スープのさめない距離


◆ことばの話3425「ワイタウス」

バラク・オバマ氏が、アメリカの次期大統領に決まりましたが、その彼が (同い年です!)しきりに繰り返していた分かりやすい英語、と言うと、
Change」「Yes,We can
でしたが、もう一つ、私が気になった言葉は、
White House
でした。これは私には、
「ワイタウス」
としか聞こえませんでした。決して、「ホワイトハウス」とは聞こえないのです。しかも自分で「ワイタウス」と言ってみると、なんと、とっても英語らしく聞こえるではないですか!あ、そうか、これって、
「ワイシャツ」
と同じですね。それも本当は、
White Shirts
ですから、「ホワイトシャツ」なのに、「ホ」の音が表記でも落ちて「ワイシャツ」ですからね。「White」は「ホワイト」と発音するより「ワイ」といった方がそれらしいのだなあ。 「ホワイトハウス」も、目(=文字)から入ってくるのではなく、耳(=)から入ってきていたら、今頃は「ワイタウス」と表記されていたかもしれませんね。
2008/11/10


◆ことばの話3424「半生」

11月10日の「ミヤネ屋」メールマガジンで、先週金曜日に亡くなったキャスターの筑紫哲也さんのことに関して、
「亡くなった筑紫さんの“半生(はんせい」”を紹介します」
とやってしまったことに、今朝、気づきました。筑紫さんは「亡くなって」いるのですから「半生ではない」ですね。反省・・・。
×「半生」→○「一生」「生涯」など
という話を今朝、Sプロデューサーにしたところ、なんと同じように「筑紫さんの半生」という言葉が、原稿とスーパーに出てきていたので、
「功績」
に変えることができました。メルマガでは失敗しましたが、OAではミスを出さずにすみました。
ちなみに「半生」を辞書で引くと、
「(1)一生涯の大部分。また大人になってからの生涯の大部分。半世」(精選版日本国語大辞典)
「一生の半分。また、ある時まで送ってきた生涯。いままでの人生。」(デジタル大辞泉)
「一生の半分。また、これまで送ってきた人生。」(明鏡国語辞典)
「一生の半分。それまでの人生。」(広辞苑)
「一生の半分。」(三省堂国語辞典)
「(一生涯の半分の意)その人がそれまで生きてきた軌跡」(新明解国語辞典)
とあります。この中で、私の語感にフィットするのは、最後の「新明解国語辞典」の「半生」ですね。皆さんはどうでしょうか。「精選版日本国語大辞典」だけ、ちょっとニュアンスが違うように感じました。
2008/11/10


◆ことばの話3423「ジャンカラ」

お笑いコンビ・フットボールアワーの2人がやっているコマーシャルでは、カラオケの
「ジャンボカラオケ広場」
が、もう堂々と略されて、
「ジャンカラ」
になっています。
最初のこの「ジャンカラ」という略称を聞いたのは、実は1年ほど前のことで、その時は理解するのに3秒ほどかかりました。
「ジャン」
がつく略語というと思い浮かぶのが、
「ジャン卓」
ですね。これは、
「マージャン卓」
の上の部分が略されているのですが、比較的わかる。同じ「マージャン」の上を略した
「ジャン荘」(=マージャン屋さん)
があるからでしょう。しかし「ジャンカラ」は、
「ジャンボ+カラオケ+広場」
という3つの複合語の要素の下略なので、ちょっとわかりにくいです。
「ジャンバラヤ」は略したら「ジャンバラ」?
「ジャンケン」は略したら「ジャンケ」?

2008/3/13
※書きっぱなしで、8か月も埋もれておりました。一応UPします。


◆ことばの話3422「初対面の読み方」

10月27日の「ニューススクランブル」で、「ゆるキャラ」のフェスティバルが開かれたというニュース(?)を伝えていました。その中で、平城遷都1300年祭のキャラクター「せんとくん」と、それに対抗して作られたキャラクター「なーむくん」初めて会ったというニュース原稿を、Hアナウンサーは、
「初対面」
を、
「はつたいめん」
と読んでいました。普通は「初対面」は、
「しょたいめん」
と読みます。しかし今回は「しょたいめん」よりも「はつたいめん」と読んだほうが正しいように感じました。
「しょたいめん」と「はつたいめん」はどう違うのか?
思うに、「しょたいめん」は「初めて会ったという状況」をさすのに対して、「はつたいめん」は「初めて会うという動作」を表すという違いがあるように思うのですが、いかがでしょうか?
また、その意味で「はつたいめん」の方が新しいことばのように感じます。
2008/10/27


