防犯カメラからコピーされたミノワの目線入り写真。
『この男、万引き犯。損害を弁償しない場合には、素顔を晒します』
なんとミノワは万引き犯の疑いをかけられていたのだ!

憤然と抗議する夏美に対し、書店の店長・酒井哲夫(升毅)は監視カメラの映像を見せる。
そこには、書店のホビーコーナーに入り浸り、いかにも挙動不審なミノワが映っていた。それだけではない。ミノワが店に来た日に限って、ミノワがいたホビーコーナーから本が盗まれており、さらには、ミノワが万引きした所を見たという匿名のタレ込み電話まであったのだという。

書店にいた理由は頑なに明かさないものの、万引きについては否定するミノワ。
夏美は酒井にその事を伝え、もし仮にミノワが犯人だったとしても、ビラで素顔を晒すのはやり過ぎだと訴える。
しかし、出版業界が冬の時代の今、万引き被害は深刻な問題。「店と従業員を守る為にはこれしかないんだ!」と引かない酒井。
ミノワへの疑いを晴らすには、夏美が万引きの真犯人を見つけるしかない。

書店員や客らに片っ端から聞き込みする夏美。
しかし、皆、強面で挙動不審なミノワが万引き犯だと決めつけているようで、出て来るのはミノワに不利な証言ばかり。
さらに吾郎からも気になる証言が。一週間前、ミノワから三千円貸してくれと頼まれたというのだ。生憎その時は持ち合わせがなくて断ったというが…。 一週間前といえば、ちょうどミノワがあの書店に現れ始めた時期と重なる。
「金に困って魔が差した…なんて事ないですよね?」と言う吾郎を、否定し切れない夏美。

そんな中、決定的とも言える証人が高田法律事務所を訪ねて来る。
書店で夏美が聞き込みした高校生、足立聡だ。その時も気になる反応をしていたが…。
「ごめんなさい!この前、話を聞かれた時、僕、何も知らないって言ったけど、あれ嘘なんです。許して下さい!」と謝る聡。
なんと聡は、ミノワが鞄の中に本をしまい込む所を目撃していたのだ。しかし、ミノワに「ゼッテー喋るなよ」と脅されていた為、怖くて夏美に嘘をついてしまったのだという。
その事をずっと後悔していたが、友達に「万引きは立派な犯罪なんだから、黙ってたらいけない」と言われ、ようやく真実を言えた、という聡。
やはりミノワは本当に万引きを犯していたのか――夏美はショックを受ける。

工藤(西村雅彦)からも「ミノワ君の事が弁護士会で話題になっている」「奴に同情するのは構わんが、少しは利口になれ」と忠告され、揺れる夏美。
そんな夏美の脳裏を、ミノワとの色々な思い出がよぎる…。
重い足取りで病院にやって来る夏美。
と、ミノワの病室から、ミノワとカナの話し声が聞こえて来る。
憎まれ口を叩きながらも、心の底ではちゃんとミノワの事を信じているカナ。
そんなカナの声を聞き、気合を入れ直す夏美。ブレずにミノワを信じる事に決める。

果たして夏美は真犯人を見つけ出し、ミノワの疑惑を晴らす事が出来るのか…!?
そして、ミノワがひた隠しにしている真実とは…!?