◆ことばの話2795「106人を逮捕」

先日ニュースを見ていたら、
「106人を逮捕」
と言っているように聞こえて、
「え!そんなに大規模な事件が?」
と思ってよく見てみると、本当は、
「客6人を逮捕」
でした。今日(1月22日)も、
「客3人」
が、
「103人」
に聞こえました。私の耳が悪いのか?まあ、それもあるかも知れません、年を取ると耳がっ遠くなってのう・・・。しかしそもそも、
KYAKU」
HYAKU」
「K」か「H」かというのは聞き取りにくいのではないか、また「客3人」と「103人」はアクセントが似ているということもあると思います。
注意して読むようにしたいです。

2007/1/22


◆ことばの話2794「ご起立ねがいます」

2007年1月17日は、阪神淡路大震災から丸12年。「十三回忌」にあたります。
兵庫県主催の犠牲者を悼む慰霊祭の様子をNHKのお昼のニュースでやっていました。その様子を聞いていると、会場で黙祷を促す女性のアナウンスの「ご起立願います」のアクセントが、
「ごきりつ(LHLL)」
「中高アクセント」になっていて、違和感がありました。標準語アクセントでは、
「ごきりつ(LHHH)」
「平板アクセント」でしょうな。
別に、「絶対標準語のアクセントでやれ」というわけでは、ないんだけど・・・。関西のJRの電車のテープの声で、「扉が閉まります」というのも、
「とびらが(HLLL)閉まります」
「頭高アクセント」なのも違和感があるけど・・・。どないでっしゃろか?
2007/1/17


◆ことばの話2793「辞任をしてまいりたいと思います」

1月15日、不二家の藤井林太郎社長は、消費期限切れの牛乳を使うなどしていた“不祥事”に関連しての記者会見で、
「わたくしはこの責任をとりまして、辞任をしてまいりたいと思います」
と話しました。これはなんともヘンな日本語ですね。
「おわびしたいと思います」
と言っておわびしたつもりになっている責任者がよくいますが、それとよく似ています。「おわびしたいと思います」と言うから、いつおわびするのかなあと思ったら、その後全然おわびしないんですよね。これもそのパターンだと「辞任しないのではないか?」と勘ぐってしまいます。それに「辞任」と「してまいりたい」が合体はしないでしょう、普通は。
「これから頑張ってまいりたい」
だと「まいる」でもおかしくないですが、「辞任」の場合はおかしいですね。
「ことばの品質管理」もしっかりして欲しいものです。
2007/1/17


◆ことばの話2792「もくとー」

1月17日、阪神大震災から丸12年が経ちました。
この日の午前5時46分、神戸市の東遊園地では「黙祷」が行なわれました。
このときに「黙祷」の掛け声をマイクでかけた男性の声をニュースで聞きました。それは、
「もくとー」
というたったのひと言でしたが、いかにも関西弁ぽかったのです。
なぜならば「く」が無声化されていなくて、文字通り、
「も・く・とー」
という感じだったからです。
「ああ、こんなところにも関西らしさが出ているのだな」
と感じ入りながら、私も遅ればせながら「黙祷」しました。
2007/1/17
(追記)

大阪市営地下鉄・御堂筋線の車内アナウンスの女性の声のテープ「緑地公園駅」の、
「『りょくち』の『く』」
無声化していません。けっこう、気になりだすと気になります。
2007/1/26