◆ことばの話3421「解散と解消」

「情報ライブミヤネ屋」の「 芸能スポットライト」というコーナーで、
「オグシオ解散
という言葉が出てきて、ちょっと待てよ、と思いました。「オグシオ」って、コンビを組んでいたんですよね、バドミントンで。そうすると、
「オグシオ(コンビ)解消
ではないのかなあ、と。そう思って、スタッフに、
「『解散』は3人(トリオ)以上。『オグシオ』は2人(コンビ)なので『解消』です。」
とメールを送りました。するとすぐにディレクターから、
「確認ですが、2人組は解散ではなく解消!ということでいいんでしょうか?
ピンクレディとか、漫才コンビとか、一般的に『解散』が使われているケースも多いと思うのですが。」
というメールが。たしかに、「ピンクレディ」は「解散」だよなあ・・・そこでもう少し考えてみて、またメールを送りました。
「そうですね。オグシオは『解散』にそぐわないと思い、
『人数が問題か』
と思いましたが、『ピンクレディ』は『解散』のように思いますね。なんでだろ?・・・
おそらく、『原則は3人以上』は『解散』でいいと思います。それは『解散』は『グループ=集団』に使われるから。でも、たとえ『2人』でも、
『そのコンビの「グループとしての認知度」が高い』『結束力が強い』
場合には『解散』も使われるのではないか?
また『解消』は『グループという“状態”の変化』であるのに対して、『解散』は『動作』のように思います。いなくなっちゃう。ですから、人数が多くても緩い結合である『ユニット』は『解散』ではなく『解消』の方が近いかな。
あと『オグシオ』はプレーヤーとしてコンビは組んでいたけど、『オグシオ』と名付けて取り上げたのは、あくまでマスコミ(外)ですから、そのあたりも『解散』はそぐわないのかなあと思います。そのあたり、また、ご意見あったら、皆さん聞かせてください!」
皆さんはどう思われますか?
2008/10/27
(追記1)
11月11日夕方、「オグシオ」が「ペアを解消」することを発表したと速報が流れました。この日の朝刊にも、それをにおわす記事が出ていて
(読売)潮田選手 現役続行 「ロンドンでもオグシオ」は微妙
(産経)潮田現役続行も オグシオ解散か
という見出し。産経は見出しでは「解散」を使いましたが、本文では、
「オグシオのコンビを解消する可能性も出ている」
「(コンビを)解消」を使っていました。
日本テレビも夕方の「ニュースリアルタイム」で、
「コンビ解消」
と表現していました。
2008/11/11
(追記2)
11月11日のケータイサイトのニュースの見出しは、読売、毎日、時事通信
「ペア解消」
を使っていました。また、NHKの午後8時45分からの関西ローカルニュースも、
「ペア解消」
でした。
11月12日の一般紙の見出しは(順不同)、
(産経)オグシオ年内でペア解消
(読売)「オグシオ」ペア解消
(毎日)オグシオペア解消
(朝日)オグシオそれぞれの道(本文「ペアを解消」)
(日経)オグシオがコンビ解消(本文も「コンビを解消する」)
で、すべて「解消」でした!産経は、きのうの朝刊は「解散」できょうは「解消」です(朝日は、 見出しでは「解消」は使っていなかったけど、本文で使っていました)。
ここでまた問題が!二人は「ペア」なのか「コンビ」なのか?
これは、競技上は「ペア」で、それを指して世間(マスコミ)から「オグシオ」と呼ばれていたものは「コンビ」なので、まあどちらでも良いかな、と。でも世間から呼ばれていたもの(「オグシオ」)は、自発的にそう彼女たちが名乗っていたものではないので、その意味では、純粋に競技の上での
「ペア解消」
の方が、より実態に近い表現ではないかと思います。
で、以前出た質問、
「ピンクレディーは2人だけど『解散』ではないか」
に関しては、「ピンクレディー」は自分たちでそう名乗っていたわけで、ムズ日月が強いので「解散」で良いが、「オグシオ」は自分たちでペア名をそう名乗っていたのではなく、マスコミが外部からそう名付けたニックネームに過ぎないので、「解散」は使わないのかなと思います。ところが!同じ日(11月12日)のスポーツ紙の見出しは、
「解散」=デイリー、スポーツ報知、サンスポ、スポニチ
「解消」=日刊スポーツ
と、「解消」を使っていたのは「日刊スポーツ」だけだったのです。うーん、これはどういうことか?ハッ!
『実は「オグシオ」の名付け親は「スポーツ紙」だったのではないか?だから、より思い入れが強いので、その「コンビ」がなくなる時に、「解消」ではなく「解散」を使ったのではないか。』
そんな思いがフツフツと沸いてきました。
2008/11/12
スープのさめない距離