◆ことばの話2791「数字の読み方2006冬」

ここ何か月かの「数字の読み方」に関する気になった言葉のメモを載せます。

*2006年10月24日
読売新聞夕刊に載っていた「大阪松竹座」の広告。見出しは『10月花形歌舞伎』。十月」ではなく「10月」だったのが違和感があった。ただ「染五郎」はもちろん「染5郎」ではなく、ちゃんと「染五郎」だった。
*2006年10月25日
日本テレビ「ニュースD」の「履修漏れ」のニュースで「盛岡一高」のアクセントが、
「もりおか・いちこう(LHHH・HLLL)」
「盛岡三高」も、
「もりおか・さんこう(LHHH・HLLL)」
とコンパウンドしていた。読み手はテレビ岩手の女性アナウンサー。普通は、
「もりおか・いちこう(LHLL・LHHH)」
2語に分けると思うが、地元ではコンパウンドするんだな。
*2006年11月10日
日本テレビ『ズームイン!!SUPER』の男性ナレーター、「1800人」を、
「せん・はっぴゃく・にん(LH・HHHH・LL)」
コンパウンドしていた。
*2006年11月10日・午後6時38分
NHKラジオで「8か所」はちかしょ」女性アナ。ドップラーレーダーを設置している空港の数。大阪局女性アナは「28 分」「にじゅうはちふん」と詠んでいた。「はっぷん」ではなく。
*2006年12月9日
ホテル・ヴィラフォンテーヌ東京三田エレベーター自動音声が、「15階です」「2語意識」で、
「じゅう・ごかい」(HL・LHH)
と発音している。「14階」は「平板アクセント」。日本語の「下にまいります」のあとに英語で「ゴーイン・ダアウン」と言っていた。英語の発音練習テープみたい。
*2006年12月10日
山形で警官がピストル「4発」を発砲のニュースで、日本テレビの杉上アナウンサーが、
「よんはつ
と濁らず。『NHK日本語発音アクセント辞典』では「よんぱつ(よんはつ)」だが、「よんはつ」も許容で載っている。
同じニュースで杉上アナは、「15日」を「2語意識」で、
「ジュー・ゴニチ(HL・HLL)」
と発音していました。
*2006年12月10日
サッカーの「トヨタ・プレゼンツ・クラブW杯」で、日本テレビの鈴木健アナウンサーは、「11か所(じゅういちかしょ)」
「28分(にじゅうはちふん)」
「1534日ぶりのゴール(せんごひゃく・さんじゅうよんにちぶり)」
また、福沢朗アナウンサー(フリー)も、
「28分(にじゅうはちふん)」
そして、提供枠読みの男性アナウンサーは、
「XBOX360(えっくすぼっくす・サンロクマル)」
と読んでいました。これは特定商品名なので、そういう読み方に決まっているのでしょう。
*2006年12月27日
NHK大阪の竹林アナウンサー(男性)は、高校ラグビー開幕のニュースで、
「8試合(はちしあい)が行なわれました」
「ハチ」と読んでいました。
*2007年1月6日
NHK大阪放送局の西堀裕美アナウンサーが、お昼のニュース、名神高速の事故のニュースで、「19人」を、
「じゅー・くにん(HL・LHL)」
「14人」を、
「じゅー・よにん(HL・LHL)」
「2語意識」で読んでいました。
*2007年1月7日
朝日放送「パネルクイズアタック25」の「新春・系列女性アナウンサー大会」に出場していた大分朝日放送のアナウンサーが、パネルの番号を言う時に「15番」を、
「じゅーご・ばん(LHH・LL)」
と言っていました。たしか中嶋美和子アナウンサーと高嶋和代アナウンサーだったと思いますが、ハッキリしません。
*2007年1月13日
M8、2の千島列島沖地震による津波関連のニュースで、NHKの末田アナウンサーは、「午後2時38分頃」を、
「にじゅうはちふんごろ」
「はちふん」で読んでいました。
*2007年1月16日
テレビ朝日のお昼のニュースで丸川珠代アナウンサーが、「10袋」を、
「じゅっぷくろ」
と読んでいました。また1月17日の日本テレビ「ザ・ワイド」の女性リポーターも、
「じゅっぷくろ」
と言っていました。渋谷の外資系会社員を妻が殺してバラバラにした事件で、砂「10袋」を購入して、その砂の中に夫の遺体を埋めて、血が漏れ出るのを止めようとしたという内容です。
これって半濁音になるのかなあ?正しくは「じゅっふくろ」?それとも「じゅーふくろ」?「じっぷくろ」?「じっふくろ」?それとも「とふくろ」?『NHK日本語発音アクセント辞典』には載っていないのですが・・・。
「10平方メートル」「じゅう・ぺいほうめーとる」とは、「ぺ」の半濁音にならないように、「袋」も半濁音にならないような気がするのですが、どうなんでしょうか?
2007/1/16

(追記)

2月1日の正午のNHKニュースで、登坂(とさか)淳一アナウンサーが、「133人」「107人」を、
「ヒャク・サンジュー・サンニン」(LH・HLLL・LHHL)
「ヒャク・シチニン」(LH・HHLL)
と読んでいました。NHKアナウンスルームのサイトによると、登坂アナウンサーは、昭和46年(1971年)6月生まれ、東京出身で、NHK入局は平成9年(1997年)だそうです。見れば分ると思いますが、彼はすごく落ち着いた雰囲気を持っています。
2007/2/1